武の提案で、グラウンドにて模擬戦形式の決闘が行われることになった。
そして最初は、一誠&祐斗vsゼノヴィア&イリナの戦いが始まった。
一誠vsイリナside
「兵藤一誠きゅ~ん! 再会したら懐かしの男の子は悪魔になっていただなんて、なんて残酷な運命の悪戯ぁん☆」
「はぁ!?」
「聖剣の適正を認められ、遥か海外に渡り晴れてお役に立てると思ったのにぃ! あぁぁあん! これも主の試練! でもそれを乗り越えることで、私はまた一歩真の信仰に近づけるんだわぁん!!」
「うわー、コイツ自分に酔いしれるタイプかよメンドくせぇ…」
「さぁ一誠君…私のこのエクスカリバーで…あなたの罪を裁いてあげるわ~ん!」
そしてイリナは腕輪に変化させていた擬態の聖剣を本来の姿に戻すと、一誠に切り掛かった。
「アーメン☆」
「イッセーさん危ない!」
一誠はそれをギリギリのところで躱した。
「あぁん⭐︎久々の故郷の地で昔のお友達を切らねばならない…! なんて過酷な運命… けれどこれはきっと主による試練!これを乗り越えれば私は一歩、また一歩へと真の信仰に進めるはずよ!!」
祐斗vsゼノヴィア
「さて、こちらも殺さない程度に楽しもうか…」
そう言うとゼノヴィアは破壊の聖剣を構えた。
「…ふふふ」
すると祐斗は聖剣を目にした瞬間、笑みを浮かべた。
それも、憎しみのこもった笑みを…
「笑っているのか…?」
「あぁ、当然だろう。倒したくて壊したくて仕方のなかったモノが、目の前に現れたんだからね…」
すると祐斗は、地面から無数の剣を生やした。
「…あれが
「この目で見るのは初めてだね…」
「僕の力は無念の中に殺されていった同志の恨みが生み出したものでもある!!この力でエクスカリバーを持つものを打ち倒し、そしてエクスカリバーを叩き斬る!!」
祐斗はそう叫ぶと、剣を手にゼノヴィアへと切り掛かった。
一誠vsイリナside
戦い始めてから暫く経つが、一誠はイリナの攻撃に防戦一方となっていた。
一応、左腕の部分はとある理由でドラゴンの腕に変化しているので聖剣の力が及ばないのだが、それでも悪魔である一誠はその部分以外に当たったら死ぬ可能性もあるのだから。
「こうなったらやるしかねェ!いや、やっておかないと気がすまねェ!…それに…やらねーと損だァ!!」
『Boost!』
「っ!」
次の瞬間、小猫が一誠を睨みつけた為何事かと思った武と胡座だったが、その答えはすぐに出た。
「…気をつけてください。イッセー先輩には手を触れた女性の服を消し飛ばす力を持っています」
小猫の唐突なカミングアウトに、イリナは勿論武や胡座も一誠相手にドン引きしていた。
「服を!?」
「小猫ちゃあん!? 何故に敵にネタバレしますかァ?!」
「…女性の敵です」
「最低だなお前…」
「ありえないね」
小猫、武、胡座三人からの罵倒で一誠は少しショックを受けていた。
「なんて最悪な技の一誠君!!悪魔に堕ちただけではなく、その心までもが邪悪に染まって!!ああ主よ!!どうかこの罪深き変態をお許しにならないでください!!」
「あ、流石にそこは許さなくていいんだ…」
「こんなの見放されても仕方がないと思うけど…」
「そこ二人!辛辣なこと言ってんじゃねぇ!」
祐斗vsゼノヴィア
「燃え尽きろ!!そして凍りつけ!!『
祐斗は炎と氷の魔剣を創造すると、両方の剣をゼノヴィアに振り下ろす。
「『騎士』の軽やかな動き、そして炎と氷の魔剣か。だが甘いっ!!」
しかしその両方がゼノヴィアの破壊の聖剣によって砕かれてしまった。
「我が剣は破壊の権化。砕けぬものはないっ!!」
そしてゼノヴィアは破壊の聖剣を地面に突き刺した。
ドゴォォォォオン!!
