感情主義が行く実力至上主義   作:カサシチ

10 / 12

 今回、少し本編と時間列がおかしくなっておりますが、そこまでではないと思うので、よろしくお願いします(?)


感情主義と役割と佐倉ストーカー事件

 

 組織……それは役割の纏まり。

     その役割は偉い人やその逆の人もいる。

     だが役割は適任の人がなるだけで

     それは偉いとは言わない。

 

     具体例を挙げるとするなら足利義政。

     将軍としては結果的に足利将軍の権威を

     落とし、戦国時代を開幕させた愚か者。

     だが文化人としては銀閣寺を建て、

     東山文化を創り上げた。

 

     そのように役割に偉い、偉くないは

     全く持って関係のないことだ。

     偉いのは役割を全うしたものだ。

     そう俺は考えている。

 

 

 

 

 「綾小路、須藤の件はどうなった?」

  ここでもし、決着がつくならその時は

  負けになる。

 「佐倉のおかげで延命した。」

 よし、これでひとまず負けはなくなった。

 

 「俺が感謝していたと伝えておいてくれ。

  それで準備は三日後には完了する。

  あとは俺についてくればいい。」

 あとは勝ちか引き分けか、賽は投げられた。

 「あぁ、後は任せた。」

 綾小路は少し疲れた声で言った。

 

 

 

 「明日、遊びに行くの忘れてないよな?」

 「忘れるわけがない。」

 よかったさすがに忘れてないか。 

 忘れられてたら泣く所だったぞ、

 まぁこいつは今回色々頑張ったっぽいし、

 俺がこいつを楽しませてやりますかねぇ。

 

 「あぁ楽しみにしておけよ?」

 「もちろんだ。」

 声に感情の変化はないが何処か嬉しそうな

 声が俺の耳に入る。そして俺は電話を切った。

 

 

 

 

 

 今はお昼だ。今回俺は特にやることはないと

 そう思っていたのに!

 「おのぉ、七君?なんでそんなに機嫌悪いの?」

 一之瀬だ……。こいつは悪くないんだが

 色々な一年男子から視線が飛んでくる。

 

 

 「いや?別に悪くないけど?」

 皮肉たっぷりで返しておく。

 「それぇ…悪い時の返事だよ」

 なぜ俺がこんなに機嫌が悪いのか

 それは最近忙しかったからだ!

 ほとんど須藤の件や相談事(一之瀬も含む)

 に時間を割かれて2週間ぶりぐらいに

 ゆっくり食べられると思ったのに!

 

 ……自分でも思う。俺カスすぎん?

 

 

 「そんでもって要件は?」

 「いやぁ…そのぉ…久々に二人で食べたくて」

 こいつとは中学時代。家族間も相まって

 よく外食を共にすることがあった。

 家族に行ってきなさいと言われて

 行ったら二人で食うことになったこともあった。

 

 

 「確かにあったが、そんなに一緒がいいのか?」

 「自分でも良くわかんないんだけど

  七君と一緒に食べると楽しいというか。」

 俺特にこいつと食べている時に楽しくさせるようなことしてないんだけどな。

 

 「まぁいいぜ、好きにしな。」

 「好きにするね!」

 俺は軽くため息をつき、そういえば

 こいつは俺にだけ距離感がバグっている

 ことを思い出してしまった。

 

 

 

 

 「なぁ一之瀬、なんでお前はこんなにも  

  距離感がバグっているんだ?」

 「なんのこと?」

 あぁだめだこいつ、気づいてやがらねぇ。

 「いや普通、思春期の男女が一緒に飯くうか?

  付き合ってもないのに。」

 「友達だし。」

 そうかなるほど、つまり俺は相当信頼されている

 それはありがたいんだが、こいつなんで俺といると知能が下がるんだ?

