アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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106話 野生の お嬢様が仲間になりたそうに見ている、仲間にしますか?

 

 

 

アンコールとの模擬戦(たわむれ)を終え、寮へ戻り すぐに夕飯の支度へ取り掛かる

 

まぁ、取り掛かると言ってもメイド(私)が下拵えとか終わらせているので、自然薯を擦ってトロロにするだけなんだけどね?

 

そんな訳で自然薯をすり鉢で擦りトロロを作り、トロロご飯でナズナへ提供する

 

 

「カヅキ、この白いのは?」

 

「自然薯です」

 

「・・・自然薯とは、アンコールに嫌がらせで使っていたヤツだよな?」

 

「そうですね? 皮膚に付くと痒くなる性質がありますから」

 

「おい、それは毒じゃないのか? 食べて大丈夫なのか?」

 

「大丈夫です、元々 毒でもありませんし 食べても痒くならない様に対策してありますから」

 

 

器に入っているトロロを持ち上げて尋ねてくるナズナに、サラッと答えると見るからに嫌そうな表情をして、更に尋ねてきたので説明をする

 

実際の所、毒でも何でもない少し変わった食品で、対策さえすれば大丈夫の逸品なので、ナズナには少々強引だが食べて貰う事にする

 

なぜ自然薯で痒くなるかを説明すると、少し説明が長くなり夕飯が冷めてしまうからな、うん

 

そう言う訳で少々圧をかけて黙らせてナズナにトロロ ご飯を食べて貰うと、美味しさに感銘した様子で モリモリと食べ始める、良かった良かった

 

実母の影響か、ナズナは普通に箸が使えるので和食を提供しやすくて助かる

 

あと まだ自然薯が残っているので、浅漬けにしたり 漬物にしたり まだまだ活用法があるから、もう暫くナズナを楽しませる事ができるぞ

 

それからもトラブルが起きる事もなく、就寝して翌朝 ナズナと共に登校すると、昨日と同じポジション & ポーズでアンコールが立っていた

 

 

「カヅキお姉様、お待ちしていましたわ!!」

 

「わっつ??」

 

「・・・頑張ってくれ、カヅキ」

 

「え、ちょっ」

 

 

私を見つけるや否や満面の笑みを浮かべて挨拶?をしてくるアンコールの姿に想定外過ぎて困惑していると、ナズナは直ぐに私を見捨てようとしたので、腕を掴み逃走阻止する 頼むから私を1人にしないでくれナズナ

 

というか、何だ? この変わり様は? 悪意・害意が微塵も無いから逆に怖いんだけど?

 

 

「あー えーっと・・・私には弟は居ますが、妹は居ませんし・・・貴女を妹にした覚えもありませんよ? アンコールさん」

 

「えぇそうでしょうとも、(わたくし)が勝手に お慕いして呼んでいるだけですもの!! ですから、どうぞ 私の事はアンとお呼び下さい お姉様」

 

「芯と押しが強い・・・」

 

「はは・・・大変だな、カヅキ」

 

 

必死に冷静になる様に努めて言うが、掛け値なしにブツけられる好意に戸惑っていると、ナズナも苦笑するしか無い様で肩をすくめている

 

 

「改めまして 昨日は申し訳ありませんでした、お姉様。私の認識が間違っておりました、お姉様が あんなに お強いなんて、私 忸怩(じくじ)たる思いを致しました。なので、本日から心を入れ替え そしてお姉様のファンクラブを立ち上げる事にしましたの! 無論 名誉会長は私、アンコール・トワネットですわ!!」

 

「待て待て待て、待ってください。アンコールさん? 前半は分かります、昨日の謝罪ですね? 後半は何ですか? ファンクラブ?」

 

「はい、お姉様は とても お可愛いのに、あんなにお強いのですから、これは推す他 ありませんわ!!」

 

「あ、はい」

 

どうしよう、下心とか一切合切ない純粋な好意で話されてて、どう反応するのが正解か分からないし、多分 アンコールは言って聞くタイプじゃないので、どうしようか とナズナを見てみると

 

 

「すまないが、自由意志を止める事は出来ん。抑圧すれば 不満となり積もっていき、いつかは爆発するし アンコールは俺が言った所で聞く女でも無い」

 

「えぇ、そうでしょうね」

 

私の視線に気付いたナズナが、諦めろ(意訳)と言ってきたので これは黙認するしかないと腹を括る

 

どうせ解散しろ とか言っても私の知らない所で再集結するだけだろうし、すでに普段から注目されて生活しているから、今更 人目を気にする事もないだろう、多分

 

 

「分かりました、アンコールさん・・・いえ アン、ファンクラブに関しては黙認・認知する事を了承します、ですが貴女がクラブ員を管理する事が条件です。私に迷惑を掛ける分には許容しますが・・・ナズナ殿下を始めとした私以外の方へ迷惑を掛けた場合は、相応の対応をさせていただきますので」

 

「はい、私 アンコール・トワネットの一命に賭けて、お約束致しますわ!」

 

「よろしい」

 

 

黙認する代わりの条件を提示するとアンコールは、満面の笑みを浮かべて頷く、うーん 芯や我が強いだけで悪い娘ではないんだよなぁアンコール

 

だから嫌いになれないから嫌がらせ程度で終わらせたんだけど・・・やっぱり昨日のフランケンシュタイナーで頭の打ち所が悪かったのだろうか?

 

そうとしか思えない程に手の平返しが凄い

 

まぁ良いか、悪意も害意も無いし アレよ、友達が増えたと思っておこう そうしよう

 

そんな訳で始業の予鈴が鳴ったので、アンコールへ軽く挨拶をして教室へ入り、いつもの様にチャラいチャールと軽く雑談をする

 

チャール曰く、ファンクラブ会員は既に100名を超えているとかなんとか

 

やれやれ、物好きがたくさんいるなぁ

 

 

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