真はグリトニア帝国の勇者である智樹が大切な女性の一人である巴を欲していたのもそうだが、なによりリリ皇女との話し合いを邪魔した事や年上である自分に凄く無礼な対応をしてきた事など、諸々含めて仕置きをした。
「…………ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……う、うわぁぁ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
その結果として智樹は意識を取り戻した後、自分の部屋に逃げるように向かうとそのまま、籠って直ぐに虐められっ子であった時のトラウマが再発し、そして自らが全く敵わず痛めつけられたのもあって、ひたすらに真に謝りながらも狂乱の如く、悲鳴を上げ続ける。
身体だけは真が治療したので無事であるが、精神的には大分、弱っていた。
更に言えば、もう彼には魅了の魔眼は無いのでこれから先、女性を意のままにする事も不可能となったのである。
「あーらら、こりゃ使い物にはならなそうだな。元から精神が弱いんだから仕方ねぇが。まあ、後はリリ皇女が上手く操りながら、体弄って、役立てぼろ雑巾のように使い潰すだろう」
真は再起不能になった智樹の様子を『界』の能力で見ながら、呟いた。
智樹に仕置きをした後、応接室を出た真は廊下に出て部屋の警備をしている騎士へと話が終わったから、巴に識と合流したい旨を伝えた。そうして、騎士に案内されてリリ皇女との話を終えた巴に識と合流。
そのまま、リリ皇女によって用意された宿へと向かい、宿泊したのである。
「それでリリ皇女はこっちの話に乗ったんだったな?」
真は巴に識の二人に確認をする。
「ええ、儂らが女神を倒す事を目的にしている事を告げれば喜んで乗ってきましたよ」
「万殿が言うようにリリ皇女はかなり、女神を憎んでいるようでした」
「まあ、碌に世界の管理も出来ていないんだから頭が良い奴ほど、女神がどれだけロクでもない奴かは分かるもんな。実際、反女神教なんかもあるんだ。というか、女神の真実知ったら、一気に人望ならぬ神望も失うだろ。というか、そうしてやるんだが」
巴と識はそれぞれ頷き、真は満足気である。
そもそも、真達の実力はロッツガルドでも証明されている。そんな者達が自分が憎んでいる女神を倒すのを目的としているならリリ皇女が協力しない訳が無いのだ。
そして……。
「……これからよろしくお願いします、リリ皇女」
『はい、マコト様』
『界』をも使った念話でリリ皇女に話しかけると喜んで応じ、その中で智樹の能力を改造で上昇させながら、寿命を削りつつ、勇者という名の兵器として使い潰すような発言までしたりした。
「とりあえず、問題は解決した。巴、愛しているぞ。絶対に誰にも奪わせないし、渡さないからな」
「ぁぁ……私は貴方に愛していただけて本当に幸せです」
真は巴と心身ともに愛し合いながらしっかりと誓い、巴は歓喜の涙を流し、幸福な表情を浮かべるのであった……。