境界線上のホライゾン~王のための剣と盾~   作:Koy

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女王の盾符

ころし ころされ

 

なき なかれ

 

しんで いきて

 

それでも ひとは

 

わたしたちを つかうのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

正純は輸送艦上から、武蔵に降り立った英国の『女王の盾符(トランプ)』の四人を見ていた。

 

「白百合。あの四人のことは、分かるか?」

「一応な。顔見知り、っつか。会ったことねえ奴らだけど。名前くらいなら」

 

そういうと、表示枠に出ている四人を指差しながら葉月は言う。

 

「あの細いの。英国の副長。ロバート・ダッドリー」

「副長、に御座るか?」

「Jud.気をつけろ。あの左手に持ってるの。あれ、聖譜顕装だ」

「英国の聖譜顕装まで持ち出してきたのか……」

「ああ。〝巨きなる正義(ブラキウム・ジャスティア)〟しかも左手って事は――――旧代か」

「何かまずいことでも?」

「ああ。旧代の能力は『使用者が武器と認識したものを遠隔操作できる』というものだ」

「ということは、つまり――――」

「あの場にある武器全ては、ロバート・ダッドリーの指揮下にある。そう考えていい」

 

そういう葉月を正純は見る。

 

「なあ白百合。何でそんなに詳しいんだ? 他国の聖譜顕装の能力なんてそうおいそれと知ることなんて――――」

「まあ、色々あんだよ」

 

そういうと、葉月はそれ以降話さなくなった。

 

向こうは四人。対してこちらは――――ナルゼ一人。

その後ろにも、部活動員もいるが、役職者はナルゼ一人だけだ。

 

「ガっちゃん。大丈夫かなぁ」

「心配か?」

「うん。だってガっちゃん。すぐに無理するから」

 

そういうナイトは、ナルゼを心配そうに見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

ナルゼは真っ先に現場に駆けつけ、先制に出た。

投げつけるは、フラスコに入った水。

 

ただし。フラスコに温度メーターが描かれたもの、だ。

 

ナルゼが使う白魔術(ヴァイス・テクノ)は、加算系の魔術。

何かをプラスするのが得意な魔術だ。

 

そして、術式ペンで描かれたものはその通りの効果を発揮する。

 

この場合は、水温の急上昇。

 

つまり、ナルゼが投げつけたそれは――――

 

(即席の水蒸気爆発弾。普通なら、この一撃でやられるけど……)

 

ナルゼは真正面を見る。

そこには、傷どころか水滴すらついていない四人の姿があった。

 

(まっ。このくらいじゃないと。英国の特務、『女王の盾符(トランプ)』は名乗れないわね)

 

白嬢(ヴァイス・フローレン)無き今。術式だけで戦わなければならない。

 

「無傷、ねぇ。どんなタネがあるのかしら」

「あ、あああら。意外に冷静なのね」

 

と、痩せた女性が語頭をどもりながら喋る。

 

「は、はは始めましてといっておくわね。え、ええ英国。オクスフォード教導院副長『女王の盾符』10の一人。ロバート・ダッドリーよ」

 

ロバート・ダッドリー。

ナルゼはぼんやりと頭の隅でその人物のことを思い出した。

 

――確か、英国の女王エリザベス一世が生涯結婚しないってことを決めたことに関与した人物、だったはず。

 

ぶっちゃけ。彼女はネタに使えれば歴史の知識はどうでもいい。

無論、最低限の知識や、自国の歴史についてはそれなりにとも思っているが。

 

ナルゼはダッドリーから目を離し、代わりに最初から非常に気になっている人物を見た。

 

……丸い。

 

それが、ナルゼの最初の感想だった。

 

とにかく丸い。人間とはここまで丸くなれるのかと思うほど。

これは――――そう。子供達に人気のある系の丸さのキャラだ。

 

すると、その人物は術式なのかふわりと浮かぶ。

 

