ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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大変長らくお待たせしました。
皆様お待ちかねの水着回でございます。


水着

「ふぅ、やっぱり日本の夏は暑いですね…」

 

『魔界だと季節が変わることは無いからな…』

 

「魔界じゃエアコンもないしな」

 

「つける必要がないからだろうね」

 

サーゼクス・ルシファーがオカ研に来訪してから数日後、風牙達は学園のプールを掃除していた。

 

何故オカ研がプールを掃除しているのか…

 

それは、生徒会からの依頼を受けたからである。しかも、掃除し終わったら一番にプールを使っても良いと言われたのだ。

 

勿論リアスはこれを承諾し、現在頑張って掃除をしているのである。

 

因みに、武と胡座もきちんと参加している。

 

「っ!つぅ…!」

 

しかし、突如一誠が自身の腕を掴んで苦しみ出した。

 

「一誠くん!どうしましたか…!」

 

風牙達が心配して近づくと、なんと一誠の左腕が赤い…まるで龍の腕の様な物に薄らと変化していたのだ。

 

「イッセー!」

 

するとそこに、それを心配したリアスが駆け寄って来た。

 

「リアスさん、これは一体…」

 

「私が教えますわ…」

 

不思議がる風牙に、朱乃がことの顛末を教えた。

 

まだ、風牙と朱乃が付き合う前、リアスには一応の婚約者の『ライザー・フェニックス』が居た様で、結婚したくないリアスはレーティングゲームに勝って婚約を破棄しようとしたが、力及ばず敗北。

 

がしかし、その後結婚式に乱入した一誠が自身の左腕をドライグに与えて新たな力を手にし、ライザーと再戦。何とか勝利を手にしたらしいのだ。

 

「しかしその代償として、イッセーくんは定期的に左腕に溜まる龍の気を吸い出さなければああやって腕が変化してしまいますの…」

 

「成程…ん?吸い出す?どうやってですか?」

 

風牙がそう聞くと、朱乃は答えた。

 

「私がですわ」

 

「……………は?」

 

(あ、マズイ)

 

(やばっ!)

 

(これはマズイ…!)

 

その瞬間、風牙の目にはハイライトがなくなり、ザルバと武と胡座の三人はこの状況に冷や汗を流した。

 

「アケノサンガ、スイダス?ドウイウコトデスカ?」

 

風牙がそう聞くと、朱乃は普通に話した。

 

どうやら、龍化した腕を人間と同じように見せる為には、龍の気を指から吸い出さなければならないらしい。

 

そしてオカ研の中で特に魔法の技術が高い朱乃が龍の気の吸い出し担当となったのである。

 

「……成程、そう言うことですか…」

 

それを聞いた風牙は、徐に一誠のそばに腰掛けた。

 

「一誠くん。大丈夫ですか?」

 

「あ、あぁへーきへーき。それに朱乃さんに吸い出してもらうから…」

 

ガシッ!

 

一誠がそこまで言いかけると、風牙は一誠の龍化仕掛けている腕を掴んだ。

 

「ならば………私が吸い出してあげます♪」ニッコリ

 

「………へ?」

 

ガブリッ!!

 

次の瞬間、何と風牙は一誠の腕に思いっきり噛みついたのだ。

 

それを見た武と胡座は頭を抱えた。

 

勿論噛みつかれた一誠は思いっきり悲鳴をあげた。

 

「イデデデデデデデデデデデ!?」

 

「ちょっと!何してるのよ風牙!?」

 

突然の彼の奇行に、オカ研全員が彼を止めようとしたが、朱乃が何かに気がついた。

 

「っ!待ってリアス。イッセーくんの腕が…」

 

「え…」

 

そう言われたリアスが一誠の腕を見てみると、なんと腕が徐々に元に戻っているのだ。

 

そして少しすると、風牙は一誠の腕から口を離した。

 

「痛ぁ…ってあれ?元に戻ってる?」

 

「イッセーさん!大丈夫ですか!?」

 

一誠が元に戻った腕を不思議そうに眺めていると、アーシアが目元に涙を溜めながら一誠の腕を治癒した。

 

「風牙…貴方なにしたの…?」

 

リアスのその問いに風牙は答えた。

 

「私は半分がホラーです。ホラーは生き物の魂を吸い取る能力を生まれた頃から持っています。私は今、その能力を応用して龍の気だけを吸い出したんです…それはそうと一誠くん…」

 

すると風牙は、一誠にニッコリと笑いながら話しかけた。

 

「これからは、私が龍の気を吸い出してあげます。安心してください。次からはもう少し優しく噛んであげます」

 

「え、嫌でも…」

 

「い・い・で・す・ね」ニッコリ

 

「ア、ハイ」

 

((怖っ!))

