ハイスクール牙狼《GARO》   作:エルドラス

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遂に朱乃さんに風牙の正体が…

今の所アンケートはハイスクールD×D×ガッチャードが人気ですね。


邂逅

ここは風牙の住むアパートの一室。

 

そして、風牙の部屋全体に眩い光が満ちてゆく。

 

そしてその部屋の中央には、背中から蝙蝠のような羽根を生やした女性…姫島朱乃が現われたのだった。

 

自分自身の真実を伝える為に風牙の部屋に魔法陣入りの紙を通して現れた朱乃だったが、部屋を見渡して違和感を覚えた。

 

「…いない?」

 

今は深夜2時くらいで、普通の人間なら眠っている時間のはずだ。

 

にも関わらず風牙の気配はこの部屋からは感じなかった。

 

「どこに行ったのかしら…?」

 

折角真実を伝える覚悟を決めてきたというのに、いないとは思わなかった。

 

「風牙くん…」

 

決意が揺らいではいけないので朱乃は風牙を探すことにしたのだった。

 

そして朱乃が暫く飛んで風牙を探していると異様な気配を感じた。

 

「っ!なに、この異様な気配…」

 

その気配の元へと向かった。

 

すると路地裏で何かと何かが戦っている様子が見えたので、隠れてそれを見ていた。

 

そしてそれを見て彼女は言葉を失った。

 

「……風牙……くん…!?」

 

 

 

 

〜路地裏〜

 

「はぁ!」ガキンッ!

 

『ガァ!』

 

風牙は今、指令書に書かれた場所に出現したホラーと対峙していた。

 

『おのれ牙狼!いつもいつも我々の邪魔をして!お前とて我々と『同類』のはずだろうが!』

 

「…同類、確かにそうですね。私はあなた方『旧魔戒派』と同類かもしれません。それでも…私は魔戒騎士としてあなた方の愚行を許すわけにはいきません!」

 

そう風牙が叫ぶと、ホラーは怒りに染まった怒号を飛ばしながら姿を変貌させた。

 

『おのれぇぇぇぇえ!!』

 

身体は赤い布が巻き付いたような見た目へと変化し、布の模様は泣き叫ぶ人間のように見えた。

 

『奴の名は『ゾルデブ』。人間を布に変えてそれを食ったり身につけたりするホラーだ』

 

ザルバがそう言ってすぐ、ゾルデブは風牙に向かって布を伸ばしてきたので、風牙がそれを切ろうと構えた次の瞬間…!

 

バリバリバリ!

 

ゾルデブに向かってどこからともなく落雷が落ちていったのだ。

 

「これはっ!?」

 

「風牙さん!大丈夫ですか!?」

 

「え……ま、まさか…朱乃さん!?」

 

『マジか…!』

 

まさかホラー退治をしている姿を見られるとは思わなかった風牙はかなり動揺していた。

 

しかしそれは朱乃も同じこと。

 

何故ここに彼がいるのか。

 

先ほどの化物は何なのか。

 

そして彼は何者なのか。

 

「風牙さん…貴方は…」

 

『おのれぇ!どいつもこいつも邪魔ばかり!』

 

朱乃が話しかけると同時に先程落雷を受けたゾルデブが起き上がった。

 

「「っ!」」

 

しかし先程の落雷はほとんど効いていないようだった。

 

「そんな…効かないなんて『空きあり!』…きゃっ!」

 

するとゾルデブは腕の布を伸ばして朱乃に絡み付けると自分の元に引きつけた。

 

「朱乃さ『動くな!』っ!」

 

『今動けばこの女の命はないぞ!』

 

「くっ!」

 

油断していた。

 

朱乃が目の前に現れたことで動揺し、その一瞬の隙をつかれて人質を取られる。

 

風牙は自分が情けなくなっていた。

 

『牙狼よ。この女を助けたければ魔戒剣をすてろ!』

 

『ッチ!やっぱりそうきたか…!』

 

予想通りの命令を出されてザルバは舌打ちをした。

 

『ははは!『魔戒騎士団団長』もこうなれば形無しだな!』

 

まるで勝ったように高笑いをしていたゾルデブのそばにいた朱乃は困惑していた。

 

牙狼、魔戒騎士団団長、どれも聞いたことのない単語だが、自分が今足手纏いになっていることは理解できる。

 

「風牙さん!私のことは気にしないでこの怪物をっ!」

 

『余計なことを言うな!さぁ牙狼、早くしろ!』

 

自分のことはいいからコイツを倒せと叫ぼうとした朱乃だったが、ゾルデブはそれを許さず朱乃の首を絞めた。

 

「…分かりました」

 

そして風牙は魔戒剣を手に持つとそれを……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふんっ!」

 

なんとゾルデブに向けて投げつけた。

 

『なにっ!?』

 

まさか投げつけるとは思わなかったのか動揺したゾルデブだったが、次の瞬間には顔から血の気が引いた。(表情などわからないが…)

 

なんとこちらに投げられた魔戒剣は途中で円を描いており、剣を投げると同時にこちらに向かってきた風牙はその円に向かって手を伸ばす。

 

すると、描かれた光の円から黄金と漆黒の二色の鎧が飛び出し、風牙はその鎧を身に纏う。

 

そしてそのまま魔戒剣を再び手にするとそのままゾルデブの腕を切り付ける。

 

『がぁ、クソ!』

 

「はぁ!」

 

そして風牙はそのままゾルデブの腹を思い切り蹴って少し遠くまで吹き飛ばした。

 

そして朱乃を背後に下がらせる。

 

「風牙くん…」

 

「……朱乃さん。あとで全てをお話ししますので、少し待っていてください」

 

「…」コクッ

 

朱乃が了解の意味を込めて頭を縦に振ると、風牙は剣を再び構えてゾルデブに向かっていった。

 

『おのれ!おのれおのれおのれおのれぇぇぇぇえ!!』

 

最早ヤケクソになったのか、腕の布を伸ばして風牙を拘束しようとするが、風牙は全ての布を悉く切り裂いていった。

 

『くそがぁぁぁあ!』

 

「はぁ!」

 

そして風牙はゾルデブの身体を肩から切り裂いて真っ二つにした。

 

『が、がぁぁぁあ…』

 

そしてゾルデブはチリとなって消えていった。

 

そして風牙は牙狼の鎧を元の場所に戻すと、朱乃の元へと向かった。

 

「…風牙さん。貴方は一体…」

 

「……朱乃さん。あなたには全てを話しましょう。今から話すことは冥界でもごく少数しか知らないことです」

 

そして風牙は話し始めた。

 

自分が知る限りの、魔戒騎士とホラーの始まりの物語を……




ザルバ『過去を話すというのは辛いことだ。知られたくないこともあるだろうからな』

次回、過去

お前らも過去の話は慎重にしろよ。


オリジナルホラー解説その2です。

ゾルデブ:美術館に展示されていた猟奇的殺人鬼が殺した人間の血で染めた布を門として現れたホラー。美術館からこの布を盗んだ泥棒に憑依した。

人間を布で包んでから滅多刺しにして布を血で染めた後その布の半分を人間ごと食らい残りを服として身に纏う。

武器は布状の両腕で、両腕の布を伸ばして相手を拘束したり、その布を相手にぶつけて攻撃する。

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  • Reキューティーハニー×ゼロワン
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