ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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今回は胡座&武vsゼノヴィア&イリナのお話となります。


対決2

一誠と祐斗をリアス達の元へと運んだ胡座と武は、それぞれゼノヴィアとイリナの元に向かい、決闘を始めるのだった。

 

 

 

武vsイリナside

 

イリナの前に立った武は屈伸と腕組みなどの軽い準備運動をしていた。

 

「さーて、やりますかねっと…!」

 

「…ねぇねぇ、本当に戦うの?」

 

「あ?」

 

「だって、貴方は普通の人間なんでしょう。ホラー?ってのがどんなに強いかは戦ったことがないから分からないけれど、少なくとも今の貴方達がそんな怪物と戦えるとは思えないわ」

 

見た目で判断すると言うと聞こえは悪いが、確かにリアス達もそう思ってしまう。見た所彼や胡座は魔力を一切もっていない様に見える。

 

「なーるほど、確かに俺達…と言うか、大抵の魔戒騎士は魔法が使えないからな。そう思っちまうのは仕方がねぇだろうな…けどな、そもそも俺達には魔力は必要ねぇんだよ」

 

そう言うと武は腰に帯刀していた青龍刀を抜き構えた。

 

「さぁ、始めようぜ」

 

武が剣を構えた瞬間、イリナから先程までの余裕は消えた。

 

「…行くぜ!」

 

すると武は、常人では考えられない速度でイリナの元へと向かい、青龍刀の峰の部分を思いっきり振り下ろしてきた。

 

「くぅ!」

 

それに対してイリナはギリギリ聖剣で防御することができたが、それでも手が痺れている様子だった。

 

「ほらほら、さっさと掛かってこいよ。さっきはこっちから攻撃したから今度はそっちから攻撃していいぜ」

 

すると武は手をクイッとしてイリナを煽った。

 

「舐めないでよねぇ!」

 

イリナはそう言うと聖剣を振り下ろすが、武は青龍刀の腹の部分で聖剣の刃を受け流し、カウンターとしてイリナの腹に蹴りを入れる。

 

イリナは少し遠くに吹き飛ばされるが、武は手加減をしていた為見た目ほど人的ダメージはない。

 

「っ!だったらこれは如何かしらぁ!」

 

そしてイリナは、擬態の聖剣の力で聖剣を糸状にすることで相手に見え難くし、そのまま切り掛かってきた。

 

「アーメン!」

 

が…

 

「はいザンネーン」

 

しかし、武は見えない刃を避けると今度は手のひらを腹に押し当ててそのまま発勁を繰り出した。

 

「がはっ!」

 

そのままイリナは地面を転がる。

 

そして次に武は青龍刀の先を地面につけた。

 

「さーて、そろそろ本が出すかな!」

 

 

 

胡座vsゼノヴィア

 

「本気で戦う気か?」

 

「あ?」

 

胡座とゼノヴィアが対面していたが、ゼノヴィアの言葉に胡座は眉を顰める。

 

「あの蛇崩武とか言う男は剣を使って戦うようだが、君が使うのは弓なのだろう。遠くから不意打ちなどで狙い撃つのが弓使いの戦い方の筈だ。そんな弓使いが真正面からの戦いを望むとは、愚かとしか思えないのだがな」

 

確かにゼノヴィアの言うことにも一理ある。

 

弓使いとは基本的に敵に姿を見せずに背後や遠距離から矢を放つ戦い方をするものだ。

 

しかし、胡座はその言葉を聞いてクスクスと笑い出した。

 

「…何がおかしい?」

 

「いやいや、相手を弓使いだからと近距離では戦えないと舐めきっている君が可笑しくてね。…御託はいいからかかって来ればいい。僕は君みたいな狂信者が嫌いだからね。手加減はしない」

 

そう言うと胡座は弓を構える。

 

すると弓の先から光の矢が出現し、胡座はそのまま弦を引きゼノヴィアに弓を放った。

 

「やはりそう来たか…!」

 

ゼノヴィアは予想通りとでも言うように矢を避けると、胡座の元へと走る。

 

「刃は当てない。少し気絶させる」

 

そう言うとゼノヴィアは聖剣の腹の部分で胡座を叩こうとする…が。

 

「甘い!」

 

すると胡座は弓を薙刀の様に振るいゼノヴィアの聖剣での攻撃を弾き返した。

 

「何っ!」

 

まさか近距離から反撃されると思わなかったのか、ゼノヴィアは少しばかり困惑していた。

 

「弓使いが近距離で戦うなんて思わなかったって顔だね。悪いけど、自分の欠点くらい理解してるし、それを克服する方法も見つけている」

 

そう言うと胡座はゼノヴィアに近づき、弓を再び薙刀の様に振るい攻撃する。

 

「くっ!舐めるな!」

 

だが、ゼノヴィアは反撃として再び地面に聖剣を突き立て地面にクレーターを作った。

 

そして二人は再び距離を取る。

 

「はぁ、はぁ」

 

「どうします。降参するなら許してあげますよ」

 

「っ!舐めるなと言っている!悪魔の肩を持つ者に、負けるわけにはいかない!」

 

「…あっそう。なら、少し本気を出してあげるよ」

 

すると胡座は、弓を両手で構え前に突き出した。

 

そして武は突き立てた青龍刀で地面に円を描き、胡座は突き出した弓で左右に円を描く。

 

リアス達もゼノヴィア達もその行動の訳がわからなかったが、朱乃だけはその行動の意味がわかった。

 

(やはり、彼らが風牙くんのお友達の…)

 

すると描いた円は光だし、武は赤で炎を模した装飾と竜に近いフォルムの鎧を、胡座は青みがかった銀色の鎧を纏った。

 

「何だ…その姿は…」

 

ゼノヴィアがそう言うと、二人は答える。

 

「改めて自己紹介。俺のは蛇崩武、又の名を…『炎刃騎士ゼン』!」

 

「同じく楠神胡座、又の名を…『天弓騎士ガイ』!」




ザルバ『命を賭けない戦いなどお遊戯と呼ぶ者もいるが、俺様からすれば命を簡単にかけるやつは馬鹿としか思えないな』

次回、赤青

次回遂に決着です。

それと胡座は宗教そのものというより、狂信者が嫌いなのです。なので狂信者には毒舌だったり煽ったりします。
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