ギターヒーロー、人理修復へと旅立つ 作:ヘル・レーベンシュタイン
【何をしてらっしゃるのですか?】
【清姫か】
それは開戦前の夜の会話。マシュがロマンと通信している時に、清姫はダビデへと声を掛けていた。
【作戦前夜だ、少し考え事でもと思ってたが先客がいたみたいだ。マシュとカルデアの者と話しているようだ。】
【……そうですか。それはそうと、次こそはちゃんと戦ってくださいね?】
【……そういう嘘もわかるのかい?】
【いいえ、ですが見てましたから。】
直後、ダビデは一歩踏み出し夜空を見上げながら答える。
【もちろん戦うよ、現界してからこの為だけに行動してきた。アレは……アークは僕の宝具だが本来は神の……天におわすあの御方のモノだ。それを世界を壊すためなんて、冗談じゃない。それに、いくら最善だろうと……】
その脳裏に浮かんだのは、命を賭けて戦ったアステリオスの姿だった。
【本気ではなかったのは事実だ。】
【…………】
【だから僕はやるよ、次くらいは……“格好いいところ”を見せないとね____】
「ア、アーチャー………」
「ダビ、デ、さん……」
清姫ちゃんと私……そして、私たちの目の前にはヘラクレスさんの攻撃を身体ごと受け止めた……違う、身体に食い込ませながら止めているダビデさんの姿がそこにあった。
いうまでもなく血塗れ、致命傷なのは当たり前すぎる話だ。
「!!」
「動かないだろう?神の加護を受けてるのは君だけじゃないのさ。」
だけど彼の紡ぐことは、いつも通り飄々と爽やかさがあって笑みを浮かべてるのがなんとなくわかる。
「それとアークを動かすことはできないと言ったけど、実は少しだけ“引き寄せる”ことはできるんだ。」
(えっ)
唐突に告げられた真実に驚き、ヘラクレスさんも離れようとするもののダビデさんの力によって離れることができない。そして……
「“その“
ダビデさんがそう告げた直後、アークが一人でに揺れ始める。
「“祭司にらあらざる者、レビの名を持たざる者は 死の贄を覚悟せよ”」
そして本当に、少しずつダビデさんとヘラクレスさんの方へと寄っていく。
「“されば其は
「……!」
「“シナイの頂において賜りし信仰の証ならば”」
そして、ついに……
「“来れ 「
ヘラクレスさんの背中に直撃し、その姿が一人でに消え始めたのだった。
【やった!やったぞ!! そうさ、お前がオレの呼びかけに応えないわけがない!】
彼が現界し、最初に聞こえた声は懐かしいそんな友の声だった。
【しかし相変わらずのしかめ面だな!まぁいいさ、狂化されても私と言葉はわかってるのだろう?】
声の色は、全く変わった雰囲気はなく。
【いいか?今度こそオレは自らの国を手に入れる、その為には聖杯と神霊と聖遺物が……】
久しぶりに会ったの“知人”は、相変わらず傲慢で愚かで、相変わらず抱く夢だけが純粋で綺麗だった。
そして、その夢を語る時の友の顔が眩しくてどうしても守ろうと思わずを得なかったのだ。
「……なんだい、君達は勝者だというのにその顔は。」
ヘラクレスさんの姿はもう無い、さっきまで暴れ狂ってた姿が嘘だったかのようにこの場には静寂で満ちていた。
そして……
「まるで僕が消えるのを、悲しんでるみたいじゃないか。」
「ダビデさん……でも、私達は……」
「よしてくれ、すべきことをしたまでだ……」
大量の出血をし、立ち上がることができないダビデさんが壁にもたれかかっていた。
それでも微笑みを浮かべながら、彼は私たちに語りかける。
「……さて、消える前に伝えておこう。イアソンが騙されているという話は聞いてるね?」
(エウリュアレさんが言ってたことだ……)
「僕が思うに、それはヘクトールやメディアではないだろう。彼らはギリシャの英雄、本来ならアークのことなどは知らないはず。
つまりアークを識る何者かが、アルゴノーツの裏にいるのは間違いない。」
つまり、まだ私達と会ってない誰かがイアソンさんを騙した黒幕ということだ。
「だから戦いはまだ続くわけだから、そんな顔はやめなさい後藤ひとり。」
