巴がグリトニア帝国の勇者として真と同じ日本から女神が管理する世界に転移された岩橋智樹と接触したなら、澪は日本において真が通っていた高校の先輩であり、日本から女神が管理する世界にリミア王国の勇者として転移された音無響と接触していた。
これも又、偶然という名の縁であり……ふとした事から澪は愛する真に自分が作った料理を食べてもらいたいと考えるようになり、そうして世界を旅しながら料理修行を始めた。
そうして、『ステラ砦奪還戦』にて魔族による弱体化などで危ないところを真に救われた事でともかく、もっともっと強くなろうと考え修行の旅に出ていた響一行と接触。
修行するには危険過ぎる環境であるが、だからこそ心身を強くするには良い環境ではある『ツィーゲ』で面倒を見る代わりに澪は響に料理を教わり始めた。
そうして、講義が無い休日のため、『亜空』に顔を出した真は……。
「ん、美味い……本当に美味いぞ、澪。お代わりだ」
澪に料理を出され、食べると心からの感想を言って空の皿を出す。
「っ~~、はい、ただいまっ!!」
澪は自分が作った料理を食べて笑顔を浮かべながら、お代わりを要求する真に幸せだと言わんばかりの表情を浮かべて真が差し出した皿を手に取り、料理を盛り付けていった。
そして、食事が終わり少しして……。
「澪、これからはお前がいるときは美味しい料理が食べられるっていうのは嬉しいよ。それに俺のために料理を作れるようになってくれたこともな……だから、俺からもお返しだ」
「はふ、ん……あ、わ、若様……」
亜空にある屋敷の真の部屋で真は澪を抱き締めながら、口づけする。
「嫌だと言っても止めないからな。俺の愛をたっぷりと喰らわせてやる」
「~~~~っ、はい、お願いします。若様!!」
澪は正に蜘蛛の如く、両手は真の背へ、更に両足も腰の後ろへ絡めるようにする。
「あふ、んく、ひゃ、くふ、んあ……ひあああああっ!!」
そうして、澪は真からたっぷりと愛を喰らわされると共にこれ以上ないくらいに快楽をも喰らわされ、満たされていったのであった。
「(響先輩には借りが出来たな)」
そして、澪の料理修行を手伝ったという響に借りを返す事を誓ったのであった……。
二
真がロッツガルド学園の臨時講師となり、戦術全般の講師となって一か月ほど、変化があった。
「復学おめでとう、シフ嬢、ユーノ嬢」
そう、レンブラントの娘で姉妹のシフとユーノがロッツガルド学園に復学したのだ。
そして、当たり前だがシフとユーノは真の講義を受講するそれを取っていた。
ただ、他の生徒たちは良い顔をしていない。何故なら、シフとユーノは典型的な成金で美貌を鼻にかけていて、生徒や講師が何人も再起不能にしているという悪評が伴っていたからだ。
もっともそれはかなり尾ひれがついたものであって、例えば講師を再起不能にしたのはシフが断っているのに何度もしつこく交際を迫ったので講義中に生徒たちの前で徹底的にプライドを砕いたものであり、生徒のほうは女子寮にまで押しかけて告白してきた男子生徒に困り果てたユーノが父親に相談した結果、シフもユーノも貴族寮へと移る事になったのが真実だ。
因みにユーノに言い寄った生徒はその後、姿を見せなくなったという……。
悪評が立ったとはいえ、それで言い寄る者がいなくなってきたので敢えてシフもユーノも訂正などもせずに放置をした結果で恐れられる事になったのであった。
「ありがとうございます、マコト様」
「マコト様も臨時講師への就任、おめでとうございます」
「ああ、ありがとう……さて、ここからはもう砕けていこう」
言葉を交わすと真は態度を変えた。
「まあ、最初はびっくりしたけどな。生徒として通うはずだったのが、何故か講師の試験を受ける事になったんだから」
「でしょうね……私達もびっくりしましたよ」
「恩人に対しての嫌がらせの極致だもんね、普通なら……マコト兄ちゃんだからなんとかなっただけで」
シフトユーノとは完全にプライベートの時はこういった感じでの会話をするようにしていたのだった。
「まあ、お父様にもモリスにも私達とお母さまがたっぷりとお仕置きはしましたので」
「ああ、それはありがとう」
『どういたしまして』
そうして、真にシフとユーノはロッツガルドの街を歩きながら、再会を祝いながらのデートを楽しんでいくのであった……。