真は魔族が遷都した都にて、ゼフ達のために活躍する事で友好的な関係を築き、そうした交流をする事が出来た。
更に真が魔族にした事に報いるため、自分の魂に縛りをかけてまでサリは真の侍従になる事を誓い、真はそんなサリを受け入れ契約を結ぶ事で彼女に力と『聡』の名とヒューマンの少女としての姿を与えたのである。
そうして、魔族の都を澪と識、聡と共に出てある程度の場所で『亜空』に転移をした。
「こ、これがご主人様達の本拠地……こんなところが」
「驚きだろう」
当然のことだが、まるで理想郷のような世界となっている亜空の光景を見た聡は驚愕した。真はそんな聡に笑みを浮かべる。
「『亜空』にようこそ、聡」
歓迎の言葉を送るとこの亜空にある屋敷へと向かい……。
「皆、新しく僕達の仲間になった聡で元は魔王になる資格、『魔王の子』の一人だったサリだ。彼女は侍従としての活動を望んでいるからそのように教えたり、鍛えたりしてやってくれ」
「皆さん、決してお手を煩わせないようにするのでよろしくお願いします」
巴達を集めていた真のための広間で聡について紹介すれば、聡は皆に挨拶をする。
そんな聡に対して、巴達は歓迎する言葉と拍手を送ったのだ。
「しかし、びっくりしたぞ万。まさか、召喚されるなんてな」
魔族の反乱勢力が使った『竜群王笏』の効果で上位竜のルトこと万が召喚された事について改めて言及する。
「僕だってびっくりだよ。あれで僕が召喚されるのは本当に実質的にはあり得ないくらい超低確率なんだから」
真の言葉に対し、万は苦笑しながら答える。
「真君ってある意味、運が良いよね……本当」
「まあ、『縁』が凄いってのはあるかもな」
万の意見に今度は真が苦笑した。
「ともかく、魔族の都では色々あったが目的だった『衛星国家エリュシオン』を手に入れる事は出来た。そこを僕達の表の本拠地にする。忙しい整備になるけどやるよ」
『全ては若様の意のままにっ!!』
こうして、衛星国家エリュシオンの全ての都市から魔族が撤退していった。
真はまず、エリュシオンの首都を訪れる。
「ふっ!!」
そして、真は『改竄』の力を使う事で首都を一気に自分達が住みやすい環境に変えていった。
そうして、亜空の者達も次々にエリュシオンに属する国々、土地などを整備していく事で整えていった。真の力もあって、信じられないくらい短い間に『エリュシオン』は真達の表の本拠地として再生し、真達は国としての運営を始めていく事になったのであった……。