アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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101話 あとしまつ?

 

 

 

ナズナからの撫で撫でタイムを堪能していると、リリウムが無駄に良いフォームで走ってきて、その後ろをチャールが苦笑しながら ゆっくり歩いて来ているのが見える

 

 

「カヅキちゃん、大丈夫?!」

 

「服には穴が空いていますが、既に治癒しているので大丈夫ですよ、リリウムさん」

 

 

ナズナ同様に私の心配をして来たリリウムに返事を返している間もナズナの撫で撫でタイムが継続しているが、まぁ嫌では無いので放置しておこう

とか思っていると

 

 

「カヅキちゃん、さっき刺された剣で呪われて狐耳と尻尾が生えたの? 大丈夫、私は可愛いと思うよ? 撫でて良いかな?」

 

「リリウムさん、私は元々 狐獣人ですよ。あと捲し立てないでください、話しにくいです」

 

「そうなんだ? 撫でて良い?」

 

「お前 どんだけ撫でたいんだよ、落ち着けリリー」

 

 

なんか勘違いしているリリウムに訂正をすると、なんか知らないが彼女の撫でたい欲?が爆発している様で、私の話を全く聞いていない

 

そんな様子のリリウムを呆れた表情のチャールがペスと彼女に手刀を入れて注意する、ウツケのフリをしていても根が真面目だからなぁチャール、助かる

 

 

「痛い ひどーい、DVはダメなのよ? チャール!!」

 

「やかましいわアホ、少しはカヅキちゃんの事も考えろよ、隠していた理由だってあるだろうに、お前が捲し立てたら負担が増えるだろうが」

 

「うわーん、チャールが正論パンチしてくるよぅ」

 

「あ、はい」

 

 

チャールとリリウムの夫婦漫才を見ている間もナズナが手を止めないのは、少し肝が据わっているなぁ と感じる

 

 

「ナズナ殿下、1回 撫でるのを止めて貰って良いですか?」

 

「ん? あぁ、すまん」

 

「いえいえ」

 

キャイキャイと漫才を続けるチャールとリリウムを放置して、ナズナへ一旦 手を止める様に お願いして、狐耳飾りをインベントリから取り出して装着する

 

うん、やっぱり隠蔽術を使わずに素の状態が楽だな、とても清々しい気分だ

 

 

「やはり その耳飾りが1番似合っているな、しっくりくる」

 

「ありがとうございます」

 

「見なさいチャール、カヅキちゃんの笑顔を!! このあどけなさ、同じ歳とは思えない程、可愛いわ!!」

 

「落ち着けってば・・・」

 

 

ナズナに狐耳飾りを褒められて、嬉しくなり笑み返すと漫才をしていたリリウムが私を見て興奮した様子で指差しながらチャールへ言い、チャールはリリウムに落ち着けと宥めているが、効果は薄い様だ

 

そんな事を考えつつ、何気なく待機席の方を見るとムキムキ教師が 到着したらしい騎士団員と会話をしているのと、コチラを野次馬?している生徒の姿が見える、これは そろそろ雑談している場合では無いかも知れない

 

 

「リリウム、カヅキは確かに幼い見た目をしているが お前より2つ歳上の今年19だぞ?」

 

「えぇぇ?!?!」

 

「ナズナ殿下? 不用意に私の年齢を勝手に公開しないで貰えますか? いやまぁ別に隠している訳ではないですが、場が混乱してしまうので」

 

「すまん」

 

「いや、冷静か?」

 

 

リリウム達との雑談を切り上げて、騎士団と合流する為に行動をしようかと思った矢先、ナズナがリリウムへ余計な事を言い リリウムが宇宙ネコみたいな表情で硬直し、私とナズナの やり取りを見て静かにツッコミを入れる、 うん 気持ちは分かる

 

 

「ナズナ殿下」

 

「む? ダーカンか、ご苦労」

 

「いえ、遅れてしまい申し訳ありません」

 

「構わない、カヅキの活躍で人的被害はゼロだからな」

 

「は、ありがとうございます」

 

 

小脇に兜を抱えた白銀の甲冑を身に纏った30代半ぐらいの男が駆け足で寄ってきてナズナの名前を呼び、彼の前に傅き言う

 

城で見かけた記憶がある、確か 第1騎士団の団長だったか?

 

因みにリューネの騎士団は第1から第10まであり、それなりに規模がデカい

 

 

「ナズナ殿下とカヅキ殿に、陛下より出頭令が出ております。申し訳ありませんが、ご同行を」

 

「・・・はぁ、面倒だが 仕方ないか。分かった 同行する、しかし その前にカヅキを着替えさせてやりたい、構わないな?」

 

「はい、問題ございません」

 

「では、校門前で待っていてくれ 」

 

「は、承知致しました」

 

「行くぞ、カヅキ」

 

「はい、ナズナ殿下。 ではチャール君 リリウムさんをお願いします」

 

「はいよー」

 

 

ダーカンがナズナへ言うと、ナズナは 本当に面倒くさそうな表情をしたが、呼び出されている理由を理解している様で 私が着替える時間を捻出してくれる、あらヤダ ナズナってばイケメン

 

そんな訳で、ナズナと共に転移門で寮の部屋へ戻り 私は自室へと入り穴空き運動服から予備の制服へ着替えてリビングへ戻ると、制服に着替え終わっているナズナがソファに座り 新聞を読んでいた

 

 

「もう着替えたのか? 別に汗を流しても良かったんだぞ?」

 

「流石に陛下を待たせていますし、面倒事は早く終わらせるに限りますから」

 

「それもそうだな」

 

 

私に気付いたナズナは新聞を閉じてローテーブルに置き、立ち上がって そんな事を言ってきたので、返答を返すと彼も同意してくれる

 

そんな訳でナズナと共に転移門を潜り校門へと向かい、ダーカン達 騎士団と合流し、王城へ向かうのだった

 

 

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