真はロッツガルドにて、『万』の元に行ってケリュネオンに送れる冒険者の候補リストを貰ったがその部屋にザラもいて、彼の店で復興についての話と娼館についての話をした。
こうして、真はグリトニア帝国での用事、魔族の都での用事があったのでしばらく訪れていなかったロッツガルド学園に久しぶりに足を踏み入れた。
一応、度々、識には様子を見に行ってもらってはいるが……。
「む……なんか雰囲気が……」
学園の雰囲気が活気に溢れているというか、殺気立っているというか……ともかく、雰囲気が変わっていた。
ともかく、第一校舎の事務室に足を運ぶと……。
「お疲れ様」
『!!』
真が声をかけると室内にいた関係者が受付越しに彼を見た。
「やっと、やっと来てくれましたね。マコト先生」
「え、ええ、本業の方が中々忙しかったんで……でも、休講の届けは出していただろう?」
受付に出た者がカウンターから勢いよく身を乗り出してきたので軽く、驚きつつ応じる。
「勿論、受理していますよ。ともかく、これを」
するとかなりでかくて厚い茶封筒を出してきた。
「これは書類ですよね?」
「ええ、どれも至急確認していただく必要のある書類ばかりです……そして、これらも」
真の問いに答えながら、六つも同じように書類が限界近くまで詰め込まれた茶封筒を出してきた。
「凄い多いな」
「ええ、他にも学園内部に関連する書類が臨時講師控え室の隣室にまとめてあります。マコト先生に直接チェックしていただく決まりで、識さんにもお願い出来ない事なので」
「うわぁお」
受付の者によると学園の内外どころか街からも、更に他国からも問い合わせの書類と念話が絶えないという。今の事務局は一日の事務の何割かが真関連だという。
「本当、ようやく来てくださって良かった。書類の整理と処理、今日から持ち帰りでお願いします」
「分かった」
「それで何かご用事でも?」
「ああ、講義の参加人数を増員しようと思ってな」
「そうですか、それは良い事です。特例で参加人数枠の増加を認めて良いと上から通達を受けていますので現状の限界である八十人まで増員してほしいところです」
「もう、軽い軍隊だぞ。その人数……」
とんでもない増加枠に真はツッコんだ。
「学園の総意として生徒、講師、運営に関わる派閥も含めてマコト先生がこの学園に関わる度合いが増える事も望んでいます。権力争いで騒がしいのにこの方針だけは一瞬で可決されたようです。何とかマコト先生と関わりを持とうとする生徒、講師が本当に多いんです」
「やれやれ、人気者は辛いな……一度、増加枠については考え直しておく」
そうして、真は今の生徒であるジン達が食堂にいると聞いたのでそちらへと向かったのであった……。