「………」
「死力を尽くしても勝てない敵はいる、相手にも意地はあるからね。」
それはそれこそ、さっきのヘラクレスさんの行動がどれほどのものかは実感した。
「戦いなんてそんなものさ、だから次も果敢に挑めばいい。基本、懲りないのは大事だよ。」
「……はい」
それはカルデアに来てからも何度も実感したし、結束バンドで活動してたときも学んだことだ。だからこそ、改めてその心構えは大事にしておこうと思えた。
「ありがとう、ダビデさん……」
「……フフ、どういたしまして。」
すると今度は、船長さんの方へと顔を向けた。
「そしてありがとう、フランシス・ドレイク。貴方のおかげで僕は役目を果たせた。
その
「OKだアーチャー、アンタはいい
「…………それじゃあお別れだ」
ダビデさんの姿が、次第に薄れていく。
「思いもかけず楽しい旅になった、君達に会えたおかげだ……………頑張れよ」
そう言い残して、ダビデさんの姿が消えていった。
『ダビデ王………いや、アーチャーの退去を確認………』
通信越しだけど、そう呟くロマンさんはどこか黙祷……強く、強く敬意を示すかのような重さを感じた気がする。
『行こう、ぼっちちゃん。彼らが大勢を整える前に決着をつけてくれ。』
「……はい!」
そして私達は、ヘラクレスさんと激闘を繰り広げた墓地を出た。
「それじゃあ、行こうか」
私達は再び船に乗り、動き始める。
「目標はアルゴー号。連中が持ってる財宝は…」
こちらへと向かってくる船も見えてきた。
「アタシ達の自由の海だ!」
そして対面すれば戦いが待っている。
「ゴールデン・ハインド!最後の航海、最後の海賊を始めるよ!」
この大海原、オケアノスにおける最後の決戦が!
「航海技術だけで神代の船に迫るとはね……」
こちらへと迫る船、ゴールデン・ハインド号を見ながらヘクトールはそう呟く。
「どうしますかい?まだこちらの方が有利でしょうが……キャプテン?」
そう、背を向けるイアソンへと問い掛ける。しかし返答はなく……
「砲撃用意!一気に詰めるよ!!」
「追いつかれます!イアソン様指示を……」
彼らの最後の激突が始まろうとした刹那。
【全く見てられんな】
カルデア、アルゴノーツ両者を巻き込んだその一言が差し込まれた。
その声が直後、気がつけば私達は未知の海域へと飛ばされていた。
「な……ここって!?」
「光帯の位置まで……」
『ぼっちちゃん聞こえるか!?』
「ロマンさん一体何が!?」
『解析中だ、やはり先程までいた地点とは全く別の場所に移動している。まるで空間転移だ……』
「転移ってテレポートってこと?一体、誰が……」
そう考えていた時に
【ようこそ我が神殿へ】
「____」
聞き覚えのある声が聞こえた。
【ここは墓場、この海で散った人類の残骸】
だけどその既知感は、きっと私とマシュ、そしてロマンさんやカルデアの人達だけだと思う。
【欲に塗れた者共の無価値なる死の累積】
『そうか……“君”は此処にいたのか……!!』
そして、声の主が私の見える距離まで近付いた。そこに居たのは……
『レフ・ライノール…!』
彼が瓦礫の山の、三日月のようなカケラの前にある寂れた椅子に座りながら私たちを見ていた。
私の脳裏には、涙を流しながら蒸発していった所長さんの姿が思いつき……
「……!」
拳を握りしめてしまった。
「……フン。」
レフさんはそんな私を知ってか知らずか、鼻で笑ったような声を漏らした。
「アイツは?」
「……私達の敵です。」
「ふぅん、ならアタシ達の敵だね。」
私の返答に、冷淡に船長さんはそう答えた。すると直後にレフさんの口が開く。
「全く、君達を冬木で殺し損ねたせいで私は大目玉か。こんなところで後始末する羽目になった。」
『後始末、君がアルゴノーツの黒幕というわけか。』
「おい」
すると、レフさんとロマンさんの会話の間にイアソンさんの声が割り込んできた。
「イアソンか、どうしたのかな我がサーヴァントよ。」
(っ!イアソンさんのマスターがレフさんだったの!?)
