アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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105話 野生の お嬢様との勝負(おあそび)

 

 

 

ヴオンヴオンと唸りをあげてアンコールの周囲を周り防御の体勢のシュヴァルツヒープの動きを見つつ、ハチリョウの数を増やし角度を調整してアンコールの脛へ焦点を合わせる、勿論 嫌がらせ程度で怪我をしないレベルでだ

 

 

「あ"っ"??! なんですの?! 何をしましたの?!」

 

「脛を焦がしました」

 

「なんなんですの??! あ"っ"??! 」

 

「妖怪 脛焦がし 爆誕」

 

 

アンコールはタイツ?を履いているが、それを突破して彼女の脛を日光で焦がす、まぁ焦がすと言っても火傷をする程ではなく せいぜい静電気を受ける程度のダメージに抑えている

 

本気でやれば、レーザー的な具合でアンコールぐらいなら貫通出来るモノも照射出来るだろうが、可哀想なので辞めておく事にしよう

 

そんな訳でアンコールが愉快な反応をしてくれる為、肩を揺らして笑いながら脛焦がしを続けていると、ナズナとユキヤが呆れた表情をしているのが見え、カナリアは苦笑していたので そろそろ手を変える事にする

 

 

「本当なんなんですの!? 貴女、チクチクと!! 卑怯ですわよ?!」

 

「そんな事を言われても困ります、開始前にルール規定がなかったので。それに私はキチンと魔武器を使用した攻撃(いやがらせ)をしていますし」

 

「減らず口を!! ですが日光を使用している事は理解しましたわ!! そして その弱点も! 」

 

「はぁ、そうですか? なら次は自然薯(これ)を使わせていただきます」

 

 

日光を集めるには少し向かない時間帯に差し掛かるので、ハチリョウを防御体勢に移行しながら、アンコールからのクレームへ対応すると 流石に脛焦がし を乱用したせいかネタが割れてしまい、ドヤ顔で指摘してくる

 

その弱点が正解か不明だが、もう使わないので確かめようが無い、残念だなアンコール

 

そんな訳で、軽くその場でトントントンとジャンプして次の嫌がらせの準備をする

 

 

「あら? 頭でもおかしくなりましたの?」

 

「いえ、頭がおかしいのは元々ですから 今に始まった事ではありません、ご安心を」

 

「きぃぃいいいい」

 

 

私の様子を見て訝しむアンコールに ふざけた返事を返すと再び発狂?する、やっぱ このお嬢様はレスバに向いてないわ

 

そんな事を思いつつアンコールの瞬きとシュヴァルツヒープの隙間が重なる瞬間に一気に踏み込み肉薄し、顔は少し可哀想だと思い 左手の手の甲に自然薯を擦り付け、そのまま通過する

 

 

「なっ?! 今 何をしましたの?!」

 

「貴女の認知出来ない速度で肉薄・攻撃し離脱しただけですよ」

 

「そんな馬鹿な・・・なんですの? 左手の甲が痒いですわ」

 

「あー、一応 アドバイスですが、右手で掻いたら右手もかゆくなるので掻かない方が良いですよ〜」

 

「ふっざけるなですわ!! 貴女ね! 真面目に戦いなさいな!」

 

「うわ、キレた・・・こっわ」

 

 

とりあえず自然薯は今日の夕飯で食べるのでインベントリへ収納してアンコールに説明してやると、思ったより早く痒みが出た様でファビョり始めた、なんやコイツ こわ

 

そんな具合に引いた目でアンコールを見ながら安全距離を確保していると

 

 

「おいカヅキ、そろそろ気が済んだだろう? 真面目に戦ってやれ、そして終わらせろ 俺は腹が減った」

 

「はい、ナズナ殿下。すぐに」

 

 

もうダルそうな表情を隠しもしないナズナが指示をしてきたので返事をする、その隣のユキヤもウンウンと頷いている

 

これはアレか? アンコールで遊べるぐらい実力差がある事を宣伝できたからか?

 

 

「ふん、漸くヤル気になりましたのね!! ここからが本番ですわ!!」

 

「いえ、あと60秒程で終わります」

 

「何を言って?!」

 

 

アンコールを再び見据え彼女の言葉に返事を返してから左右に身体を振りフェイントを入れてから、アンコールに肉薄し軽く跳び彼女の正面から肩車をして貰う体勢になり

 

 

「下は土ですから、痛いですが死なないと思います。まぁ仮に死んでも 装置が どうにかしてくれる筈ですから、安心して逝ってください」

 

「ちょっっ待っっっ」

 

「んーー フランケン・シュタイナーーー!!」

 

 

私はアンコールの頭部を両太ももでガッチリとホールドし、そのまま背面に身体を倒してバク転する要領で回転して、彼女の頭を地面に叩きつける

 

 

「ん〜? よし、地面割れてるけど脳漿(しる)は出てないしヨシ」

 

「何がヨシだ、死んだらどうする?」

 

「あて・・・小突くなんて酷いです ナズナ殿下」

 

 

のそっと立ち上がりアンコールの状態を確認して呟くと、いつのまにか寄ってきていたナズナに呆れた様子で小突かれてしまう、無念

 

見た感じ外傷は無いが、脳みそに損傷が残って後々 面倒事になるのも面倒だと思い、キチンと光属性の最上位治癒魔法で治療して、うつ伏せだと寝にくいだろうから仰向けにしておく

 

ここまでしとけば、あとは取り巻きなりが回収してくれるだろう、多分

 

 

「勝者 カヅキ!! これにてトワネット嬢とカヅキの模擬戦を終いにします。誰かトワネット嬢を保健室へ、今の時間なら 常駐医の方がいる筈です」

 

「帰るぞカヅキ、俺は腹が減った」

 

「はいナズナ殿下、戻りましたら すぐに お夕飯を作りますね」

 

「あぁ、頼む」

 

 

ユキヤの終了の号令でアンコールとの模擬戦が終了し、私はナズナと共に領へと帰宅する

 

さてと、ナズナには自然薯を使った美味しいトロロを食べて貰わねば、腕が鳴るぜ

 

 

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