ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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遂に、彼女が、出る!


義姉

場所は体育館、その中心ではカメラのフラッシュが焚かれており、カメラを持った男達が何かを撮影していた。

 

一誠達は何とか人混みを抜け、その中心にある人物二人の姿を目にする。

 

その中心では、魔女っ子…と言うよりアニメの魔法少女のコスプレをした少女が二人、魔法のステッキらしき物をクルクルと回して息の合った連携でポーズを取ってた。

 

その少女達が纏っている衣装や持っているステッキは全く同じ物だが、片方の少女は、黒髪ツインテールに赤紫色の瞳を持つ美少女。もう一人は、茶髪ポニーテールに灰色の瞳を持ち、もう片方より身長が少し高い美少女だった。

 

「アレは俺のお得意先が見てる魔法少女アニメ!『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』の主人公キャラじゃ無いか!」

 

どうやら一誠はあれが何のコスプレか分かったらしい。

 

その後、リアスが何とか人混みを避けて彼女達の姿を目撃すると、黒髪ツインテールの美少女の姿を見てかなり驚愕していた。

 

「ごめんなさい!少し通るわ…てっ!?」

 

「「げっ!?」」

 

そしてその直ぐ後ろにいた武と胡座も片方の女性の方を見てかなり嫌そうな顔をした。

 

すると生徒会の匙が現れ、撮影している者達に立ち退く様に命令する。

 

「ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!こんなところで騒ぎを作るな!」

 

その言葉に撮影していた者達は横暴だの何だなと言っていたが、最終的に渋々と解散していった。

 

そして匙は次に魔法少女達に注意をする。

 

「あんた達もそんな格好をしないでくれ。って、もしかして親御さんですか?そうだとしても場に合う衣装ってものがあるでしょう。困りますよ」

 

「えー、だってこれが私の正装だもん☆」

 

「私は正装じゃないけど、気に入ってるし今着替える気はないわ」

 

匙が注意をするが、黒髪の方の魔法少女はポーズを取りながらそれを聞き流し、茶髪の方の魔法少女は淡々と話を終わらせようとしていた。

 

しかし、何故か風牙はその会話中ずっと朱乃の背中に隠れていた。

 

そんな風牙を心配してか、一誠が風牙に話しかける。

 

「どうしたんだよ風牙。さっきから朱乃さんの後ろに隠れて…」

 

「っ!?シー、私の事は呼ばないでくだ「風くん?」っ!?」

 

「「あっ」」

 

すると茶髪の魔法少女は風牙の存在に気がついた。

 

「や、やばっ「風く〜ん!」ぎゃぁぁ!?」

 

次の瞬間、茶髪の魔法少女は風牙飛び掛かり、そのまま思いっきり彼を抱きしめ、彼の顔を自身の胸に埋めた。

 

「む、むぐぐ、むぐぐく!?」

 

「もぅ風くんったら♡、ずっと探してたのに全然姿見せてくれないんだもん。お姉ちゃん寂しかったよぉ…」

 

そのいきなりの光景に唖然とする面々だったが、そこに生徒会長のソーナ・シトリーが現れた。

 

「何事ですか?サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言って_「ソーナちゃん!見つけた☆」っ!?」

 

すると、黒髪の魔法少女もソーナの元へ近づくと思いっきり抱きついた。

 

最早カオスである。

 

「やぁ、セラフォルーに莉円くん。キミ達もここへ来ていたんだな」

 

すると、サーゼクスが二人の魔法少女にそれぞれ声をかけた。

 

それに疑問を持つ一誠だったが、リアスが彼に黒髪魔法少女の正体を教える。

 

彼女の名は『セラフォルー・レヴィアタン』。サーゼクスと同じ四大魔王の一角にしてソーナ・シトリーの実の姉である。

 

すると、リアスがセラフォルーに話しかける。

 

※ここから少しの間、風牙&茶髪魔法少女は放置です。

 

「セラフォルー様、お久しぶりです」

 

「あら、リアスちゃん☆おひさ〜☆元気してましたか?」

 

本当に魔王なのかと疑問に思うくらい軽いセラフォルーの挨拶に、少し戸惑いながらもリアスは話を続ける。

 

「は、はい。おかげさまで。今日はソーナの授業参観に?」

 

「うん☆ソーナちゃんたら酷いのよ?今日の事黙ってたんだから!もうお姉ちゃんショックで天界に攻め込もうとしちゃったんだから☆」

 

この魔王様、色々な意味でやばい。一誠は察したのだった。

 

「そ、そうですか…イッセー、ご挨拶なさい」

 

リアスはそんなノリに苦笑いしつつ、一誠を彼女は紹介した。

 

「は、初めまして。兵藤一誠、リアス・グレモリー様の下僕『兵士』をやってます!よろしくお願いします!」

 

「初めまして☆私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆『レヴィアたん』て呼んでね☆」

 

