亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

93 / 102
九十二話

 

 真達にとっての本拠である『亜空』内の平原では幾多もの人影が縦横無尽に超速で動き回り、瞬間転移ともいうべきものを複数行使したりなどしていく。

 

 そうして人影が交わり合うと発生するは激突音、大地を破壊し、空間を裂きかねない程の衝撃波が幾多も発生し、魔術すらも飛び交っていく。

 

 明らかに繰り広げられているのが激闘であり、並みの実力者ならこの戦いの余波で即死する程のもの。それどころかこれぞ、強者達の戦いだと魅了されるものですらあった。

 

 

 

 そう、亜空内にて真は巴に澪と凪に識、ソフィアと御剣、万と本気による手合わせを行なっていた。

 

 これは定期的な本気の鍛錬であり、そうしなければ腕が鈍るし、更なる実力向上を求めるためというのもある。

 

 

 

 更には少し前にここで宴を行なって歓迎したスサノオと大黒天より貰った力を試すためというのもあるのだ。

 

「てやあっ!!」

 

 そうして、手合わせ中にソフィアが御剣が出した剣を持って、真へ接近し、強烈な斬閃を振り下ろした。

 

「ふっ」

 

 その強烈な斬閃を真は手に持つ刀を添えるようにしながら、受け流し瞬時に纏っている魔力体の魔力を足に集中し、解放する事で巨大な足を構成しながら、強烈な蹴撃を繰り出した。

 

「あぐっ!?」

 

 そうして、ソフィアは猛烈な勢いで吹っ飛ばされた。

 

「くっ、流石だ」

 

 御剣は地面を通じて、真を貫かんと幾多もの剣山を出すも……。

 

「はあっ!!」

 

「うぐあっ!!」

 

 地面を全力で踏み込みながら、足に集中した魔力を解放する事によって広がらせた衝撃を広範囲に伝播させて爆砕させる事で剣山を崩壊、余ったものも空間を裂く程の刀閃を繰り出す事で斬滅する。

 

 更に御剣を空間を切り裂く事により、距離を殺した斬閃で切り裂いた。

 

 

 

「はあっ!!」

 

「やあっ!!」

 

 識と凪が互いに相乗効果を生む強烈な魔術を放ち、それによる二人の魔術の閃光が混じり合って真へ向かうも……。

 

「甘い」

 

 真が魔力体による魔力を腕に集中し、解放する事で巨大な腕を構成しながら殴れば二人の魔術は粉砕された。

 

「よっと」

 

『っ!?』

 

 月読の兄弟であるスサノオから力を貰ったのが影響したのか、『界』は更に発展した。相手に対しても発生させる事ができ、それを使う事で識と凪を拘束し、次の瞬間、爆発した。

 

 

 

「はああっ!!」

 

 巴が接近し、刀による舞いを繰り出した。それを真も刀による舞いを披露する事で対抗する。

 

 超絶なる刀閃の舞が数秒で百は発生する程の激しくも流麗であり、美しい戦いであったが……。

 

「しっ!!」

 

「うあっ!!」

 

 真は巴を通り抜けるように移動すると巴は身体に刀閃を刻まれながら、倒れた。

 

「やあああっ!!」

 

「せいっ!!」

 

 澪が真へと接近し……そうしてこちらも激しい近接戦を繰り広げたが……。

 

「うあああっ!!」

 

 澪を界で拘束しながら、超振動による破壊で倒した。

 

 

 

「いくよ」

 

 万が強烈な一撃を真に放ち……。

 

「――」

 

 大黒天の力にして、それを使うための詠唱をしながら魔力体を応用した弓矢を形成して放つ。

 

 それは俗に『ブラフマーストラ』と言われるものであり、真の一撃は万の一撃を貫きながら、万に炸裂するのであった。

 

「ふう、かなり強くなれたな」

 

『強くなりすぎです』

 

 更に圧倒的な実力を手にした真に対し、相手をした皆が言ったのであった……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。