ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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遂にあの堕天使が登場です。


幹部

とある路地裏…とある男女がいた。

 

「んちゅ…うむ…」

 

「ん…ちゅ…」

 

二人は濃厚なキスをしており、外だと言うのにお互いに生まれたままの姿になっていた。

 

「貴方、とっても良いわ…」

 

「そう?君もとっても魅力的な女性だよ」

 

「ありがとう。……でもね、もう飽きちゃった」

 

「あ?何言ってっ…」

 

次の瞬間、男は女に思いっきりキスをされたのだが、男の顔色は徐々に悪くなっていき、最終的にその場に倒れ込み二度と起き上がることはなかった。

 

『あーあ、クソ不味い。久しぶりに男の魂を食べてみたが、今回はハズレだったな。やはり人間ではこの程度の味が限界か』

 

そう言った女はすぐそばに置いていた服を着込む。すると、女の身体は徐々に変化し、声も変わって男のような声になった。

 

『やっぱり、男も女も人間より悪魔とかの魂の方が美味しな。今回の作戦が終われば『アイツ等』の魂を食えるんだからラッキーだな』

 

そして男は、ピンク色の目を光らせるのだった。

 

 

 

 

 

あの後、リアスにお仕置きされた一誠はリアスとアーシアと共に家に居たが、突如フリードが現れるた。

 

「ご機嫌よう、フリード・セルゼン。態々消されに来たのかしら?」

 

「おー恐々。でもよぉ、アンタに用があんのは俺じゃなくて……うちの『ボス』なんだよぉ!」

 

フリードがそう言った次の瞬間、上空に奴が現れた。

 

その者は、黒いローブを羽織り、背中には10の黒い翼を持っていた。この男こそ堕天使の幹部『コカビエル』だ。

 

 

「はじめましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が麗しいものだ。忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうだよ」

 

「ごきげんよう、堕ちた堕天使の幹部コカビエル」

 

「こいつは土産だ」

 

コカビエルが手に抱くものを放り投げる。それは手傷を負わされたイリナであった。どうやら聖剣奪還のために追撃したが、逆に手ひどく負けてしまったらしい。

 

すぐにアーシアが治療する中、リアスがコカビエルを見据える。

 

「…それで、私との接触は何が目的かしら?」

 

「お前の根城である駒王学園を中心にこの町で暴れさせてもらうぞ。そうすれば否が応でもサーゼクスは出てくるだろう?」

 

「っ!そんなことをすれば、神と堕天使と悪魔との戦争が再び勃発するわよ!」

 

リアスは危機としてそう叫ぶが、コカビエルはニヤリと笑みを浮かべた。

 

「フッフッフ…!エクスカリバーでも奪えば『ミカエル』が仕掛けてくるかと思ったのだが、寄越したのは雑魚のエクソシストと聖剣使いがたったの二匹。魔界の者達側からも使者が来たが、現れたのは色付きの魔戒騎士二人だけ。つまらん……あまりにもつまらん!」

 

「じゃあ、今回の目的は最初から戦争を起こすことだと?」

 

『そうらしいぞ』

 

すると何処からともなく男の声が聞こえ、その後すぐにコカビエルの影から男が現れた。

 

男は、中性的な顔立ちをした美青年で、血に濡れたような赤黒いローブを身に纏っていた。

 

『久しぶりだな、兵藤一誠』

 

「っ!お前は、アスモダイ!」

 

そう、この男こそアスモダイの素顔だったのだ。

 

『コカビエルは平和が退屈だそうでな。いまギリギリのところで均衡を保っている三大勢力を再び争わせて戦争を楽しみたいんだと…』

 

「そうだ!だからァ!今度は貴様等悪魔に仕掛けさせてもらう!」

 

『そして俺達旧魔界派は、その見返りとして新魔界派を滅ぼすのを手伝ってくれるらしいから俺も協力してんのさ』

 

「コイツ等…マジで頭がイカれてやがる!」

 

一誠がそういうのも無理はない。この者達は自分自身の欲望を満たす為に多くの命を犠牲にしようとしているのだ。

 

「ギャハハハハ…!ウチのボスゥ!このイカれ具合が素敵で最高でしょ~ん!俺もついつい張り切っちゃうワケさァ。こ~んなご褒美まで、いただいちゃうしさ~♪」

 

そう言うとフリードは羽織っているローブの中を見せる。

 

そこには、奪われた2本のエクスカリバーともう一本、イリナの擬態の聖剣も奴が持っていた。どうやらイリナから力ずくで奪い取ったらしい。

 

「ハハハ!戦争をしよう、魔王サーゼクス・ルシファーの妹リアス・グレモリーよ!」

 

高笑いをして宣戦布告をするコカビエルはフリードとアスモダイと共に姿を消す。この事態にリアス達は学園へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

それから少し経った時刻、廃工場の地面に魔法陣のようなものが浮かび上がり、そこから風牙が現れた。

 

「全く、あんなに根掘り葉掘り聞かなくても…」

 

『まぁまぁ、それよりも…この気配間違いねぇ』

 

「…行きましょう」

 

そして風牙は駒王学園に急いで向かうのだった。




ザルバ『戦いが好きな奴は、戦いでしか生きがいを見つけられないのか。それは本人にしか分からないだろうな』

次回、戦争

この戦い、勝たねば未来はない。
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