「転移には感謝する、だがこれは私達の態勢をととのえるためだろう?
なら、ヘラクレスを連れてこなければ意味がない。やられたと思ってるのか?確かに先程から魔力経路は途絶えている。
だが何かの間違いだろう?アイツは世界最強の大英雄だ、あんな寄せ集めの雑魚どもに倒されるはずがないんだ!」
……イアソンさん、信じたくないんだ。ヘラクレスさんが消えて無くなったことに。確かに、ダビデさんの犠牲無かったら私達は死んでてもおかしくなかったし、それ程までに圧倒的な強さがあったのは本当だ。だけど……
「盲信……てよりか友情か。めちゃくちゃ歪んでるけどね。」
呆れたような船長さんのその言葉に、私は同意をせざるを得なかった。
「此処まで無能だったか」
「……………あ?」
だけどイアソンさんの問い掛けに対し、返ってきたのはレフさんの吐き捨てるようなそんなセリフだった。
「これならメディア一人でやらせた方がましだったな。」
「……魔術師、貴様は何を言ってる?」
『やはり、こういうことか』
「アーキマンか、随分と指令らしくなってるじゃないか。」
『ありがとう、君も活き活きしていてなによりだ。』
レフさんとロマンさんのやりとりは、聞くだけなら穏やかだけどどこか皮肉さを込めたようなやりとりに思えた。
『さてキャプテン・イアソン。君にも関係のある話だから聞くといい。答え合わせの時間だ。』
「答え合わせ?何の答えだ!?」
『この海で何が起きたということさ、話は黒髭がこの海に召喚されるところから。
現界した黒髭は他のサーヴァントを屠り、隷属させながらも聖杯を手に入れる。その聖杯を、この特異点に持ち込んだのはレフだ。だけど一つ誤算があった。
それは黒髭は“世界を滅ぼさなかった”ことだ。彼は悪党悪人であっても、世界を滅ぼす人類の敵ではなかったんだ。』
確かに、黒髭さんの強烈な印象で気付かなかったけどあの人の目的はドレイクさんであって世界を滅ぼすような動きは確かにしてなかった。
『更にだ、キャプテン・ドレイクが持つ聖杯によってこの海域の異常も抑えられてしまい君の当初の計画は破綻した。』
「口が回るなロマニ君、いい推測だ。」
そして今度は、レフさんが答えを示すように話していく。
「故に私は次にアルゴノーツを召喚することにした、そして彼の望みがなんであろうとも……」
彼の目の矛先がイアソンさんに向けられる。
「特異点の消滅を完遂できるよう“
「…………は?」
その時のイアソンさんの顔は、まさに時が止まったかのように凍りついていた。
「………何を言ってる。メディア、君は言ったよな?アークに神霊を捧げれば無敵の力が手に入ると。あの魔術師からそう言われたと……」
「……………」
メディアさんは答えない。
「お前、俺に………嘘を、ついたのか?」
「嘘ではありません」
ようやく口を開いたメディアさんの声色は、お淑やかさに満ちて純粋さを感じた。
「神霊を捧げれば世界が滅ぶ、世界を滅ぶということは“敵が混在しなくなる”ということです。」
だけどそれは、決して安心感を与えるような穏やかさを与えるものじゃないと私は思った。
「ほら、無敵でしょう?」
(そんなの、暴論だ!)
