ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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後数話でオリ主と朱乃さんをくっつけたいと思っています。

因みに、今の時系列は一誠とライザーとの決戦の少し後ぐらいです。

オリ主が一誠とまともに話すのは聖剣の話からです。


良い感じな二人と心配な主

朱乃が風牙と屋上で話してから数日、周りから見れば二人の仲は少し深くなったように感じるだろう。

 

「ごきげんよう、風牙くん」

 

「ごきげんようです、朱乃さん」

 

あの日から二人は放課後によく屋上で会うようになった。

 

本来朱乃はオカ研の部長であり、自身の親友でもあるリアスの為に誰よりも先に旧校舎に向かうのだが、彼に出会ってからはまず彼に会いに行くようになった。

 

そのせいで旧校舎に着くのはギリギリのタイミングになったのだが…

 

そして、風牙自身もこの屋上で彼女と頻繁に会うことになるとは思わなかった為今でも少し驚いていたが、何処か嬉しい気持ちも同時にあった。

 

その気持ちを察したザルバは心の中で『早く告っちまえば良いのによ』と、毒づくのだった。

 

「ねぇ、今日も聴かせてくれる?」

 

「…えぇ、勿論」

 

そんな二人がこの屋上ですること…それは風牙が横笛で音楽を奏で、朱乃がそれに耳を傾けることだ。

 

♪〜♪〜♪〜

 

あの日以来、彼の奏でるこの音が気に入った朱乃はこの屋上に来ては彼に演奏してもらっていた。

 

風牙自身も、自分の奏でる曲が褒められるのは滅多にないことなのでとても嬉しく感じてしまい、彼女の要望に応えている。

 

いくら魔戒騎士とはいえ彼もまだまだ子供ということだろう。

 

そうして暫くすると、彼の演奏は終わりを告げた。

 

「ふぅ」

 

「ふふ、お疲れ様。やっぱり貴方の音楽は聞いてて心地いいですわ」

 

そう言って朱乃は風牙に近づき、風牙は顔を少し赤くする。

 

風牙は彼女のこの行為にドギマギしていた。

 

実は風牙と朱乃がこの屋上で会うようになってから、彼女はこのように彼に迫る様になったのだ。

 

勿論、彼女からすれば軽く揶揄っているだけなのだろうが、女性に対してあまり耐性のない風牙からすれば顔を赤くするのも無理はない。

 

「ち、近いですよ朱乃さん///」

 

「あらあら、もう何回も近づいてるのにまだ慣れないのかしら?」

 

「いや、そのぉ、だって……む、胸が当たって///

 

「あらあらぁ?風牙くんったら胸が当たって嬉しいのかしら?」

 

「っ!?き、聞こえてたんですか…」

 

風牙自身は聞こえない声で言ったつまりだろうが、悪魔である彼女からすればこの程度の小声など少し集中すれば簡単に聞き取れるのだ。

 

そして朱乃は揶揄うようにさらに胸を押しつけてきたので、風牙の顔からは遂に湯気が出てきていた。

 

因みに、似たような会話をこの屋上に来てからよくしている。

 

(全く、これで付き合ってないとか可笑しいぜ)

 

誰がどう見てもバカップルにしか見えない二人を見てもうザルバは呆れるしかなかった。

 

 

 

 

 

「まさか…朱乃が男子にあんな事するなんて…」

 

彼女の名はリアス・グレモリー、この駒王学園の3年生にして、朱乃と同じ3年生。

 

そして、この駒王町を管理する上級悪魔だ。

 

そんな彼女は今、二人の行動を扉の隙間からこっそりと見ていた。

 

朱乃はリアスにとって親友のような存在だ。

 

一番最初に自身の眷属にした時からずっと苦楽を共にしてきたのだから。

 

しかし、そんな親友の様子がここ最近おかしいのだ。

 

まず、旧校舎に来る時間が変わったことだ。

 

今までの彼女なら自分よりも早く部室に来てみんなの分の紅茶を入れるのだが、最近は部活動が始まるギリギリに来るようになってしまった。

 

どういう訳か問いただそうとしてものらりくらりと交わされてしまい、おかげでここ最近彼女が飲む紅茶は部員の小猫かアーシアが入れてくれた紅茶を飲むようになった。決して彼女達の紅茶が美味しくない訳ではないのだが、紅茶を淹れるのが得意な朱乃に比べたらどうしても物足りなく思ってしまう。

 

そして遂に気になって今日彼女の後を付けてきたのだが、そこで今の光景を目にしてしまったと言う訳だ。

 

これには流石の彼女もショックを受けた。

 

あの朱乃に男とはなんたることか。彼女にとってここまでショックなことは初めてだ。

 

朱乃がモテることは昔から知っていたし、実際に男子生徒に何度も告白されているのを見たこともある。しかし朱乃はその全てを断っていたというのに、今彼女は仲良くするどころか抱きついているのだからショックを受けるのは当然と言えるだろう。

 

しかし、悪魔である前に朱乃も一人の女性だ。色恋沙汰の一つや二つあるだろう。それにいちいち口出しするのは良くないことだろう。

 

しかし、朱乃は親友である前に自身の下僕なのだ。自分は主として彼が朱乃に悪い影響を与えないかを確認しなければならないのだ。

 

まぁ相手はこの学園の二大王子様の一人である道外風牙、周りからの評判も良いのでそこまで心配しなくても良さそうなものだが、親友のことが心配で頭がいっぱいな彼女にはそんなことを言っても伝わらないだろう。

 

「あらあら、随分と楽しそうね…」

 

そしてリアスは、風牙を見定める為に二人の前に現れる。

 

しかし彼女は気付いていない。

 

この出会いがこの先の運命を変える事になるということを…




ザルバ『どんなに想いを募らせても叶わない恋ってのはあるが、そこに種族の違いを理由にすることは許されないんだぜ』

次回、助言

今回はアドバイス出来ないぜ風牙。
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