 

一誠は後に語る。

 

「あの時の風牙は、コカビエルよりも遥かに怖かった」

 

…と。

 

そして一誠をビビらせた後風牙は朱乃の元へと近づく。

 

「朱乃さん」

 

「?なに、風牙くん」

 

「……私だって、嫉妬はしますからね…」

 

(っ!可愛いすぎますわ!)ギュ〜///

 

嫉妬した風牙が可愛かったのか、朱乃は風牙を思いっきり抱きしめた。

 

この時の様子を一誠は後にこう語る。

 

「あの時ほどコーヒーが欲しいと思った事はそうないですね」

 

…と。

 

 

 

 

 

 

それから数十分後、掃除を終えプールに水も入れたので、皆はそれぞれ水着に着替えてプールに集まっていた。

 

「拝啓、天国のお祖父様へ。初夏となりました。爛々と輝く太陽は暖かな陽光を届けてくれます。僕は眼前の光景に涙が止まりません。涙脆くなった物だと自分でも感じております」

 

「一誠くん。何で悟りを開いてるんですか?」

 

何故一誠がこうなっているのか。それは目の前の光景が物語っていた。

 

一誠、風牙、武、胡座の目の前には、水着の美少女達がいたのだから。

 

「ほら、イッセー。私の水着どうかしら?」

 

「イッセーさん。わ、私も着替えました」

 

一種の悟りを開きかけていた一誠の側に、布面積が少ない赤色のビキニを身に纏ったリアスと、胸の部分に『あーしあ』とひらがなで書かれたスク水を着用したアーシアが現れ、一誠はより一層鼻の下を伸ばしていた。

 

それを見てやれやれと思っていた風牙だったが、突如視界が暗くなった。

 

「うふふ…だ〜れだ?」

 

その声を聞いた風牙は、背後から目隠しをしたであろう人物に対し、手を後ろの方に伸ばしてそのままその人物の腰に手を回して抱きしめた。

 

「っ///」

 

「朱乃さん。そう言うことするなら私だってやり返しちゃいますよ」

 

風牙がそう言うと、朱乃は彼の目を覆い隠していた手を退け、風牙はそのまま振り返る。

 

そして、自身の恋人の今の姿を見た風牙は驚愕した。

 

「もう、少しは照れてくれると思ってたのに…ねぇ風牙くん」

 

そこには、リアスと同じように布面積の少ない白いビキニを身に纏った朱乃がいた。

 

「どうかしら?私の水着。貴方の為に頑張って選んでみましたの」

 

そう言われた風牙は、そっと朱乃を抱きしめた。

 

「あっ///」

 

「とっても可愛くて似合ってますよ、朱乃さん♪」

 

その答えを聞いて、朱乃はとても嬉しそうな笑顔を見せると、彼女もまた、風牙を抱きしめ返した。

 

「なぁ、俺達何を見せられてるんだ?」

 

「バカップルのイチャイチャだよ」

 

そしてそれを間近で見ていた武と胡座は、缶コーヒーを片手に半ば呆れていた。

 

するとそんな二人にリアスが近づいた。

 

「武、胡座、貴方達にお願いがあるけど、良いかしら?」

 

「「?」」

 

 

 

 

 

2人が頼まれた事、それは小猫の泳ぎの練習だった。

 

どうやら小猫は泳ぎが苦手なようで、一誠がアーシアの泳ぎを手伝っている為二人が練習を手伝うことになったのだ。

 

「ぷはっ。…お二人共、付き合わせてしまってごめんなさい」

 

「いいよ別に。俺達だって好きでやってるんだからさ」

 

「そうそう。君が気にする必要はないよ」

 

そうしてプールの端まで移動していたが、25メートルを泳ぎきった小猫は勢い余って、武に抱き着く様な形でぶつかってしまう。

 

「っと、大丈夫か?小猫」

 

「……いえ、大丈夫です。武先輩こそ…」

 

「あぁ俺は良いんだよ。…何だが懐かしい感じがしたけどな」

 

そう言うと、武は小猫の頭を撫でた。

 

「…///」

 

すると、隣にいた胡座がリアスに呼ばれた。

 

「胡座、まだゼノヴィアが来てないの。呼んできてくれるかしら」

 

「分かりました」

 

そしてゼノヴィアを呼びに行った胡座の背を見送ると、小猫は武の手を離した。

 

「もう大丈夫です。あとは一人で練習してみます」

 

「…そうか。じゃあ俺は、一泳ぎして来ますかね」

 

そんな彼の背を見て小猫はふと考えた。

 

(懐かしいって、どう言う事でしょう?)

 

そんな疑問を抱えながら、小猫は泳ぎの練習を再開した。




ザルバ『悪魔は欲望に正直な生き物と言うが、少しは節度を守って欲しいものだな』

次回、子作り

今回は少しばかり嫌な予感がするな



風牙くんは意外と嫉妬深いです。

R18のお話は書くべきか

  • 書いて欲しい!
  • 別に書かなくても良い
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