真はグリトニア帝国領の秘境、バニラ砂漠であり『白の砂海』へと巴に万と御剣と共に入った。
そうして、『白の砂海』を縄張りとする上位竜のグロントであり、砂々波と対峙する。
まずは祠から出て、砂漠にて戦う事にした。
「はああっ!!」
砂々波の竜としての能力は水を奪い去る渇きの息と骨まで届く灼けつく息の二種類、竜族最硬の鱗、砂と炎を極めた術を使いこなす。
無論、この白の砂海はこの砂々波の領域なので自由自在に砂漠の砂をも操る事が出来る。
そうして砂々波はまず渇きの息を放つ。それに対し、真は何もせずに受けた事によって干からびて木乃伊となった。
「は?」
あっさりと死んだ事で砂々波は混乱するも……。
「おー、なにもせずに受けたら俺を殺せるだけの実力はあるのか。魔力とかの強化をしない状態でだが」
「っ!?」
すると木乃伊だったはずの真が次の瞬間には健康体にて軽く笑みを浮かべながら告げる。余計に砂々波は混乱した。
「ふっ!!」
そうしてブレスから炎と砂の術、巨大な腕を叩きつけたり、尻尾を叩きつけたりとありとあらゆる攻撃を真に放った。
それに対しその全てを何もせずに受けた事で死に続けた真だが、その度に健康体として復活する。
「幻術……いえ、でも……」
幻術に掛けられていると一瞬、思うがそれにしては確かな実感があるし、幻術をかけられる際の干渉による影響も何も無いので戸惑うばかりだ。
「いや、確かにお前は俺を殺しているぞ。その結果を無かった事として改竄しているだけでな」
真は自分と相手を対象とする二つの『界』による効果とスサノオと大黒天により、貰った力の合わせ技による事象改竄を使って自分の死を無かった事にしていた。
「(大分、この使い方にも慣れてきたな)」
そして、真はこの事象改竄の力を砂々波との戦いで扱いに慣れるために使っていた。
「そ、そんなのなんでもありじゃない……」
滅茶苦茶な事を言っている真に呆然としながら、砂々波は呟く。
「はは、若様はそういうお人じゃ……何もかもが規格外よ」
「若様についてくれば面白い物が見れるよ。間違いなくね」
「この世界が変わる事は間違いない」
砂々波に対し、巴に万と御剣が答えていく。
「じゃあ、サービスも終わったところで俺もいくぞ」
「っ!?」
声をかけたかと思えば砂々波へと真は接近しており、そうして拳撃を炸裂させる。
すると一瞬で自分が死んだ感覚を体感したが、刹那、何も無い状態となった。
真が砂々波の死という事象を改竄して無かった事にした故である。
「……これだけの事をされると認めない訳にもいかないわね。真、貴方の仲間にならせてもらうわ」
砂々波は降参の意を示して真の仲間になる事を伝える。
そうして、支配契約を結ぶ。
砂々波は妙齢の女性の姿になり、名前として『
「ふは、こ、こんなの……ひゃう、くふ、んあああっ!!」
夜、真がグリトニア帝国において借りている宿の自室で愛と快楽をしっかり、刻まれその身と心を真に与える事を誓うのであった……。