「10のひとりー。ふくかいちょー。うぃりあむ・せしるー」

 

ウィリアム・セシル。

確か史実では、エリザベス一世の忠実な部下で弁護士。

その信頼は、女王の財産管理を任されるほどだったという。

 

副長に副会長。この二人は色々な意味で相反している。

と、一歩。褐色の肌を持った眼鏡の長身の男性が前に出る。

 

「あら。まさか英国のアスリート系詩人。ベン・ジョンソンまで来てるとは思わなかったわ」

「You――――『女王の盾符』は私の発案でね。なるべく長く関わっていたいのだよ。だから今日は、私の秘蔵っ子も連れてきた」

 

ベン・ジョンソンが左にずれると、その後ろから小柄な少女が現れた。

 

長い髪は着ている白衣同様に、若干ヨレヨレだ。

眼鏡をかけていて、今起こっていることには興味のかけらも無いように、本を読むことに没頭している。

 

「へぇ。英国で今最も人気のある作家。シェイクスピアとは思えないわね。現実の出来事には目もくれないってわけね」

「Oh……まあ。そこは勘弁してもらいたいね。彼女は一度読み始めると周りが見えなくなるときが多少、あるのだよ」

「Jud.それは共感できるわね。私も、描いている最中は何も聞こえないし、見えないこともあるから」

「素晴らしいことだYou」

 

ナルゼは、後ろの生徒達に下がるように手で指示。

彼らの攻撃が通るのかどうかは分からないが、少なくとも防御面で不安だ。

 

今、この場には自分しか特務がいない。

なら、と。ナルゼは前を見つめる。

 

が、一人。いなかった。

 

(ウィリアム・セシルが、いない!?)

 

慌てて辺りを見るが、いない。

と、先ほど彼女が地面から浮いていたのを思い出し、上を見る。

 

するとそこには、調理済みの肉を大量に頬張る彼女がいた。

 

「ハァ? ――――ッ!?」

 

瞬間、上から潰された。

否、物理的な意味で潰されていない。

 

だがまるで、自分の体に重石が全身に乗っているかのような感じだ。

後ろの生徒も同じようだった。

 

重力。否、これは――――

 

「〝分け与え〟の、術式!?」

「T,Tes.ウ、ウウィリアム・セシルは、能力の高さから女王の信頼を得た。だ、だだだが周囲の嫉妬などから過食症になってしまったの。い、いい以来。彼女は英国の肥満の象徴となり、誰も襲名を望まなかった故に、彼女がなった。かか、彼女は英国きってのフードファイターなのよ」

「んで、〝分け与え〟の内容は、自分の全重量、ってことね!」

「とめるものはまずしいものにほどこしをー」

「いらんわぁ――――!!」

 

全力の拒否でナルゼはフラスコを投げつける。

やや上に投げられたそれは、〝分け与え〟の効果によって下に下がるが、それを計算してナルゼは投げた。

 

だが、ダッドリーはそれを、まるでテニスボールを打つかのように弾き返した。

 

その手には、テニスのラケットが握られていた。

 

「――――あーもう! 〝打ち払い〟の聖術ね!!」

「T,Tes.かかか、かかる困難を打ち払いたまえ、ってね」

 

こうしている間にも、重量がのしかかっている。

次の攻撃をしようと思った矢先、手元のフラスコの温度が下がったのを感じる。

 

見ると、ベン・ジョンソンの足元から文字列が出ていた。

 

「どうかねYou。私の術式は」

「詩人らしい、とでも言えばいいのかしらね」

 

皮肉を返すが、重量でどうにもならない。

 

「なな、中々しぶといわね。ななな、ならば!」

 

そういうと、ダッドリーは左手を前に出す。

 

それは、巨大な手甲だった。

青く白い色をしたそれは、ダッドリーよりも大きく見えた。

 

