ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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後一〜二話くらいで終わりにしたいと思っています。


終結

突如現れた白い鎧の戦士は気を失っているコカビエルのそばに降り立った。

 

その人物を風牙は知っていた。

 

「初めまして。白い龍(バニシング・ドラゴン)の力を宿す神器、白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)の持ち主さん」

 

「ほう。俺の事を知っているのか?」

 

「えぇ、アザゼル様から少し…」

 

「…成程、お前がアザゼルの言っていた魔戒騎士か。噂に違わぬ強さだな…どうだ?今俺と戦うというのは…」

 

「…それは遠慮しておきます」

 

「そうか…残念だ」

 

皆にギリギリ聴こえない程度の声量で話していた二人だったが、白い鎧の人物はコカビエルとついでにフリードを抱えるとその場から去ろうとする。

 

『無視か、白いの』

 

すると、一誠の神器の中に宿る 赤い龍(ウエルシュ・ドラゴン)ドライグが白い鎧の人物…の持つ神器に話しかける。

 

『起きていたか、赤いの』

 

『せっかく出会ったのにこの状況ではな』

 

『いいさ、いずれ戦う運命だ。こういう事もある』

 

『しかし、白いの。以前の様な敵意が伝わってこないが?』

 

『赤いの、そちらも敵意が段違いに低いじゃないか』

 

『お互い、戦い以外の興味対象があるという事か』

 

『そういう事だ。こちらはしばらく独自に楽しませてもらうよ。たまには悪くないだろう?また会おう、ドライグ』

 

『それもまた一興か。じゃあな、アルビオン』

 

そうして両者は会話を終わらせ、白い鎧の人物は最後に一誠と風牙の方を向く。

 

「近いうちにまた会おう。宿敵くんと牙狼…」

 

そう言うと白い光となって空へと飛び去っていった。

 

「風牙くん!」

 

すると、朱乃が風牙の元まで走ってきて、思いっきり抱きついた。

 

風牙も一瞬よろけるがしっかりと受け止めた。

 

「朱乃さん…無事でよかったです」

 

「うん…ありがとう、風牙くん」

 

「…んん!」

 

そうして抱きしめ合っていた二人だったが、リアスが咳払いをしたので一旦そっちを向いた。

 

そしてリアスは口を開く。

 

「言いたい事は色々あるけれど、まず聞かせてちょうだい…風牙くん。貴方は一体何者なの?」

 

朱乃は話して良いものかと戸惑っていたが、風牙が肩に手を置き、その問いについて答える。

 

そして風牙は話した。

 

自身が魔戒騎士であること…

 

自身がホラーと人間のハーフであること…

 

それらを話し終えた後、リアスは再び口を開く。

 

「貴方の事情は大体わかったわ。それに、貴方が悪い人ではないことは分かっていたし…最後にこれだけ聞かせてちょうだい。…貴方、私達と敵対する事はないと言えるのかしら」

 

リアスのその問いに、風牙は力強く答えた。

 

「断言できます。私個人は絶対に皆様と敵対することはないと…」

 

その発言を聞くと、リアスは安心したように笑みを浮かべる。

 

「それを聞けて安心したわ…これからもよろしくね。風牙くん」

 

そしてリアスは握手を求め、風牙はそれに応えるように握手を返した。

 

そしてその後、勝手な行動をしてみんなを心配させたとして祐斗はリアスにお尻叩き千回を受けたのだった。

 

こうして、駒王町を巻き込んだ堕天使騒動は幕を閉じたのだった…

 

 

 

 

しかしそれから数日後、神がいないと知ってヤケになったゼノヴィアがリアスの眷属戦車(ルーク)となって、駒王学園に転入してきて、しかも…

 

「今日からこのクラスのお世話になる。蛇崩武だ!」

 

「同じくお世話になる楠神胡座です。どうぞ宜しく」

 

何と武と胡座も転入してきたのだった。

 

『また煩くなるな…』

 

「でも楽しくなりそうですよ」

 

そして、皆日常に戻っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ、はぁ、クソッ!まさか牙狼が現れるなんて…!』

 

あの場から撤退したアスモダイは、とある場所に来ていた。

 

そこは、空は黒く、辺りにはゴツゴツとした岩ばかり、そしてその岩場の中央に白のようなものが建っていた。

 

アスモダイはその城の中へと入る。

 

『おいおい、計画失敗なんてお前らしくねぇな』

 

すると、城の中にある階段の上から男の声が聞こえ、その声の人物が姿を現した。

 

その人物は、黒いオールバックの髪に黄色のメッシュが入っている美男子だった。

 

『…マモン』

 

アスモダイに『マモン』と呼ばれたホラーは、アスモダイの近くまで飛び降りた。

 

『で?何で失敗したんだよお前…』

 

『…牙狼が邪魔をしにきたからだ』

 

『はぁ!マジで!…へぇ、牙狼を受け継いだ奴が現れた訳か…何だか面白くなってきたじゃねぇか』

 

マモンはそう言ってワクワクしていたが、その背後からまた別のホラーが四人も現れた。

 

『面倒くさいなぁ。まーた怠いことになりそう』

 

一人は黒いベリーロングの髪にオレンジ色のメッシュが入った美男子…

 

『ふん!これだから偽善者ぶる魔戒騎士は腹が立つんだ!』

 

もう一人は黒いセミショートに赤色のメッシュが入った美男子…

 

『あー、羨ましい。俺達を退けた奴らが幸せになるなんて妬ましい!』

 

もう一人は黒のセミロングに水色のメッシュが入った美男子…

 

『まぁ、僕は沢山食べられればそれで良いんだけどねぇ』

 

もう一人は黒のポニーテールに緑色のメッシュが入った美男子…

 

その全員が、輪を空く様に集まる。

 

『ベルフェゴラ、サタナエル、リヴァイアサン、ベルゼビュート、お前達も帰って来ていたのか…ルシフェルは何処だ?』

 

上からそれぞれ、『ベルフェゴラ』『サタナエル』『リヴァイアサン』『ベルゼビュート』と呼ばれたホラー達は、アスモダイの問いに答える。

 

『アイツは色々やってて忙しいってよ』

 

それなら仕方がないと、アスモダイは納得しその場から去ろうとする。

 

『おいおい、どこ行くんだよアスモダイ…』

 

『次こそは牙狼も他の魔戒騎士も消す!そしたらアイツらの側にいた女共は皆んな俺が食ってやる!』

 

そう言うとアスモダイは外に出て行った。

 

『あーあ、行っちった。まぁ、アイツが失敗したら次は俺が行きたいんだけど…良いよなお前ら…』

 

マモンがそう言うとホラー達は口を揃えて言う。

 

『好きにすればぁ』

 

『勝手にしろ』

 

『興味ないよ』

 

『食べるのに忙しい』

 

その発言を聞くと、マモンは笑みを浮かべるのだった。




ザルバ『これにてエクスカリバーと戦争を巡る戦いは終わった。風牙にとっての新しい日常がまた始まろうとしていたが、それは一体いつまで続くのだろうか…』

次章、停止教室のヴァンパイア編

楽しみにしとけよ。



次回はオリキャラの設定集2を投稿します。

因みにアスモダイの容姿は黒のショートに紫色のメッシュが入っている美男子です。
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