亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

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四十二話

 

 

 魔族の中で参謀を務めるロナを自分の女にした真は、彼女との関係を深めるためもあってロッツガルドに潜入した()()の一つを解決する事とした。

 

 それは亜人や魔族を実験体として利用しつつ、この世界の女神に対して反抗しようと企む組織である『反女神教』の調査である。

 

 同胞である魔族が実験体として利用されているからだ。もっとも調査するより殲滅した方が早いので真は『反女神教』の拠点を襲撃した。

 

 そうして組織の者全員、捕えるとロナがロッツガルドに潜入した()()()()()()()のために学園都市の何人かに配っていた薬の実験材料として使うために『亜空』へと転移した。

 

 『反女神教』の協力者にはロッツガルドで実力があり、人望もある教師のブライトもいたが彼は真に『暗殺者ギルド』を差し向けようとしていたため、真にとっては敵だ。

 

 故に良い機会だと真は手駒とした暗殺者ギルドも使ってブライトに報復し、殺したのだった。

 

 その後、自分が作り出したソフィアと視界リンクしていた事で彼女と真との戦いを見て真に興味を持った上位竜最強の存在であり、ギルドマスターでもあるルトが接触。

 

 真はルトと契約を結び、こうして真はルトが持つギルドマスターとしての権威や戦闘能力などを手に入れた。

 

 また、契約の影響でルトは女性の姿となっており、その姿のルトには新たに『(よろず)』という名前を与えたのだった。

 

 そうして、諸々の用事が終わった真だが……。

 

 

 

「マコトさん、実は私、嘘をついていました。貴方が私に知っている事を教えてほしいと言ったあの男女の似顔絵、見覚えがあるんです」

 

 実は『反女神教』の協力者であったエヴァが『反女神教』が無くなった事もあってか大事な話があると呼んできたのだ。そして、それは真がエヴァに見せた元はこの世界の住人であったという真の両親についての事だった。

 

「ああ、なんとなくあの時の表情で分かったよ」

 

「ふふ、見抜かれてましたか。私の記憶が確かなら男性の方は或る国の要職を務めた貴族、女性の方は神殿に属する高位の神官だったと思います」

 

「或る国とは?」

 

「今はもう亡国となってしまったエリュシオン、その衛星国家の一つ、ケリュネオンという小国です」

 

 エリュシオンもそうだが、ケリュネオンもどちらも魔族の侵攻で滅んだとの事であり、ケリュネオンは更に魔族の蹂躙によって王の系譜すら残っていないとの事。

 

 土地自体も魔族に奪われているのだ。

 

 

 

「エリュシオンにケリュネオン……」

 

「ええ、そして私とルリアはケリュネオン出身で家名はアーンスランドという貴族です」

 

「……ふふ、これは運命という奴だな。エヴァ、喜べ……実はな」

 

 

 真はエヴァに自分の事も含めて両親の事を伝え……。

 

 

 

「そ、そんな事が……」

 

「俺の父さんと母さんの郷国を放置する理由も無いからな。魔族から取り返し、俺が王になる。手伝ってくれるか?」

 

「勿論です」

 

「(そろそろ、この世界で活動拠点を手に入れようと思っていたからな)」

 

 エヴァとの話もあって、この世界での活動拠点に魔族が奪っているケリュネオンがあった土地を奪還するのを目的にしたのであった……。

 

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