「ええ、英国の聖譜顕装、〝巨きなる正義・旧代〟! こここ、効果は。戦場にある武器は全てこの聖譜顕装の指揮下にある!」

 

ガチャリ、と嫌な音がした。

振り向きたくは無いが、振り向かなければどういう状況なのかイマイチ把握できない。

 

ナルゼが見ると、そこには弓を持った生徒達から、弓矢が勝手に離れて宙を浮き、こちらに狙いを定めていた。

 

「ううう、動かないでね。いいい、いま貴女。人質なの!」

 

すると、一人の女生徒がナルゼに話しかける。

 

「せ、先輩ごめんなさい。もし、もし先輩を殺しちゃったら、浅間御姉様と鈴様の『浅間様が射てる』の続編が読めないことにッ……」

『あっれ? あっれー!? 何で私と鈴さんが!? ナルゼは俗に言う腐女子で、男子専門のはずでは!?』

「あっちは商業用。こっちは趣味。きっちり分けてるわよ。安心しなさい」

『どこに安心する要素があると!?』

「そうね……特別出演で葉月を出すというのはどうかしら」

『うええぇぇ!? は、葉月君を!? だ、ダメですダメです! そんな不純なこと風紀委員として認めませんよ!』

「いいじゃない。葉月がヘタれてあんたが助けに行くストーリーでも書こうかしらね」

『え、あ、あのでもそのぉ…………』

「まあ、最後にはアンタのズドンで殺すけど。あの作品に男は要らんわ」

『私がズドン巫女とか言われる原因作ってるの絶対ナルゼですよねそうですよね!?』

 

それはアンタの元々の性格でしょうが。

こちらの会話に痺れを切らしたのか、ダッドリーが怒鳴る。

 

「いいいい、いい加減にしなさい! こ、こちらも時間が無いので簡潔に言うわ」

 

〝巨きなる正義・旧代〟をこちらに、向けながらダッドリーは言う。

 

「ここ、今後武蔵を、英国の支配下に置くことを了承しなさい!」

 

そういった瞬間、爆発が背後で起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「セシル!?」

 

ダッドリーが叫ぶ。

それと同時に、自分に掛かっていた〝分け与え〟の効果が切れたことをナルゼは感じた。

 

「いい、一体何がッ……」

「あんたね。そんなことを言って。あの二人が我慢できると思ってるの?」

「な、何が!?」

 

と、

 

「いやーわりーわりー。なんか空にボールが浮かんでたもんでよ。つい反射的に蹴っちまった」

「子供みたいだよ葉月」

 

爆煙の中から二人の人影が現れた。

 

一人は、白い髪の毛を長く垂らし、左手に大きな錫杖を持っていた。頭に耳。腰の辺りに九本の尻尾が生えている。

もう一人は、赤みがかった茶髪に、右手に大きな杖を持っていた。

 

「武蔵アリアダスト教導院。不知火・神耶」

「武蔵アリアダスト教導院。白百合・葉月」

 

二人は、即座に動いた。

 

「行け、飯綱」

 

神耶は四匹の狐を出し、それらをそれぞれ三人に向かわせた。

 

ダッドリーは来た一匹を何とか振り払おうとするが、空を切るばかりだ。

ジョンソンには二匹。しかも非常に攻撃的な性格のようだ。先ほどから突撃を仕掛けている。

 

そして、シェイクスピアにも一匹。

 

ここで彼女は片手で表示枠を操作した。

 

すると、狐が弾き飛ばされ神耶の場所まで飛ばされる。

 

「読書の邪魔だよ」

 

そういうと、シェイクスピアは再び読書に没頭する。

が、その間に葉月はナルゼを抱え、安全圏まで退避していた。

 

「よお。危なかったな」

「別に――――私一人でもやれたわよ」

「強がるなよ馬鹿。あの荷重食らって足フラフラじゃねえか」

「っるさいわね。同人誌にするわよ」

「どんな脅しだよまったく」

 