「ヘクトール!!!」
ことの真相を悟ったイアソンさんは、すぐさま声を荒げレフさんを指差しながら叫ぶ。
「あの魔術師を殺せぇっ!八つ裂きにして海投げ捨てて」
「お言葉ですがキャプテン、俺を喚んだのはアンタじゃない。俺のマスターは“彼女(メディア)”ですよ。」
「あ……」
自分がレフさんやメディアさんの掌の上で弄ばれていた、もうイアソンさんの味方は誰もいない。本当に彼の味方と言えたのはヘラクレスさんだけだった……その事実に気付いたイアソンさんの足がよろめいていた。
「それじゃあ、何の為にオレは……そうだ、今度こそ理想の国を、作るために……誰もがオレを敬い!誰もが満ち足りて!争いのない!本当の、理想郷を!!」
「……自分の、国?」
それが、イアソンさんの望みなの?そう疑問に思ったらアタランテさんが、顔に影を差しながら答えた。
「そうだマスター、アイツはな王になりたかったんだ。」
アタランテさん曰く
イアソンさんはイオルコスという国の王子であり、小さい頃に叔父に王位を奪われてしまい国を追われてしまったそうだ。
だけど成長してからは国を戻すために動き始め、その為にアルゴノーツを結成しその夢を実現させるための手段だった。
その冒険と成功を収めたものの、最終的には手に入れた栄光も全て失ってしまう。王になるという夢は叶うこともなく、その命は終わりを迎えたとの事だ。
「それが奴の末路、アルゴノーツの終わりだ。」
「そう、なんですか……」
今までイアソンさんは、私達の敵として、そして皮肉屋で意地悪な人という印象がとても強くて、正直言って嫌いな人だった。
だけど同時にヘラクレスさんへの友情は本当だと実感できて、今アタランテさんから聞いた壮絶な過去で、夢に対しては真剣でそんな辛い過去を乗り越えたかったからなんだと思えた。単なる偏屈な皮肉屋、それだけで終わる人じゃなかったんだ。
「じゃあ、イアソンさんはその夢を叶えるためにもう一度……」
「カスの夢など、知るか。」
「_____」
………レフさん、今あなたは何を言ったの?
「貴様など、ヘラクレスを呼ぶためだけの触媒。まあ、そのヘラクレスもこの様。世界最強の英雄が笑わせる!期待はずれもいいところだよ!!」
「て、めえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
イアソンさんは怒号を叫び、剣を引き抜いて駆け出した。自分だけでなく、大切な友達を侮辱されたんだから当たり前だ。
だけど……
「望みを叶えろ、裏切りの魔女メディア。」
レフさんのその言葉が聞こえた直後
「え?」
私もマシュも、きっとレフさん以外のこの場の誰もが凍りついたと思う。
だって、気がつけばメディアさんが
「あ………え?」
イアソンさんの背後からナイフを刺していた、言葉にすればそれだけだ。だが、イアソンさんからすれば、その衝撃は私の想像を絶するだろう。
「メディア……なんで、お前……オレを………さして……?」
「聖杯よ、我が願望を叶える究極の器よ……顕現せよ。」
しかしイアソンさんの疑問に答えることなく、顔も歪ませることもなく彼女はナニカを呼ぼうとしていた。
その直後、イアソンさんの腕が一人でに弾けた。
「え?ひっ!なんで、やだ……からだ……とけて……!!」
「牢記せよ」
そしてそれだけで終わらず、その直後にイアソンさんの顔半分から悍ましい肉塊……違う、人外の瞳が巨大化した寄生虫の様に溢れ出た。
「ギィギィギガだダァァァァァァ!!!」
そのあまりに悍ましく、グロテスクな様子を私は直視に絶えず逸らしてしまう。それは私だけでなく、マシュやドレイク船長も顔を歪ませており……
「な、何ですかあれ……一体何が?」
「溶けて膨れて、なんて醜さだい……」
『この異常な魔力、何か顕れようとして……』
「これに至るは、七十二柱の魔神なり」
『____』
メディアさんのその言葉に、通信機越しのロマンさんが言葉を失ってた、そんな気がした。
『………嘘だろ?』
「ははははははは!!見たまえ、これこそが我らが王の寵愛!さぁ、その哀れな霊基を食い破り、顕れよ!!魔神フォルネウス!!!」
レフさんが大海原で笑い声を張り上げ、真っ白な霧が晴れた直後に現れたのは……
「これ、は……」
天空を貫くほどの、巨大な肉柱がそこにあった。しかも、その表面はよく見れば人の死体が何重にも重ねられて融合していて……
『フォルネウス……七十二柱の魔神その一柱……』
「■■■■▲▲▲ッッ!!!」
発される叫喚がマシュ達に衝撃は亡者の嘆きのようであり、そして呪いが込められてるように感じた。
マシュも清姫ちゃんも、明らかな脅威を感じていた。
「押される!?叫び自体に魔力が……」
「なんて醜悪!それに今までの敵よりも……」
「そうとも、この滾る魔力!ファブニールや穢らわしい海魔なぞ遠く及ばん!
