亜空の王はここにあり   作:自堕落無力

94 / 102
九十三話

 

 真は自分達にとっての本拠である『亜空』内てに定期的に自分の実力を向上させるために行っている全力の手合わせをした。

 

 相手を務めたのは当然、自分の仲間の中で最も強い巴と澪に凪と識、ソフィアに御剣、万である。皆との手合わせの中で真はスサノオに大黒天から貰った力の調子をも試し、更なる実力の向上を実感できたのである。

 

 その後、皆は手合わせによる汚れを落としに真専用の浴室へと行き……。

 

 

 

「ふひゃ、くひゅ、わ、若様ぁぁ……」

 

「ひゃうあ、やひゅ、くふ、も、もっとぉ……」

 

「く、んん……あぅぅ」

 

「わ、若様ぁ、ありがとうございますぅぅぅ」

 

「うう、堪らないよ、ふぁああっ!!」

 

 同行させた巴に澪、凪にソフィアと万と真にとっては軽く心身から愛を交わす交流をしながら、巴達を満たしたのであった。

 

 

 

 

 その後、少しして澪による美味しい料理を食べた後、万の部屋に呼ばれた。

 

 

 

 

「若様、頼みがあるんだけど冒険者として、依頼を引き受けてくれないかい?」

 

「依頼?」

 

 万が突如、頼み事をしてきた。

 

 

 

「そう、グリトニア帝国の復興の支援物資を運んでほしいんだ」

 

「そういや、リリ皇女だったか? 繋がりがあるんだったな」

 

「まあ、色々皇女様には興味を惹かれたからね。この世界のヒューマンの中では面白いよ彼女は」

 

「そうか、まあ依頼については別にこっちは問題ねぇよ。グリトニア帝国を一度は見に行こうとは思っていたし、リリ皇女からも誘われているからな……ただ、面倒臭くはあるが」

 

 そう、真はグリトニア帝国へ行く事について面倒な事があった。

 

 

 

「勇者の岩橋智樹君の事だね」

 

「ああ、あいつは巴にご執心らしいな。まあ、絶対に渡さないが……」

 

 万の質問に対し、真はそう言った。今の真にとって岩橋智樹は最初は音無響のように自分のせいでこの世界に転移させられた一人なので罪悪感は抱いていたし、だからこそ魔族との『ステラ砦奪還戦』の際に死なないようにするため、助けに行った。

 

 だが、彼はそもそも女神からの明らかに過剰な加護を貰って強い者になっており、リリ皇女のハニトラ染みたものもあるとはいえ、かなりこの世界での生活を楽しんでいた。

 

 そして偶々とはいえ、巴と出会い、何を勘違いしたのか自分のものにしようとしたのだ。

 

 この出来事により、もはや真にとって岩橋智樹は敵である。

 

 

 

 そして絶対に巴と会わせたくない者ではあったが、ロッツガルドでの出来事において巴が真の仲間である事は知られているし、無論、巴も連れてくるようにも言われていたりするのだ。

 

 

 

「だよね。それとグリトニア帝国領にあるバニラ砂漠には上位竜のグロントがいるんだけど、戦力としておすすめだよ」

 

「なら、勧誘しに行くか」

 

 そうして真はグリトニア帝国領へと向かう事になったのであった……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。