葉月は頭を軽く掻く。

と、上空から新たに援軍が来た。

 

「ウッキーにノリキか。遅いぞ」

「貴様のように縦横無尽に飛び回って、精霊の力を借りるというわけにもいかん。拙僧は己の力で道を切り開くタフガイなのだからな」

「あっそ。んで。ノリキは平気か?」

「解りきっていることを、言わなくていい」

「Jud.」

 

直後、再び爆発が起きた。ただし、先ほどより軽いが。

地面に沈んだと思われていたセシルが起き上がったのだ。

 

「うわっちゃー。もうちょい強くやっときゃ……ああダメだ。武蔵ぶち抜くわ」

「フッ。ならばこの拙僧が相手しよう。ノリキ。貴様はあそこの黒人だ」

「Jud.」

「ほう。そこの古代魔法使役士は戦わないのかね」

「こやつの力を知っているだろう。迂闊に武蔵で戦えばこちらに被害が出る。それと神耶。貴様もだ」

「Jud.Jud.」

 

そういうと、飯綱たちを手元に戻し、そのまま葉月のほうへと飛ぶ。

 

「それと貴様。一つ言いたいことがある」

「Tes.何かね?」

 

ウルキアガは頷く。

 

「男がポエムを読むな。しかも真顔で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

ダッドリーはそれに頷く。

 

「たたた、たまにあるわね。こ、この色黒眼鏡は何を言ってんのかしら、って」

「Mate! 君はどっちの味方かね!?」

 

そう叫ぶが早いか、ウルキアガが距離を詰める。

 

「拙・僧・跳・躍!」

 

しかし、それを空に上がったセシルが荷重を加える。

それにより、ウルキアガの進行が止まる。

が、それでも普通に前に進んでいた。

 

「拙僧の種族は色々とレアでな。簡単に言えば。高荷重空間での行動には体が適応しているのだ。この程度、まだまだ楽なほうだ」

「つぶすのー」

 

セシルも負けじと荷重を掛け続ける。

 

一方で、ノリキの攻撃を避けるジョンソン。

 

「You。ガリレオ教授を倒したノリキという少年だね」

「解っているなら言わなくていい」

 

ノリキは創作術式『睦月』を展開した拳を振るう。

 

「わ、私の相対相手は、だだだ、誰なのかしらねえ」

 

ダッドリーは聖譜顕装と〝打ち払い〟の聖術を構えながら葉月、神耶、ナルゼを見る。

 

ナルゼが一歩前に出ようとするが、神耶に止められる。

 

「止めないでよ」

「ダメ。無策で行っても返り討ちだよ」

「あの〝打ち払い〟は壁となるものが無いとダメなのよ。今ウルキアガに集中してるなら、物量で押せばいいだけよ」

「不毛なラリーが続くだけ」

「うっさいわね! 役職者なんだから、私が相対するわよ!」

 

すると、神耶はナルゼの額の真ん中に人差し指を当てる。

 

(ッ、いつの間に)

「普段なら反応できるよね。それも出来ないってことは、相当疲れてる」

 

ナルゼは神耶に指摘されて、唇を噛む。

すると、神耶は倒れている部員も含めて結界を作って覆った。

 

「『周天快気の結界』って言ってね。疲労や怪我を治すよ」

「神耶。そっちは頼むぜ」

「Jud.」

 

そういうと、葉月が前に出る。

 

「一般生徒だが。相対してくれんのかな?」

「T,Tes.どど、どんな相手だろうと、背を見せることは英国副長の恥!」

 

そういうと、再び弓に矢が番えられ、引き絞られた。

 

