「…なんか、1日で2回も地獄を見たよ」
「私からはもうドンマイとしか言いようがないですね…」
ゼノヴィアとの一件があった後、リアスにコッテリと叱られた胡座は、少し老け込んだ様子を見せた。
「ま、まぁ良かったじゃねぇか。これでお前にも春が来たってことでよぉ」
「言い訳ないだろ馬鹿」
胡座は少しイライラしているのか武の冗談に辛辣な回答をした。
『こりゃ相当参ってるようだな』
「ですね。…ん?」
そうして帰ろうと校門へと向かっていたが、校門の先では異様な光景があった。
校門を出た先には祐斗とゼノヴィアが各々の剣を見知らぬ銀髪の少年に突き付ける光景があった。
しかし三人は、銀髪の少年から漂う只者ではないオーラを見て冷や汗をかいた。
何かあったかと思い三人もその場に向かった。
「皆さん、一体何があったんですか?」
「っ、風牙…!」
『間違いねぇ風牙、コイツは白龍皇だ』
「「「っ!」」」
ザルバのその一言に武と胡座は武器を構え、風牙も気を引き締める。
すると銀髪の少年…『ヴァーリ』と名乗った彼は、風牙の姿を視界に捉えると声を掛けた。
「久しぶりと言うべきかな、黄金騎士。直接会うのはコカビエルの一件の時以来だな」
「えぇ、貴方の素顔を見るのは初めてですが…それで、貴方は何が目的ですか?」
風牙がそう尋ねると、ヴァーリは答える。
「何、君らの学舎を見てみたかっただけだ。…アザゼルから聞いてはいたが、確かに強いな、君は…ところで兵藤一誠、道外風牙、君達はこの世界で自分が何番目に強いと思う?」
「…は?」
「何ですって…?」
突然の問いに戸惑う一誠と風牙だったが、ヴァーリは構わず話を続けた。
「兵藤一誠、未完成のバランスブレイカー状態の君は上から数えた場合、4桁──1000から1500の間ぐらいだ。いや、宿主のスペック的にはもっと下かな?そして道外風牙、『本来の輝き』を『封印』された牙狼を纏った君の場合は、3桁──850から900の間ぐらいだ。…この世界には強いものが多い。『
その発言に、風牙以外の者達は息を呑んだ。
無理も無い。魔王であるあのサーゼクス・ルシファーでさえ10位にも入らないと言われたのだから…
「自分が最強と言いたいんですか?…と言いたいところですが、貴方ならそうでは無いと分かりきってますよね」
「その通り、1位は俺じゃない。いるものだよ…不動の存在が…まぁいずれわかるだろう。…この二人は貴重な存在だ。充分に育てた方がいい、リアス・グレモリー」
そう言ったヴァ―リの視線がさらに後方へと向かい、そこには不機嫌な表情のリアスと臨戦態勢の朱乃、小猫、困惑した様子のアーシアが立っていた。
「白龍皇、何のつもりかしら?あなたが堕天使と繋がりを持っているのなら必要以上の接触は───」
「『二天龍』と称されたドラゴン。『赤い龍』と『白い龍』。過去、関わった者はロクな生き方をしていないらしい。貴女はどうなるんだろうな?」
「っ!」
ヴァーリの言葉にリアスは言葉を詰まらせる。
「そして道外風牙。黄金騎士の…牙狼の称号を受け継いだ者も同じようにロクな生き方をしないと聞く。そこにプラスして君はホラーとのハーフだ。どんな生涯を送るのかは少し気になるな…」
「…」
そう言うヴァーリを風牙はより一層強い警戒の眼差しを向けた。
「心配しなくてももう帰るよ。今回はアザゼルの付き添いで来ていてね、ここに来たのは暇つぶしのようなものさ。ここでは『黄金騎士』と『赤い龍』とは戦わない。それに、俺にもやる事があるからさ… じゃあなグレモリー眷属、そして魔戒騎士達、次は会談で会おう」
ヴァーリはそう言い残すと、踵を返してこの場を去っていった。
ヴァーリが去った後も風牙達の緊張感は解けず、先程のプールでの浮かれた気分は吹っ飛んで行ってしまった。
「ふふふ、待っててね『風くん』。お義姉ちゃんが今行くわよ!」
ザルバ『学校での自分と家での自分、親にはそう言うのバレたくないよな』
次回、参観
風牙、次回は大変そうだな
R18のお話は書くべきか
-
書いて欲しい!
-
別に書かなくても良い