真の両親は女神が管理する異世界から地球へと転移した者である。それが故に両親がいた異世界で暮らす事になった真は両親が元いた国などに興味を持っていた。
そうして、『学園都市ロッツガルド』の学園の中でも最高位の学園である『ロッツガルド学園』の図書館にて働く司書エヴァによって両親がこの異世界で何者だったかを知る事となった。
両親がいたのは現在、魔族に侵略されて奪われた衛星国家であるエリュシオン内にある小国の一つ、ケリュネオンという国であった。
真の父がケリュネオンの貴族であり、母は神殿に属する高位の神官であるとの事だ。
もっと言えばエヴァと妹のルリアはケリュネオンの貴族で家名はアーンスランドとの事。
それを聞いた真は目的を決めた。
両親の郷国であるケリュネオンをまずは奪還し、必然的にエリュシオンの全てを魔族から奪還し、そうして、『亜空』に続いて自分たちの国家をこの世界にて建国する事を……。
「そういう事で目的は決まった。ケリュネオン、エリュシオンを元に俺たちの国を創るぞ。こういうのは電撃的にやった方が良いからな。それに国を創った後も色々とやらなければならない事は多い。まずは準備を周到にやるぞ」
『はっ、若様っ!!』
目的が決まった事で緊急的に真は『亜空』に戻って皆へそれを告げ、皆は主である真の目的を叶えるべく、気合を入れた。
「いよいよ、国盗りに動きますか。わくわくしますし、腕が鳴りますなぁ」
「ふふ、若様を満足させられるよう、精一杯励ませてもらいます」
「ロナが慌てふためくのが目に浮かぶようですな」
「今まで受けてきた若様への恩に報いられるよう、頑張ります」
「私達なら楽勝ですけどね」
「ああ、まず負けは無いな」
巴に澪と識、凪にソフィアとランサーらが声を上げていった。
「しっかりと計画も練らないとな……夏休みもやる事はいっぱいだ」
真はそう、呟く。
実は『ロッツガルド学園』には夏休みという概念が存在する。
その夏休みまでは後二週間であり……。
「協力ありがとうマコト……お陰で私の任務は無事に終わったわ」
『反女神教』の一件が解決したのでロナは真にロッツガルドから去る事を告げた。当然、彼女の仮の身分、カレン=フォルスがロッツガルド学園からいなくなるという事でもある。
「そうか、なら魔王の下に戻るんだな?」
「ええ、貴方との別れは名残惜しいけどね。勿論、交流は続けさせてもらうけど」
「ああ、それは俺も異論はないぞ……じゃあ、今夜は今までよりも気合いを入れようか」
真はロナに笑みを浮かべながら、近づくと口づけし、愛と快楽をロナへとたっぷりと与えていく。
「ふむ……っ、あ、ふぁぁぁっ!!」
ロナは真によって、蕩けながら真に身を委ねていった。
「ロナ……今の状況では立場上、俺達はお前達、魔族と小競り合いをせざるを得ないが、必ず最後にはお前達、魔族にとっても楽園、理想郷となるようなものを与えて幸せにしてやる。だから、俺を信じろ、そうすれば、全部上手くいく」
「は、はい……私は貴方を信じます」
蕩けた表情ながらも真の言葉にロナは頷き、そう答えたのであった……。