「し、白百合先輩逃げてください!」

「そうです! 私、まだ浅間先輩に殺されたくないです!」

「まだ先輩の店のスイーツ食べてないのに。あと先輩も!!」

「ああせめて最後に少女漫画草紙のイベントをしたかったです!!」

「よぉーしお前ら俺が女子だからって手を抜くと思うなよ!? なに人が死ぬ前提で話してるんだよ!?」

『というか誰ですか!? 私巫女ですよ!? 人を撃つことは出来ないですよ!? それなのに殺されるって――――――そんな言葉使っちゃう子は禊がないとダメですよ。禊用の鏃がちょっと痛いですけど我慢してくださいね?』

『殺人巫女がここにいるぞ!!』

「――――お前ら本当に元気だなー」

「くくく、狂ってるだけじゃないの」

「いやー。そういわれるとマジで否定出来ねえからなぁ……」

 

言い終わると、葉月は腰を低く構える。

ダッドリーも聖譜顕装を掲げる。

 

(ぶっちゃけ。シェイクスピアも警戒対象なんだけど。まあ、大丈夫か)

「いい、行きなさい!」

 

葉月がシェイクスピアに視線を移したのをダッドリーは見逃さず、矢が葉月に向かって飛んでいった。

 

「メンドいな。まったく――――つーわけで。頼むわ」

 

その瞬間、

 

「〝味方への攻撃は、彼を覆う風によって無効化された〟」

 

どこからともなく風が吹き、矢がそれに巻き上げられて葉月には届かなかった。

 

「ナーイス。流石書記。頼りになるぅ」

「いや。むしろ白百合君なら余裕だよねこの程度。僕に術式使わせないでよ」

「いいじゃねえか。登場としては上々だろ」

 

そういう葉月たちの後ろから、一人の少年がやってきた。

 

「皆。遅れてすまない。何分、文型なもので走るのは苦手なんだ」

 

眼鏡をかけた茶髪の少年は、表示枠に手を置きながら前に出る。

 

「そしてこんにちは。英国の諸君。武蔵アリアダスト教導院。生徒会書記。トゥーサン・ネシンバラだ。以後、よろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

ここはK.P.A.Italia。

 

その中にある大聖堂。

 

武蔵と英国の相対を、表示枠で見ている影が二つある。

 

一つは、巨体。

一目見てそれが魔人族だということが分かる。

 

もう一つは、人間。

顔に刻まれた皺は、いくつもの戦いを掻い潜ってきた猛者を思わせる。

 

K.P.A.Italia教皇総長。インノケンティウス十世と、第二特務のガリレオだった。

 

「英国の判断。どう思うかね。元教え子」

「どうもこうも。堅実な判断をした、という具合か」

 

教皇総長は、ややつまらなさそうに肘をつく。

 

「英国には選択肢があった。一つは、武蔵と敵対する道。もう一つは、武蔵を賛同し、協力する道」

「後者であったほうがよかったのではないかね? 元少年」

「ハッ! 俺は教皇だぞ? んなことしちゃあ、示しがつかんだろうが」

 

そういう教皇総長。だが、その顔は笑っていた。

 

「まあマトモな考えの持ち主なら後者は選ばんよ。何故なら、今の武蔵と道を同じくするということは、聖連に敵対するも同義。この先に控えているアルマダ海戦のことを考えても、この判断は正しいな」

「となると。我々がすべきは――――」

 

ガリレオは思い出す。

 

それは、一つの歴史再現。

アルマダ海戦の引き金とも言える、それは、一人の王族の処刑から始まる。

その王族の名は――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。メアリ・スチュアート。そして、メアリ・チューダーの二重襲名者。〝重双血塗れ(ダブルブラッディ)メアリ〟の処刑だ」

 




どうもKyoです。

んー。こんな感じですかね。武蔵の外道空気。

いやー。私全然分からなくて。いつもいつも書いてますが、未だにこの外道空気を上手く書けないんですよ。

さて。次回は、英国に入ります。
それと、前半はネシンバラがほとんどかな。あーもう、この作家たちは面倒だ。

何が面倒ってキーボード打つ量が多すぎる。

最後に。コレを読んでくれている全ての人に無上の感謝を。

それでは。
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