亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

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九十一話

 

 『学園都市ロッツガルド』にて現在、この異世界でリミア王国の勇者として活動している音無響に真は再会した。

 

 そして彼女の用事の一つであり、澪を通じてツィーゲにあるレンブラント商会の鍛冶屋兼武具店で働いているエルダードワーフのベレンが手掛けた剣の手入れを真は引き受けた。

 

 その後、仲間と共にローレル連邦に向かうという響を見送ろうとしていると巴が興味を持ち、送り届けたいというので任せた。

 

 だが、巴が興味を持ったというのは彼女の剣道の腕前だ。それが故に彼女との手合わせを通して刀の扱い方を学んでいた。

 

 その方法は自分の身に受けて学ぶという再生できるからこそ出来るやり方であった。

 

 

 

 なので巴が真のもとへと戻った時、彼女の着物がめちゃくちゃになっていたので真は少し驚いてしまった。

 

 また、それとは別に響の考え方など探りもしっかり入れていた。

 

 その中でこのロッツガルドにて魔族に利用され、創立祭の闘技大会にて『変異体』となって暴れたが真によって元のヒューマンの身体に戻されたイルムガンド=ホープレイズの知り合いであり、彼女自身もイルムガンドの事をヒューマンの中では高評価であった。

 

 彼女が知るイルムガンドは理想に燃えて、鍛錬と勉学に励み、学園の卒業後は響の力になりたいと誓うほどであった。

 

 

 

 まあ、そんなイルムガンドは変異体になった影響で姿こそ元に戻っているが、精神が崩壊している廃人状態で目を開き、呼吸もし、食事もできるが言葉の一切を話せない廃人状態だ。

 

 

 

 彼の両親がホープレイズ領の屋敷にて毎日、介護をしているのである。

 

 

 

「哀れと言えば、哀れだな……まあ、なるようになっちまったとしか言えないが」

 

 巴から報告を聞いて真はそう、首を振りながら言うのみである。

 

 後、現在はケリュネオンから衛星国家であるエリュシオンまで、幾つかある小国の中の三つを取っている真達だが、まだ冬の時期なのでそれ以上は動かなかった。

 

 単純に国として運営できるようにする準備が必要だからである。

 

 今はまだ冬であり、更にケリュネオンからは北の土地で作物が育ちにくい状態なので食糧の用意も大変なのである。一時的に『界』と魔術でその環境を変える事が出来るがその場合、後に土地が枯れたり変な環境になったりするリスクがあった。

 

 

 

 なので方針としてはゆっくり変化を見つつ、農業をやっていくしか無かった。

 

 

 

「まあ、今はゆっくりやっていく段階だ。よろしく頼むぞ」

 

『はい、若様』

 

 

 真は夜、今後の事を言いながらも自分の部屋にて巴に澪と凪と互いに心身共に交流し合い、そうして愛と快楽を与え合っていくのであった……。

 

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