学園都市ロッツガルドの学園では『夏休み』という概念が存在する。
そして都市を構成する大きな要素である学生が休み中の帰省などで大幅に減る時期だから、街の経済活動も縮小するという事は無い。
周辺都市から観光やら講師が自主的に開講する進級単位に含まれない夏季講座を目当てに学生が集まったりするからだ。
周辺都市の学園に通う生徒はロッツガルドの学生に比べて未熟な者も多いので講座の内容は考えなければならないが……。
因みに講座を開講するのは非常勤講師だけであり、常勤講師は休み中に講義を行う事は無い。
「とりあえず、夏季講座で何を教えていくか、考えていかないとな」
真もまた、非常勤講師として夏季講座を開くのである程度、内容を考えては纏めていた。
「ケリュネオンにエリュシオンをどう奪還して、運営していくかも考えなきゃならないし、やる事はたくさんあるな」
「随分と楽しそうですね……」
「やりがいはあるからな」
非常勤講師としての仕事だけでなく、『亜空』の長としての仕事もあってやる事、やらなければならないことが多い真はぼやいているようでその表情は挑戦する事を喜んでいて、楽しみ、或いは期待しているかのようであった。
それを見た識が言うと真は簡単に答えを返す。
夏休みまであと数日となった時……。
「シフにユーノは夏休み、パトリックさんの所には帰らないのか?」
講義も無い休日、シフにユーノの二人とデートをしながらふと、帰省するのか聞いてみた。
「そんなつもりはありません。学園に復帰したばかりですし、それに私達はマコト様の傍にいたいので」
「だ、駄目ですか?」
「いいや、むしろそう言われて男冥利に尽きるって奴だよ」
ツィーゲには帰らないと告げるシフとユーノに対し、真は苦笑を浮かべながらも受け入れた。
そうして……。
「ひゃ、ふ、んん……やふぁぁ、き、気持ち良い……こんなのぉ……」
「うひゅ、く……も、もっとぉ……」
「ああ、まだまだ満たしてやる」
真にシフとユーノは男女の関係をロッツガルド内にて育んでおり、今では深く愛し合う関係にもなっていた。
少ししてパトリックから要約すれば『どうか、マコト殿の力で娘たちをツィーゲに連れて帰ってください』みたいな内容を書いた手紙が送られてきた。それとほぼ同時にパトリックの妻であるリサから『夫の手紙は全て無視してくださって構いません』と書かれた手紙も送られた。
「うーん、親父と母さんのやりとりを思い出すなぁ」
真の父は真の姉に妹が一人暮らしをしないように振る舞い、母が色々突っこむやり取りが良くあったのを思い出し、感慨に耽った。
「まあ、呪病の件もあって色々と不安がっているだろうし、なんとかしてやるか」
真のやる事がこうして、また増えたのであった……。
また、その翌日においては……。
「待たせてしまったようですね」
「マコトさん、今日はよろしくお願いします」
「こちらこそって奴だ。それにしてもエヴァとルリアの私服姿、新鮮で良いな」
「お気に召してもらえたなら良かったです」
「ありがとうございます、マコトさん」
エヴァにルリアの姉妹とデートをするために真は十分早く、集合場所にて二人が来るのを待ち、そうしてそれぞれ私服姿であるのでそれを褒めた。
真の感想に嬉しそうに微笑む二人、そうしてデートを始め……。
「ケリュネオンもついでにエリュシオンもどっちも取り戻すから、任せろ」
「ひゃふ、は、はいよろしくお願いします」
「マコトさんに会えて私達は本当に幸せです」
「じゃあ、もっと幸せにしてやるよ」
「はふ、ん、く…ふむ、んん……」
「ふひゃ、く、ぅ……ぁうう……」
その日の夜、真はエヴァとルリアの二人と深く繋がり、二人を愛と快楽によって蕩けさせていったのであった……