ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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一章終わるのにめっちゃ時間かかってすみません。


聖魔

「…バルパー・ガリレイ。あなたを滅ぼさない限り、第二、第三の僕達が生を無視される」

 

「ふん、研究に犠牲は付き物だと昔から言うではないか。ただそれだけの事だぞ?」

 

バルパーの答えに祐斗は再び怒りを露わにする。

 

「木場ァァァァァッ!フリードの野郎とエクスカリバーをぶっ叩けェェェェェッ!」

 

「やりなさい祐斗。貴方はこのリアス・グレモリーの眷属。私のナイトは、エクスカリバー如きに負けはしないわ!」

 

「祐斗くん!信じてますわよ!」

 

「祐斗先輩!」

 

「ファイトです!」

 

一誠、リアス、朱乃、小猫、アーシアは、祐斗をそれぞれの言葉で鼓舞した。

 

「一誠君…部長…皆んな…」

 

そしてそれを聞いた祐斗は再び目に涙を貯めた。

 

「ハハハ!何泣いてんだよ?幽霊ちゃん達と戦場のど真ん中で楽しく歌っちゃってさ。ウザいったらありゃしない。もう最悪。俺的にあの歌が大嫌いなんスよ。聞くだけで玉のお肌がガサついちゃう!もう嫌、もう限界!てめえを切り刻んで気分を落ち着かせてもらいますよ!この四本統合させた、無敵の聖剣ちゃんで!!」

 

しかしフリードはそんな彼等嘲笑う。

 

が、もう祐斗はこの程度の挑発では暴走しない。

 

「僕が剣になる。部長、仲間達の剣となる!今こそ僕の想いに応えてくれッ!魔剣創造(ソード・バース)!!」

 

祐斗がそう叫びながら一本の魔剣を天に掲げると、その魔剣は変化した。

 

白き光と黒き闇を纏う剣へと変化したのだ。

 

禁手(バランス・ブレイカー)双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)。聖と魔を有する剣の力、その身で受け止めるといい」

 

「あり得ない…反発しあう二つの要素が混じり合うなぞっ!」

 

驚愕するバルパーを尻目に二人は戦い出した。

 

祐斗は『騎士』特有のスピードで走り出し、一撃を見舞う。

その一撃をフリードは受け止めるが、エクスカリバーを覆うオーラが聖魔剣によってかき消される。

 

「ッ!本家本元のエクスカリバーを凌駕すんのか!?そこ駄剣が!?」

 

そう驚愕しながらもフリードは構わずエクスカリバーを押し込む。か、祐斗は一歩も引かずにそれを押し返す。

 

「それが真のエクスカリバーなら僕は勝てなかっただろうね。…でも!そのエクスカリバーでは!僕と同志達の想いは断ち切れない!!」

 

「チィィィィ!伸びろぉぉぉぉ!!」

 

フリードも負けじとエクスカリバーの刀身を伸ばして攻撃するが、祐斗は全ての攻撃を防いだ。

 

「なんでさ!なんで当たらねぇんだよぉぉぉぉお!無敵の聖剣さまなんだろう!昔から最強伝説を語り継いできたんじゃねぇのかよぉぉぉお!」

 

徐々に焦り始めたフリードは、次に透明になって攻撃してきたがそれすらも祐斗には通用しなかった。

 

「ペトロ・バシレイオス・ディオニュシウス。そして聖母マリアよ…、我が声に耳を傾けてくれ!」

 

その時、ゼノヴィアが介入し右手に宙に広げ詠唱を始める。

 

すると、空間が歪みだしその中心にゼノヴィアが手を入れる。そして、次元の狭間から一本の剣を引き出した。

 

その剣は、刀身が青と金の色をしていた。

 

「刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。──聖剣デュランダル!」

 

「デュランダルだと!?」

 

「貴様!エクスカリバーの使い手ではなかったのか!?」

 

これにはバルパーだけではなくコカビエルも驚いていた。

 

「残念、私は元々デュランダルの使い手だ。エクスカリバーの使い手も兼任していたに過ぎない」

 

「ありえんっ!私の研究ではデュランダルを扱える領域にまで達していないぞ!?」

 

「それはそうだろう。人工的なデュランダル使いは創れていない。イリナや他の奴らと違って、私は数少ない天然の聖剣使い。つまり、最初から聖剣に選ばれた者だったんだよそしてデュランダルは想像を遥かに超える暴君でね。触れた物質を全て斬り刻むし、私の言う事もロクに聞かないから、こうして異空間へ閉じ込めておかないと危険極まりない聖剣なのさ」

 

「そんなのアリですかぁぁぁ!?ここに来てまさかのチョー展開!クソッタレのクソビッチが!そんな設定いらねぇんだよォォォォ!」

 

そう叫ぶフリードは、再びエクスカリバーの刀身を伸ばして攻撃するが、ゼノヴィアはデュランダルで伸びた刀身を一瞬で粉々にしてしまった。

 

「やはり、所詮は折れた聖剣か。このデュランダルの相手にもならない」

 

「マジかよマジかよマジですかよ!!伝説のエクスカリバーちゃんが木っ端微塵の四散霧散ッ!?これは酷い!やっぱり折れた物を再利用しようなんて思うのがいけなかったのでしょうか!?」

 

動揺し殺気が弱まった隙を見逃さず、一気に近づいた祐斗はフリードのもつエクスカリバーを叩き折った。

 

そしてそのまま剣を振り下ろしフリードに一撃を喰らわせた。

 

「がは…あ……」

 

そして傷口から血が噴き出し、フリード後ろにどっと倒れこんだ。

 

「やったよ、皆。僕達はエクスカリバーを超えた…!」

 

祐斗は聖魔剣をそっと撫でた。

 

「せ、聖魔剣だと!?あり得ない、反発し合う2つの要素が混じり合うなんて事はある筈がないのだ…!?」

 

「バルパー・ガリレイ。覚悟を決めてもらう」

 

「…そうか!分かったぞ!聖と魔、それらを司る存在のバランスが大きく崩れているとするならば説明はつく!つまり、魔王だけではなく神も―――――」

 

ドスッ!!

 

何かを悟ったバルパーだったが、突如背中から光の槍で串刺しにされ、あっさりと絶命した。

 

バルパーを串刺しにしたのは、コカビエルだった。

 

「バルパー、お前は優秀だったよ。そこに思考が至ったのも優れているがゆえだろうな。だが、俺はお前がいなくとも別に良いんだ。最初から一人でやれる」

 

仲間すら簡単に切り捨てるコカビエルの行動に怒りを覚える一誠達だったが…

 

「ガハッ!」

 

「グゥッ!」

 

先程まで少し遠くてアスモダイお戦っていた武と胡座が一誠達の元まで飛ばされて来た。

 

「武!胡座!」

 

「お二人とも!」

 

傷ついた二人の元にアーシアが近づくと、急いで彼らの怪我を癒した。

 

『全く、この程度の悪魔も殺さないとは…人間は所詮この程度か…』

 

そして魔獣装甲を纏ったアスモダイもその場に現れた。

 

フリードとバルパーを撃破したが、戦況は芳しくはなかった。




ザルバ『真実を口にする時はそれ相応の覚悟が必要だ』

次回、真実

その真実を聞かされた時、お前は正気を保てるか?
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