亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

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百十三話

 

 真は従者である澪と識の二人と魔族の都で国賓として訪れ、歓迎をされた。

 

 因みに真達が歓迎を受けた都は首都では無い。遷都をしたのだ。

 

 今の魔族の首都は海沿いに港を有する大都市を築き、そこに首都としての機能を持たせて国の中心としているのである。

 

 何故、真達をこの都に呼んだのかと言えば、この都こそが魔族の歴史が詰まった場所であり、長らく魔族の全てだった場所であるために真に魔族という種を見てもらい、理解してもらうためにこの都に招待したと宴の席にて魔王ゼフは話した。

 

 そんな魔族の全てで歴史が詰まった都にて、真は澪と前から関係を築いていたロナにこの都で出会った次期魔王の後継者の資格を有する『魔王の子』の一人、ルシアと愛と快楽を交わし合って満たし合った。

 

「おはよう澪、ロナ、ルシア。俺は幸せだ」

 

 起き上がると真は愛と快楽を交わし合った三人へと礼を述べた。

 

「うふふ、それなら良かったです。それに幸せなのは私もですよ」

 

「まあ、貴方は大事なお客様だし、満足してもらえたなら良かったわ……それに私も良い気持ちにしてもらえたけれど」

 

「こんなにも愛を交わすというのが良かったとは」

 

 真の言葉に澪とロナにルシアがそれぞれ、満たされた様子で真に応じた。

 

「ロナとルシアが俺の部屋にいるというのは体裁が面倒だし、それぞれの部屋に転移させておくな」

 

 真はそう言うと指を鳴らしながら、『改竄能力』を使って情事の痕跡を消しつつ、自分と澪たちの身体を清潔にする。

 

「相変わらず、とんでもない力ね」

 

「一瞬とは……」

 

「ありがとうございます、若様」

 

 ロナは呆れたように言い、ルシアは驚愕し、澪は礼を言う。

 

 そうして、ロナにルシアはそれぞれの部屋へと転移させられたのであった。

 

 その後、真は澪に識を連れ、何も無いふうを装ってゼフやルシアを含めた魔王の子四人と朝食を共にする。

 

 食事を済ませた後にゼフに呼ばれ……。

 

 

 

「マコト殿、親善試合を開催するので参加してくれないだろうか?」

 

 ゼフから親善試合の参加を頼まれた。

 

 都内の魔族を観客にしながら、魔将とそれに準ずる実力と立場の者と真に澪と識の三人で試合をするというのである。

 

 力が全ての魔族の世界においては、力を証明した方が交流がやりやすいというのがある。

 

「勿論、良いですよ。俺も他の魔将や強者との手合わせに興味があります。俺も冒険者ですからね」

 

「それは良かった。では明日開催するのでよろしく頼む」

 

「分かりました」

 

 こうして、明日は親善試合をする予定が決まりつつ、今日はこの都にあり、地と火の上位精霊がいて、実際に交流できる精霊神殿へとルシアにサリ二人から、真は澪と共に案内される事となるのであった……。

 

 

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