 

 

 「七君って好きな人いる?」

 「特にはいない。特に気にしたこともない。」

 一之瀬は顔を変えず

 「私も同じかなぁ、特に好きな人はいない。」

 「気が合うな。」

 ちなみに周りからお似合いとか言われたことは

 あるがあくまでこいつは親友を超えない。

 人柄に惹かれただけで、こいつを女として見たことは一度もない。

 

 「一之瀬、一つこれからのお前に

  教えを授けよう。」

 「お、七君からの教えだ!それで何!?」

 この時の一之瀬はかなりハイテンションになる。

 「彼を知り己を知れば百選して危うからず。

  意味は、相手の状態を知り自分をわきまえて

  戦うことができるものは戦いに強い。

  という意味だ。」

 これは一之瀬に一番必要なことだ。

 

 「なるほどね……。」

 正直一之瀬はこの教えで結果が出たことも

 あった。だが今回のは少し厳しいようだ。

 「今はわからないと思う。だがいずれわかる」

 「わかった。覚えておくね!」

 少し表情は曇っていたが、明るい声で

 そう言った一之瀬。俺は食べ終わったので

 その場から離れる。

 「んじゃ、俺は食ったし教室戻るわ。」

 「了解!」

 

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 俺は今集合場所のケヤキモール前で待機中だ

 ん、来たな。

 「よ、綾小路。」

 「あぁ、おはよう。」

 相変わらず無表情で答える綾小路。

 「お前飯食ったか?」

 「いや食べてないぞ。」 

 「よし、ならどっか行くぞ。」

 そう言って俺は立ち上がり、ケヤキモールに

 入る。隣に綾小路が立っている状態だ。

 

 

 他の女子からの目線が多い。

 自分で言うのもなんだが、俺は

 かなりイケメンだ。イケメンランキング

 だったか、綾小路が6位で俺が2位だったか。

 そのコンビが歩いているのはやはり目立つ。

 

 「綾小路、お前気づいているのか?」

 「何がだ?」

 あぁこいつも一之瀬タイプか……。

 自分のルックスを理解できていない者。

 こいつ無表情で言うから俺でもムカつくな。

 

 

 「綾小路、何か食いたいのあるか?」

 「そうだな……ハンバーガー食ってみたい。」

 食ってみたいって、こいつ食ったことないのか?

 「色々あるぞ店。」

 「そうなのか?」

 こいつ本当に16年ぐらい生きてきたのか?

 

 「マ○ク、○ス、あとロ○テリアとか」

 「詳しく教えてくれ。」

 こいつから戦った時以来の圧を感じる。こいつどんだけハンバーガー気になるんだよ。

 「めんどいから全部食おう。」

 「賛成だな。」

 ゴリ押しの方が楽やで〜、

 

 

 そうして俺たちは飯を食った。

 綾小路が目をキラキラさせながら食べていて

 「俺にはこんなものが待っていたのか。(?)」

 とか言い始めてツボってしまった。

 ちなみに俺はバーガー食うのがだるかったので全部の店のポテトを食べ比べした。俺が好きなのはマックやな。

 

 

 「これからどうする。」

 綾小路が食いすぎで若干苦しそうにそう発言を飛ばす。

 「だが俺は秘策があるんだよね。」

 俺は電話をかけた。こいつも知ってて俺も知ってるやつ。ピンク髪の綾小路と似たやつ。

 「一之瀬〜〜?今からケヤキモール来れる?」 

 「来れるけどーなんでー?」

 そう一之瀬だ。男二人じゃ限られるからな。

 「綾小路もいる。三人で遊ぼう。」

 「了解!」

 

〜数分後〜

 

 

 「やほー、お待たせー。」

 「悪いな、唐突に。」

 謝罪の意を込めてそう言う。

 「私も暇だったし、大丈夫だよ〜。」

 そうかなり綺麗な笑顔でそう言う一之瀬。

 それを見て少し驚きの雰囲気を

 出している綾小路。

 ん?綾小路がこっちに近づいてきたぞ?

 「なぁ…あいつはお前が好きなのか?」ボソッ

 「多分そんなことないと思うぞ。」ボソッ

 綾小路、それは多分ありえんぜ。

 

 

 「で、どこ行く予定なの?」

 こちらに顔を覗かせる一之瀬。

 こいつビジュアル良いんだよなぁ。

 「特には決めてない。」

 ノープランだ。だって男二人だぜ?ノープランに決まってるだろjk

 そう思っていた矢先にいきなり綾小路が

 走り出した、……って走り出した!?

