七十七話
真達は『ロッツガルド』で魔族が起こした変異体襲撃を始めとした様々な出来事の中で目的は達成し、色々な利益も得るというぼろ勝ち状態になったのを祝うために『祝勝会』を開いた。
翌日からは変異体が全滅したので学園都市ロッツガルドの者達は復興作業を始めた。今回の事件に関して大きく活躍してみせた真は臨時講師から常勤講師になるよう、要請があったがそれは辞退した。
真には毎日、学業を行うような暇は無いからであり、元々、自分の都合で授業を行える方が良いからである。
ともかく復興作業をしているロッツガルドに真は協力しているが、学園としてはすぐにでも講義を再開して普通の学園都市に戻ったとアピールしたいようであった。
「急いては事を仕損じるとかじゃないが、無謀だろう。しっかりと復興してからの方が良いって」
真は学園の方針に悪態をついた。本当に無謀だからである。
「お忙しいところすみません、マコト様」
「いや、美女との話は大歓迎だ」
復興作業だけでなく、真は自分を取り込みたい、無理なら無理で友好的な関係を結ぼうとでもいうのかリミアにローレルの重鎮、神殿にて重要な地位にある者達から入れ替わり、立ち替わり呼び出しを受けたりしていた。
ロッツガルドでそれまでと変わらず、色んな活動をしているが度々転移によって向かっている場所がある。
「大分、状況も整ってきたな」
「『亜空』の皆様の力も物資も凄いですね」
「どんどん、国として運営できるようになっていますからね」
真が向かった場所にて城として運営できるようにしていたエヴァとルリアの姉妹が応じる。
真達が今いる場所とは、魔族が一度滅ぼした真の両親の祖国であり、エヴァとルリアが住んでいた国である『ケリュネオン』であった。
魔族がロッツガルドの変異体襲撃にグリトニア帝国襲撃を囮にリミア王国の勇者である音無響を暗殺しようと動いている事で意識が全く向いていない『ケリュネオン』を侵攻し、そうして見事に魔族の手から奪還したのであった。
その後は亜空の物資や兵たちなどを送って城として運営できるように動かしていた。
元から準備をしていたのもあって、城として運営する準備は進みに進んだのである。
「まあ、焦らずに動いていこう。最終的にはエリュシオンも取って、俺達の国として復活させるわけだからな」
そう、真はまずこのケリュネオンを皮切りに最終的にはエリュシオンまでを完全に自分達の国として魔族から奪還し、国として運営できるようにする計画があった。
『はい、マコトさん』
エヴァとルリアは真の言葉に深々と頷いたのであった……。