闘技大会、個人戦の決勝はシフとユーノのレンブラント姉妹の戦いとなり、壮絶な戦いを制した姉のシフが優勝した。
その翌日である今日は、団体戦が二日に渡って行われる。
「また狙ってルール変更をしやがったな……」
本来、事前に発表されていた団体戦でのルールでは上限を七人としたパーティを組む事であったのだが、なんとそれにレベル制限がついたのだ。
パーティ全体のレベル合計が365以内になるようにというルールで真の生徒であるジン達だとどうやっても3人までで上限になってしまう。因みにホープレイズのパーティだと7人全員で合計363である。
「こ狡いというか、せこいというか……」
「たとえ、3人でも若様が鍛えた者たちなのですから余裕でしょう……昨日の試合の様子を鑑みても」
「ああ、ハンデにすらならねぇよ」
真の呆れたような言葉に同じく溜息を吐きながら、巴が言い、つまらなさそうに澪も言う。
個人の戦闘も団体での戦闘もどっちも真は教えているので三人だけでもジン達なら、どの学生のパーティにも余裕で勝てるのである。
そうして、団体戦は開始されていき、ジンにユーノとアベリアの三人のパーティは七人のパーティを組んでいる学生たちを真が言ったように人数差も問題としない実力であり、コンビネーションで圧倒し勝利を重ねていき、準決勝に勝ち残ったのである。
そうして、準決勝でも変わらず対戦相手の学生を倒し……。
「あーあ、あいつもう終わりだな」
「ですね、もうじき
「やってる事はドーピングですから、自業自得でしょう」
「身に余る力を得た代償という奴ですわね」
イルムガンドのパーティによる準決勝の様子を見て真に識、巴に澪らは言った。
イルムガンドは正気を失ったような虚ろな雰囲気を出しているし、それに戦闘スタイルも完全に力任せかつ、昨日よりも実力が上昇しているようだった。
他のパーティメンバーもイルムガンド程では無いが、同じような状態である。
そして、真達は完全に原因が分かっていた。ロナが渡した薬によるものである。
その効果も分かっているし、なんなら今、薬の効果を消してやることも可能だった。
その薬による症状の治療薬を作ったからだ。
だが……。
「悪いが、イルムガンド……お前を
真にはイルムガンドを完全に治療してやる気は無いし、何なら薬の効果が完全に発揮された後で自分たちのために利用する考えだ。
故に憐れむように言いながら……。
「さらばだ、イルムガンド・ホープレイズ」
そう、イルムガンドに別れの言葉を告げたのであった……。