 「お、おい!綾小路どこいくんだよ!?」

 「すまん、後で話す。」

 俺は何かを察し、後についていく。

 一之瀬もそれ見てついてきているが、

 運動能力があるので少しずつ離されている。

 

 

 俺の方が綾小路より足が速いので追いつく

 「結局何用なんだよ!綾小路!」

 「佐倉が危ない。」

 淡々とした表情で、しかしどこか焦りも見える。

 「なるほどな!協力するぜ!」

 「ありがたい。」

 どこか嬉しそうな綾小路は久々に見た。

 

 

 綾小路視点

 オレは失念していた。佐倉の「覚悟を決めた。」を

 後ろから七と一之瀬も追いかけてきている。

 この布陣なら逃げられることはない。

 だが間に合うかどうかだ。

 「〜〜〜.〜〜〜!」

 佐倉の声だ。ギリギリ間に合ったらしい。

 オレはスマホを録音モードにして

 中年のおっさんに向ける。

 

 

 

 七君視点

 

 

 

 「あれー?見ちゃったすよー?」

 佐倉さんが襲われていて驚いた俺は

 綾小路の古臭すぎる口調に驚いた。

 面白そうだからこれに俺も乗ることにしよう。

 「中年のおっさんが高校生の女の子に手を出したなんて速攻でお縄につくような時間だよねー?綾小路」

 「これは明日大々的にニュースになるっすよー、」

 「ちょ、ち、違う!これは違うんだ!」

 「何が違うんだろなー?綾小路。」

 「本当にそうっすよー、こんなことしてー。」

 「い、いや本当に、違うんだ!」

 「何が違うんだよおっさん、証拠もある。次にこの子に手を出したらこの証拠引っ提げて刑務所にぶち込んでやるから覚悟しておけよ!」

 へぇ、綾小路ってこんな演技できるんだな。下手だけど

 「ひ!」

 そう悲鳴をあげてオッサンはどっか行った。

 

 

 「あ、綾小路君……。」

 「よく頑張ったな、佐倉。」

 綾小路はサラッと佐倉を支える体勢になる。イケメンか?

 「やっぱり私ってだめだね……。一人じゃ何も出来なかった。」

 「そんなことはない。」

 「はぁはぁ……。」

 一之瀬が追いついてきた。過呼吸っぽいので

 後ろに回って背中をさすってやる。

 「ありがとね、…七君。」

 「大丈夫か?」

 「それでなんでいきなり走ったの?」

 それはそうだ、俺は佐倉さんのことは深く知らない。俺も気になる。

 

 

 

 「………………ってことだ。」

 なるほど、佐倉さんってグラドルだったのか。

 「へぇー!それってすごい事じゃん!」

 「い、いやそんなすごい事じゃ…」

 「いやいやそんなアイドルなんて簡単にできる事じゃないよ?」

 一之瀬はどうやらいつも通りらしい。

 

 

 

 「佐倉さんはつまり、あのおっさんの被害に遭ってたってことね。」

 俺はそういう自分の欲を他人に被害を押し付けて発散するやつは嫌いだ。はっきり言って最低だ。

 「そういうことになるな。」

 「そ、そうなるか…な?」

 そう言えば佐倉さんって男性苦手じゃねぇの?

 「佐倉さんって俺とか綾小路とかは怖くねぇの?」

 「目が怖くないから大丈夫。」

 目が怖くないって俺にはわかりにくいな。

 「そうか、嬉しい……のかな?」

 「良いことだと思うけどねー?」

 そうなんやな、覚えとこ。

 

 

 

 

 

 





 佐倉良かったね(´д`)綾小路はやっぱりイケメンやな! 
 ちなみにこの時点で佐倉さんは綾小路君に惚れてます

七君の彼女候補(希望する人を選んでね。)

  • 一之瀬帆波
  • 佐倉愛里
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。