アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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110話 私 貴族の養女になるってよ

 

 

 

何故だかセンセイにナズナへの想いがバレてしまった事件が発生したが、他言無用の約束を取り付けたので ひとまずは安心する事にして、なんだかんだ生理用品の使い方やら入り様の色々をセンセイや同僚メイドに教えて貰っている内に、1週間程の時間が経ってしまったので ナズナが少々心配だったが、センセイやベルファさんから許可が降りず困っていた ある日の事

 

 

「カヅキ、ベアトリーチェ様とナズナ殿下が ご到着されましたので、仕事を引き継いで着いて来なさい」

 

「はいセンセイ、えーっと・・・ティア、ごめんなさい 帳簿の この項目まで記入が終わっていますから、あとはお願いします」

 

「ここね? 分かったわ、気をつけて」

 

「はい、行ってきます」

 

 

あまりに暇を持て余して、いつもの様にメイド業に従事しようとした所、生理中は精神的に不安定になりやすい との事で、センセイや同僚の目の届きやすい場所での仕事を割り振られ、使用人執務室で事務仕事をしていた所、センセイに呼ばれたので 一緒に事務仕事に従事していた亜麻色の髪をした巨乳のティアに引き継ぐ

 

私より2つ程 歳下だが私の数十倍 胸がデカい、そして自称 私の兄貴分であるルークの彼女・・・いや、婚約者だ

 

数日前ルークに会った時に、プロポーズをしたとかなんとか そんな事を言っていた様な気がする

 

そう言う訳でティアに仕事を引き継いで、私はセンセイの後に続いてベアトリーチェとナズナが待っているであろう部屋へと向かう

 

にしても、ナズナは兎も角 ベアトリーチェがテスタロッサへ訪問してくるのは何でだろうか? 彼女が訪問する程の案件ってのは限られてくると思うが・・・

 

ん? アレか? ナズナに丸投げしていた養子の件、それならベアトリーチェが訪問する理由に説明がつく、そうよなぁ いくら栄転扱いとはいえ、貴族の養子にテスタロッサ家の使用人を出す訳だから、ベルファさんにも話を通したりするのが筋よな、うん

 

 

「カヅキ? 応接間に着きましたよ? 」

 

「おっと、すみませんセンセイ。少し考え事を」

 

「そうですか、体調が悪くないのならば良かった」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

応接間の前に到着したが、私が上の空だった事を心配したセンセイに声を掛けられて返事をすると、センセイは微笑み 私の頭を撫でた後に軽く髪やリボンタイを整えてくれ、一通り整えた後に頷いて扉をノックし返事を聞いてから扉を開け

 

 

「お任せいたしました、カヅキを連れてまいりました」

 

「ありがとうございますターニャ、さぁカヅキ こちらへ」

 

「はい、失礼致します」

 

 

私はセンセイに続き入室すると、窓際で いつもより胡散臭さが4割減の笑みを浮かべるベルファさんに呼ばれて、彼の傍へ近寄る

 

ソファには、相変わらず何を考えているか分からない微笑みを浮かべているベアトリーチェと、足を組み偉そうに紅茶を飲むナズナの姿があり、ナズナの様子に少し安心する

 

 

「今日も顔色が良い様で安心ですね、これから重大な話をしなければならないのでね」

 

「センセイや皆さんの お陰で だいぶ調子が良いですし、私が此処へ呼ばれた理由は大体 予想をしています。心遣いありがとうございます ベルファ様」

 

「ふふ、本当に貴女は賢いですねカヅキ。では・・・ベアトリーチェ様、御用件をどうぞ」

 

 

身長の関係で私を見下ろしながら言い私の頭を撫でるベルファさんに答えると、本当に嬉しそうに笑み ベアトリーチェへ話の手番を渡す

 

 

「唐突過ぎよベルファ? まぁ貴方に言った所で改める事は無いでしょうけれど」

 

「ご理解いただき感謝します」

 

 

ベアトリーチェはベルファさんに嫌味を言っているのだが、彼には微塵も効いていない様子で、ベアトリーチェは軽く溜息を吐いてから

 

 

「カヅキちゃん、前に話した貴族の養子にする話は覚えているわね?」

 

「はい、ベアトリーチェ様が信用している方の家へ養子に入る話ですよね?」

 

「えぇ、根回しと段取りが終わって 後は貴女が署名をすれば全て完了、と言う所まで済んでいるわ」

 

「そうなんですね? 」

 

 

私はベアトリーチェの説明を聞き頷き、ベルファさんの方を向き

 

 

「ベルファ様、今まで大変 お世話になりました。このご恩は忘れません」

 

「いえいえ、私は大した事はしていませんよ? 貴女の お世話はターニャがしていましたし・・・所で、何故 此処を去る様な挨拶をしているのですか? カヅキ」

 

「え? いえ、私は養子に入る訳ですから 一旦 メイドを辞する必要があると思いまして、その家の意向次第では戻って来れない可能性もありますし・・・」

 

「・・・ベアトリーチェ様? もしや貴女、カヅキに養子として入る家の事を話していない、とか無いですよね?」

 

 

私の言葉に、ベルファさんは首を傾げて質問してきたので答えると、彼にしては珍しく 不機嫌と言う表情をしてベアトリーチェへ尋ねる

 

 

「サプライズのつもりで何も言ってないわ」

 

「貴女、あまり ふざけていると・・・んん、すみませんカヅキ」

 

「いえ、私は大丈夫ですが・・・」

 

 

悪びれる事もなくベアトリーチェは答え、その様子にベルファさんが苛立ちを露わにしそうになるが 私を見て怒りを飲み込んだ様で、私を落ち着かせる様に頭を撫でて苦笑する

 

私は別に怒号程度で取り乱す幼女ではないのだが・・・うん、背中越しに 王族2人が座るソファ横に控えている センセイから凄いオーラを感じて、少しビビりそう

 

 

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