亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

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三十九話

 

 ヒューマンの最優秀な学園であるロッツガルドを揺さぶり、ヒューマンの国々に影響を与えて将来的に魔族が世界を支配する盤石を作ろうと暗躍する中で臨時講師として現れた真の超絶的な実力を警戒し、彼がどういった人物かを近づいて調べ、可能なら自分たちの側に取り込み、不可能なら危険因子として抹殺しようとしていたロナを真は逆に捕え、ハニートラップにも優れている筈の彼女を自身の力量で抱き潰し、篭絡させた。

 

「反女神教の調査ねぇ……」

 

「ええ、そうよ」

 

 真がこの学園都市に潜入した訳を聞けばヒューマンだけでなく、亜人や魔族まで所属しているという組織、『反女神教』の存在について調べるためであるという。

 

 当初は手を組もうとしていたが、亜人や魔族を使って『反女神教』は人体実験をしているのでそれを阻止するために協力者纏めて対処しているのだとか……。

 

「(本命はまた違うだろうに……良い女だな)」

 

 篭絡されながらも魔族としての忠誠心もちゃんと持っているロナに真は感心した。

 

「良し、なら俺がそれについては対処してやろう。俺の目的の上ではお前たちは味方になり得る存在だからな」

 

 真はロナに自分が将来的に実現しようとしている目的について話した。

 

 世界の全てを自分が征服し、やがては女神を神の座から引きずり落とし、凌辱し尽くして最後には殺して自分が神になる事を……。

 

「そんな事が本当に出来ると……」

 

「出来る、出来ないじゃない……やるだけだ。だから、俺の協力者になれ。別に魔王や魔族を裏切れという訳じゃないから安心しろ」

 

「マコト……分かった、協力者になるわ」

 

「良し、決まりだな」

 

「ぁ、ま、また……」

 

「今度はご褒美だ」

 

 真は話が纏まるとロナを抱き寄せ、口づけし……そうして……。

 

「あふ、う、あうぅ……あはああああっ!!」

 

 ロナを甘く優しい快楽で満たす事で彼女を至福にしたのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その家はロッツガルド学園の優秀な教師であるブライトの自宅。

 

 しかし……。

 

「ま、マコト=ミスミ……き、貴様何のつもりだ……」

 

 ブライトの自宅にて暗殺者ギルドの者により、ブライトが取り押さえられていた。

 

「それはこっちの台詞ですよ。まさか、この俺を暗殺しようとしていたなんて、ショックです」

 

 白々しい態度で押さえつけられているブライトに言いながら……。

 

「どうぞ」

 

「ああ」

 

 もう一人控えていた暗殺者より猛毒のナイフを受け取る。

 

「や、止めろ……ち、近づくな……」

 

「ブライト先生、俺はね……俺に敵対する相手を許したりはしないんですよ」

 

 そして、ナイフで軽くブライトの身体を刺す。暗殺者ギルドの者たちは離れると……。

 

「がっ!? っ〜〜〜ぁ、〜〜〜〜!!」

 

 即効性の猛毒により、ブライトはのたうち回って悶え苦しみ始める。

 

「ぁ、ぁ……」

 

 苦しみ悶え抜いた末にブライトは死んだ。

 

「随分と強力な毒なんだな」

 

「自信作です」

 

「だろうな、ご苦労だった。これからもよろしく頼むぞ」

 

『はっ!!』

 

 真の言葉に暗殺者ギルドの者は応じる。

 

 そして、真は転移した。彼が次に向かった場所は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学園内の廃極区にその組織の拠点はあった。

 

 そう、『反女神教』だ。そこでは亜人や魔族を使っての人体実験を行なっていたが……。

 

「俺だってこういうことしなけりゃ仲間に取り込んでやったんだがなぁ」

 

 『反女神教』の拠点に難なく侵入し、『範囲拡大の界』によって魔術を使って組織の構成員を全員昏倒させた。

 

「今、楽にしてやるからな」

 

 辛うじて生かされている状態の実験体たちに『即死』の魔術を使って苦しみも何も無く、安楽死させた。

 

 

 

「ああ、あの薬のための実験体を送る。遠慮も何も無く使い潰して構わない」

 

 そして『亜空』にいるロナが配っていた薬を研究しているアルケーに対して構成員を全員、人体実験して構わない許可を出し、構成員たちを転移させた。

 

 先にブライトを始末したのは彼が『反女神教』の協力者であるからだ。

 

 ともかく、『反女神教』の拠点を潰した真は……。

 

「出てこいよ」

 

「なら、遠慮なく」

 

 ふと声をかければある者が姿を現す。真の声に応えて姿を現したのは………。

 

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