貴様達の無意味な抵抗もここまでだ、潰えるがいいカルデア!!」
レフさんの傲岸なその言葉の直後、火砲がフォルネウスに直撃し火薬の匂いが私達の鼻に通った。
言うまでもなく、実行者はドレイク船長であり……
「何度も言わせんじゃないよ……弾が当たった、当たったんなら倒せるさ。」
「……」
「それに見な、私達のギターヒーローは、やる気みたいだよ?」
私は、瀕死の身体をエウリュアレさんに支えられながらレフ・ライノールと視線を交える様に前に進んだ。
「マスター……」
『ぼっちちゃん……』
「わ、わたし……個人的にイアソンさんは嫌いです。アステリオスにやった仕打ちは許せないです。
だ、だけど……レフがこうなる様に仕向けて、イアソンさんを、ヘラクレスさんを侮辱して、怒りを煽って、その上夢までバカにした……」
その時、私の脳裏に浮かび上がったのは、虹夏ちゃんの姿だった。小さい時に亡くなったお母さんに自分の輝きを届かせたいという切実な願い。
イアソンさんだって、中身が違うだけできっと同じだ。きっと自分の国を持つことを、強く強く切実に願ってたのに……
【……ていうか“ガチ”じゃないですよね?】
【だって客も常連だけだし、宣伝もそんなにやってないみたいだし……本気でプロを目指してるバンドにみえないんだもん】
【ギターヒーローさんは、もうプロとして通用するのでちゃんとしたバンドに入った方がいいですよ。】
【いや〜ゴミ記事取材のつもりが大当たりです!今度単独記事書かせてください!】
【こんなところでうだうだやってると、あなたの才能腐っちゃいますよ】
夢を一度砕かれたことは、結束バンドでもあった。突然現れたぽいずんさんから、そんな風に本気でプロになる姿勢を指摘されたこと。だけどあれは私達の姿勢甘さに対して本当だったから、私達が本気であることを証明するためのきっかけになったし、きっとぽいずんさんだってあくまでライターとしての指摘であって、侮辱したわけじゃない。
だけど……だけど
「人の夢をバカにする人を、私は決して許しません!!」
「先輩……」
「ほら、シャンとしな」
そんな私の独白を聞いて、唖然とするマシュの頭に船長さんの手が乗る。
「敵が知り合いなら、きっとコイツはアンタ達のための大一番だ!不敵に笑って、こう返してやんな!
“化け物なんかに用はありません、いいから素敵な王冠を渡して頂戴”ってな!」
「___アイ、キャプテン!」
船長さんの言葉を聞いて、マシュの表情が焦りから覚悟が固まった顔に変わった。
「よっしゃ、気合い入れろよアルテミス!」
「良いけどダーリンは?」
「見てるだけ!」
オリオンさん、アルテミスさんはそんなやり取りをし……
「やるとも、その為に私は呼ばれたのだからな。」
「燃やします」
アルテミスさん、清姫ちゃんは戦意を激らせ……
「私達はもう戦力にならないけど、最後まで見届けるわ」
「……はい」
私はエウリュアレさんに支えられながら頷き、そして船長さんとマシュが最前線に出る。
「行くよ、マシュ!」
「はい!敵はメディア、ヘクトール、フォルネウス、そしてレフ・ライノール!この時代最後の敵を確認、修正を開始します!」
私達のオケアノスの最後の戦いの幕があがったのだった。
少し振り返ったのですが、オルレアンより和数が上回ってましたね。我ながら此処までよく来れたものだと、つい思ってしまいました。
また、こちらは余談ですがかなり先の話ですがキャメロットのエピソードも入れようか考えてます。その場合は劇場版がベースとなりますがこちらも読みたい方は多いでしょうか?良ければご意見聞かせてもらうと幸いです。