久しぶりに真はロッツガルド学園へと足を運んだのだが、事務室はとんでもない事になっていたのを知った。
『創立祭』で起こった変異体事件で真は名声を得るためや今後において重要な影響量を得るために英雄と呼ばれる程の大活躍をしたのだが、この事と創立祭での『闘技大会』で真の授業を受けていたジン達が大活躍をした事で真の講義を望む生徒が増えたし、真との関わりを持とうとする学園内関係者、貴族が増えてきたためだ。
おまけに他国の数々においても真との交流を望む者達も増えているとの事である。
なのでそれに伴って真が直接確認して色々対応しなければならない書類も数多く用意されていた。内心、辟易しながらも自分の目的が目的だったのでこれも受け入れなければならないリスクだったかと思いつつ、今後の講義についての手続きを済ませて真は自分の生徒であるジン達の下へ行く。
彼等は何故か昼遅い時間帯である今、食堂にいるとの事である。
「やれやれだ」
事務室に行く時もだったが、食堂に向かう中で真に対して生徒は視線を向けているし、妙な活気も漂っていた。溜息を吐きながら食堂に向かうと……。
「隙ありだ、ジンっ!!」
「ねえよ」
長い食堂のテーブルで真の生徒であるジンにアベリアとダエナにミスラとイズモにシフとユーノ達が向かい合うようにして昼食を取っていた。
周囲に羨望、あるいは殺気立った視線を向けるギャラリーを抱えながらである。そして、溜まりかねたとばかりにジンの背後から一人の生徒が襲い掛かったが、ジンの裏拳の一撃によって吹っ飛ばされる。
「
「なにをよ、鬱陶しい」
ジンの傍で食事をしていたアベリアの背後から女子生徒が短剣を持って、襲い掛かったがそれを回避して伸ばされた手にフォークを突き刺す。
「シフ先輩、俺と――」
シフに告白しようとした小さい男子生徒は威力を調節した静かで小さな爆発により、アフロヘアーになって崩れ落ちた。
「よう、すっかり人気者になったようじゃないか」
真はジン達へと近づき、話しかけた。
「本当の意味で人気者というなら、良いんですけど……」
ジン達によると真が講義の人数を増やすという情報が伝わった事で真に自らの実力を見せたり、ジン達を排除して枠を増やそうとしているとの事だ。
「(事務室がリークするとか駄目だろ)」
真は内心でツッコんだ。
「まだ増やす人数も言ってないってのに……」
真はジン達が結果を出すと真の講義を受けようとするロッツガルド学園の生徒達に対して溜息を吐くのであった……。