一誠が緊張混じりに挨拶をするが、セラフォルーはポーズを取りながら名を名乗り、一誠は再びこの人本当に魔王か?と思った。

 

「あのー、そろそろあっちの方も対応して上げてくんね?」

 

武がそう言うので、指を刺した方向を見ると、先程とは体制が代わり、立ち上がった風牙を茶髪の魔法少女が思いっきり頬擦りしながら抱きしめていた。

 

「あ、あのー、失礼ながら貴女は一体…?」

 

ただでさえセラフォルーの対応に疲れていたリアスだったが、一応風牙に抱きついている女性に話しかけた。

 

と言うより、先程から朱乃の背後から黒いオーラが出ているので、聞かなければまずいと思ったのだ。

 

「あぁそう言えば話してなかったわね。初めまして、私の名前は道外莉円(どうがいりえん)風くんのお義姉ちゃんよ☆」

 

「えぇぇぇぇぇえ!?」

 

彼女のその発言に、一誠は驚いていた。

 

風牙に姉がいると言うことは少し前に聞いていたし、イケメンの風牙の姉なのだから美女なのだろうと想像していた一誠だったが、まさかこんな所で会うとは思わなかったようである。

 

「ぷはっ!…莉円義姉さん!こう言うスキンシップは人前ではやめて下さいといつも言ってるじゃないですか!」

 

「だってだって!風くん最近仕事で忙しくて、お義姉ちゃんに全然構ってくれないんだもん!はぁ、昔は「お義姉ちゃんと結婚する!」って言ってたのに…」

 

「そんな事今までで一度も言ってないですよ!」

 

なんだか先程とは違う漫才のの様な姉弟の会話を聞いて、少し一誠達は困惑していた。

 

すると、胡座と武が口を開いた。

 

「莉円さんは魔界でも名の知れた魔戒法師でね。とても頼りになるし良い人なんだけど…」

 

「あの通り、超がつくブラコンでな。風牙も嫌ってる訳じゃないんだが、鬱陶しいらしい」

 

それを聞いた一誠達は、何度も風牙に抱き着こうとする彼女を見て、あぁそうだろうなと思った。

 

すると、朱乃が二人に近づき、風牙を自分の元へと抱き寄せた。

 

「…何貴女?邪魔しないでくれるかしら」

 

「あらあら、でも風牙くん嫌がってるじゃないですか。嫌がってるのに抱き着こうとするのは良くないですわよ。ねぇ風牙くん♡」ムギュ~

 

「ふぐ///ふぐぐ///」

 

「あら、貴女が抱き着いても苦しそうにしてるじゃない。早く離してあげなさいよ」

 

「あらあら、風牙くんは喜んでますよ。この前なんて、風牙くんの方から私を抱きしめてくれましたわ///」

 

なんだか聴いているだけで恥ずかしくなる様な会話だったが、朱乃の抱きしめた発言で、莉円は何かに気がついた。

 

「抱きしめたって…もしかして貴女…姫島朱乃、ちゃん?」

 

「?えぇ、そうです…」

 

「…や」

 

「?」

 

「やっと会えたぁ!」

 

「っ!?」

 

その名を聞いた莉円は、何と風牙だけでなく、朱乃にも抱きついたのだ。

 

一瞬何事かと思ったのは、一誠達だけではなく武と胡座もだった。

 

「ごめんなさいね本当、まさか貴女が手紙に書いてあった朱乃ちゃんだとは思わなかったわ。…実はね、私がこっちに来たのは風くんに会うのは勿論だけど、貴女にも会いたかったからなの」

 

「っ、私に…」

 

「えぇ。…だって、あの風くんが好きになって、まさかのお付き合いまでしている女性なんて、義姉として気にならないわけないじゃない」

 

その彼女の言葉に、セラフォルーとサーゼクスは「うんうん、分かる分かる」とでも言いたそうに首を縦に振っていた。

 

「でも、安心したわ。だって…風くんがこんなに安心した様な顔してるの、初めて見るもん」

 

「えっ、それって…」

 

「っと、私そろそろ帰らなくちゃならないんだった。周りに私たちしかいないし、今日はこのまま帰るわね」

 

すると莉円は筆の様な物を懐から取り出し、それで円を描く。すると、その円は光だし、彼女はその光の中に消えていった。

 

「じゃあね風くん、朱乃ちゃん。魔王の皆様も、また会いましょうね☆…あ、あとセラちゃん。この服、今度洗って返しておくね」

 

そう言うと、莉円は帰って行った。

 

こうして、色々とあった授業参観は終わって行く。

 

しかし、新たなる戦いは、もう直ぐそこまで迫っている。




ザルバ『人間はコスプレってのをして人を笑顔にするらしいな。しかし、男の女装をみて喜ぶやつがいるのか?』

次回、僧侶

最強の吸血鬼現る!…なんてな

R18のお話は書くべきか

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