すると次の瞬間、物凄い音が響き渡ったかと思うと、辺りには土煙が舞い、その土煙が晴れるとゼノヴィアの周りに大きなクレーターができていた。
「マジかよ。地面に突き刺しただけであんたデけぇクレーターを作るなんて魔戒騎士にもできねぇぞ」
「それだけ、あの聖剣とその聖剣の力を引き出せている彼女の技量が高いということでだろうね」
武と胡座が冷静に分析している中、祐斗は悔しさからか唇をかみしめていた。
「……真のエクスカリバーでは無くともこの破壊力、7本全部を破壊するのは修羅の道か」
一誠vsイリナside
『Boost!』
「今だ!」
『Explosion!』
すると一誠は、イリナに触れようと接近戦…基接近痴漢をしようとする。
イリナが回避行動をとるも一誠はそれに適応するかのように攻め込む。
「あいつの動き、なんか急に良くなってないか!?」
「……スケベ根性で身体能力が上がってるんです。本当に最低です」
「彼は一回マジで引っ叩かれたほうがいいと思う」
三人の辛辣な言葉を尻目に、遂に一誠はイリナに向かってダイブした。
「俺のエロを…甘く見るなぁぁぁぁあ!」
しかしイリナはすんでのところで屈んで避けたので、一誠はそのままなんとアーシアと小猫の元まで飛んできた。
「えっ?」
「はっ?」
「あっ」
そしてそのまま二人に触れ、更に地面に倒れ込んだ時に指を鳴らした為…
ビリィィィイ!!
「っ!///」
「っ!いやぁぁぁあ!///」
なんと二人の服は下着も含めて一ミリも残さず全て破壊されてしまい、アーシアは恥ずかしさからか大事な部分を隠しながらその場に座り込んでしまった。
そして一誠はと言うと…
「ありがとうございます!」
この状況にも関わらずお礼を言ってきた為、小猫にぶっ飛ばされた。
「これはお前が悪いわ」
「同情の余地なしですね」
この二人、助ける気ゼロである。
するとイリナが近くまで来て話しかける。
「一誠君?これは卑猥な技を開発した天罰だと思うの。これに懲りたらあんなエッチな技を封印する事、いいわね?」
「……だ」
「「「は?」」」
「いや…だァ…。魔力の才能を…全てつぎ込んだんだ…。女子の服が透明に見える技と、どっちにするか、真剣に悩んだ上での決断だったんだぞ…! もっと…もっと! 女の子の服を弾け飛ばすんだ…! そして…そしてぇ!そしていつかァ!!」
そして一誠は再び立ち上がった。
「見ただけで服を壊す技に昇華するまでェ!俺は戦い続けるッ!」
「…なぁ、俺達あんな奴がいる悪魔と手ェ組まなきゃいけねぇの?大丈夫かアレ?」
「…ダメかもしれませんね」
しかし、なんとか立ち上がった一誠だったが、既に腹の部分に聖剣のヤイバがかすっていた様で、その場に再び倒れ込み、一誠とイリナの決闘はイリナの勝利で幕を閉じた。
祐斗vsゼノヴィアside
「その聖剣の破壊力と僕の魔剣の破壊力!!どちらが上か勝負だ!!」
祐斗とゼノヴィアとの決闘も終盤戦を迎えており、祐斗は身の丈以上の大きさの魔剣を作り出し、それを持ってゼノヴィアに切り掛かった。あの大きさの剣が当たればひとたまりもないだろう。
だが…
「…残念だ。選択を誤ったな」
「ありゃ負けたな」
「えぇ、彼は自分の手で自分の首を締めてしまった」
ゼノヴィアは落胆した様子を見せながら聖剣を構え、武と胡座も残念そうに言う。
そして祐斗は魔剣を振り下ろし、聖剣とぶつかるが、激しく金属音が鳴り響き破壊の魔剣が砕け散った。
「君の武器は多彩な魔剣とその『騎士』としての俊足だ。巨大な魔剣を持つには力が足りず、自慢の素早さも発揮できない。破壊力を求めた次点で君の敗北は決まった様なものだ」
ゼノヴィアのあまりにも的確すぎる指摘に祐斗は何も反論をせず、ただガムシャラに突撃するが、突撃した祐斗の腹部にゼノヴィアは聖剣の柄頭が深く抉り込ませる。
「ガハッ!」
そして祐斗は血を吐きながらその場に倒れ込んだ。
「次はもう少し冷静になって立ち向かってくるといい」
そう言ってゼノヴィアは聖剣を鞘に収めようとしたが…
「おいおい待てよ。次は俺たちの番だぜ」
武と胡座がらこちらに向かってきた。
そして二人は、羽織っていたコートを胡座がアーシアに、武が小猫に着せてあげた。
「小猫…だったか?嫌かもしれねぇが風邪ひくしこれ羽織ってな」
「…ありがとうございます」
そして武は青龍刀の様な剣を持ってイリナの前へ。胡座は弓を持ってゼノヴィアの前へと立った。
「さーて、こっからは第二回戦と行きましょうか!」
ザルバ『戦いとは、常に冷静な者が勝利を納める事ができるんだぜ』
次回、対決2
紅き炎刃と蒼き天弓が牙を向く