アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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118話 愉快な てぃーたいむ

 

 

 

ナツキと共にナズナの部屋へ移動する訳だが、それなりに広い大豪邸の為 常駐の使用人や巡回中の警備兵・親衛隊隊員とスレ違い、軽く挨拶をしたり2〜3言 会話をしたりし

 

 

「お疲れ様です」

 

「お疲れ様です、カヅキ殿」

 

 

部屋の前に立つ警備兵に労いの言葉をかけてノックせずに入室し

 

 

「お任せしました ナズナ殿下」

 

「ん? あぁ構わない、お前の友人から面白い話が聞けたしな」

 

「知っていますよ、1尾メイドとリンクしてましたから」

 

「そういえば、そんな事も出来たな?」

 

「し、失礼しまーす」

 

 

ソファに座り、麻人(あさと)と談笑?していたナズナに声をかけると、珍しく上機嫌に言ってきたので そう返しておき ナツキは恐る恐ると言った様子でソロリソロリ入室してくる、なんか面白い

 

 

「揃ったので紹介を、そちらの少しアホ面の男が宮塚(みやづか) 麻人、こちらの小柄で可愛らしい娘が篠原(しのはら) 夏月(なつき) 2人共 、私の幼馴染 兼 親友です」

 

「よろしく〜」

 

「な、ナツキです、よろしくお願いします」

 

 

ナズナに2人の紹介をすると、麻人は私の紹介に便乗して少しアホっぽいイントネーションで言い、ナツキは緊張している様子で名乗る

 

 

「この方は リューネ王国 第1王子 ナズナ・エキザカム・ブリリアント王太子殿下、私の・・・雇い主? 」

 

「ナズナだ、カヅキの友人との事だから あまり礼儀は気にしなくて構わないから、肩の力を抜いてほしい」

 

「だってさ、ナツキ」

 

「あんた は、少しぐらい気にしなさいよ!」

 

「ははは、やはり お前の友人は 面白いな?」

 

「えぇ、私には勿体ない親友です」

 

 

ナズナの紹介を2人にすると、ナズナがガチガチに緊張しているナツキを気遣って言い、麻人がナツキへ追い討ちをかけ 漫才が始まり それを見たナズナが上機嫌に言い、私も同意する

 

 

「立ち話もアレだ、座ると良い」

 

「あ、はい。失礼します」

 

「ナツキ、疲れちゃうよ? ほら、リラックス リラックス」

 

「そうだぞ〜 ほら、このアイスティでも飲んで落ち着けよ」

 

「ありがとうカヅキ・・・って、ナチュラルに分身してる?!」

 

「くふふ、良い反応するなぁ」

 

ナズナに座る様に薦められたナツキは麻人が座っている側のソファに座るが、全く緊張が解れておらずガチガチだったので1尾メイドで アイスティを淹れて提供すると、とても良い反応をしてくれて 思わず笑ってしまい、ナツキに軽く睨まれてしまった、無念

 

とりあえず控えていた1尾護衛を回収して7尾に復活する

 

 

「カヅキが こんなに楽しそうにしているのは初めてだ、お前達には感謝しても仕切れない」

 

「いえいえいえ、着替えとかして貰って こちらこそ 感謝しかありません」

 

「俺は何もしていない、救出も着替えもカヅキとメイドがした事だしな? 不本意だが この別荘は まだ俺の所有でもない」

 

「な、なんだってぇ〜?! カヅキ、君はナツキの柔肌を見たんだね!?」

 

「黙ってろ、アホ」

 

「え? ひどくない?」

 

 

ナズナが嬉しそうに2人へ言うと、ナツキが頑張って返答し ナズナが自分は何もしてない旨を伝えると、空気を読まない麻人が 大きめの声で言い出したので咎めると、ナツキが私を見て目をパチパチさせていた

 

うんうん、麻人って やっぱり こうだよな。こうでなくちゃ

 

 

「覚悟は出来ている、緊急事態だったが見てしまった事に代わりはない、気が済むまで殴ってくれて良いぞ」

 

「いや、なんでよ? 助けて貰って感謝する事はあっても、殴らないわよ? なんで こう自罰的なのよ?あんた は」

 

「・・・かたじけねぇ」

 

 

私が謝罪するとナツキは そう言って赦してくれる、ちなみナズナは珍しく上機嫌のまま私達のやり取りを見て笑っている

 

 

「カヅキは素晴らしい人間だ、少々 責任感が強すぎて自罰的な所があるが、教養もマナーもあるし 何より強い、この様な令嬢は なかなか居ない」

 

「令嬢? 何? カヅキ あんた、貴族の娘なの?」

 

「うん、ちょっと成り行きで侯爵家の養女に」

 

「侯爵家の養女って、あんた・・・成り行きでなれる程、格が低くないわよ! 上から2番目よ? 貴族としての最上位!!」

 

「あ、はい。そっすね」

 

 

ナズナの言葉に、麻人の『へぇー カヅキが貴族令嬢かー』と言う小並感な言葉は聞き流し、ナツキの質問に答えると なんか掴み掛かってくる勢いで私の方へ詰め寄ってきて言われてしまい、圧倒されてしまう

 

因みにナズナは面白そうに笑うだけで、ナツキを止めてくれる気配は全くない

 

 

「ははは、本当に面白いな。やはり俺は お前以外考えられん、お前ほど教養もマナーも 慈善の心、そして器が備わっている女はいない、カヅキ 俺の妃になってくれ」

 

「ひょっ?!」

 

「ありゃぁ? これはこれは」

 

「なっっ なんで、このタイミングなのよ・・・気不味いわ」

 

 

突然のナズナからの告白? 申し出?に、ナツキとの じゃれ合いが止まり 脳みそがフリーズして思考停止する

 

今、私はナズナに告白された? え? 夢? 白昼夢か?

 

ヤバいヤバい、動揺で1尾メイドとのリンクが切れてしまったし、思考停止していて、なんて返したら良いか分からない

 

こんな私に都合の良い事が起こるのか? やっぱり夢なのか?

 

 

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