アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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120話 キツネの嫁入り(仮)

 

 

 

ウジウジと勝手に悩んでいた為にナツキに入魂されてしまった訳だが、一応の解決? をして ナズナへ返事をする為に別荘へ戻る事にし、ナツキと並んで歩き出したのだが、自慢の ちーとぼでぃ(笑)を持ってしてもナツキの入魂のダメージが中々 癒えないのは、謎で ずっと痛いのだった

 

そんなこんな背中の痛みに耐えつつナズナが待つ部屋まで戻って来て入室した訳だが、入室した私と目が合った麻人(あさと)がニヤっと控え目に言って気持ち悪い笑みを浮かべ

 

 

「やぁやぁカヅキ、君が逃走を選択するなんてね? いやはや珍しい事もあるものだ」

 

「窓から捨てられたくなければ暫く黙ってろ、麻人」

 

「あ、うん。ごめんね? カヅキ」

 

 

私を揶揄う気 満々の麻人に、割とマジトーンで言うと 私と親友が出来ているだけあって引き際を弁えていて、すぐに空気を察し 謝罪してきたので頷き、私はナズナを真っ直ぐ見て

 

 

「ナズナ殿下・・・ナズナ、勝手に側を離れて ごめん 。 ナズナからの申し出が あまりに私にとって都合が良すぎたから、少し落ち着きたかったんだ」

 

「構わない、俺も 急だったしな? それにリンク切れをしていても1尾メイドは置いていたしな、まぁ驚きはしたが」

 

 

私の後に続いて入室したナツキは麻人が余計な事を言わない様に睨みを聞かせているのを横目に、私はナズナへ謝罪をすると 彼は許してくれる

 

本当、コイツはイケメンだな

 

 

「ナズナ、私はナズナが好き。もちろん恋愛対象としてね? だから貴方の申し出を受けたいと思っている」

 

「そうか、そうか! ありがとうカヅキ!」

 

「こちらこそ、ありがとうナズナ」

 

 

私がナズナの申し出を受ける事を表明すると、彼は嬉しそうに立ち上がって 私の方まで近づいてきて、そこそこのチカラで抱きしめてくる

 

あぁ幸せを感じる、これから私はナズナと共に生きていこう、そう心に決めていると、麻人が生暖かい目でコチラを見ている気配を感じたが、今は許してやろう

 

 

「とりあえず おめでとうカヅキ、いやぁ あの1匹狼風だった君が 1国の王太子妃とはね?」

 

「ありがとう麻人、それについては全く否定が出来ないから 甘んじて受けるわ」

 

「ふふ、おめでとうカヅキ。 あんた なら大丈夫だと思うけど、この先は魔窟よ? 頑張りなさい?」

 

「ありがとうナツキ、元々お嬢様だった お前に言われると 普通に怖いんだけど・・・」

 

 

ナズナが満足したタイミングで抱擁が解除されると、麻人が生暖かい目をしてきたまま言ってきたので 甘んじて受け入れる、仕方ない 事実だからな? うん、仕方ない

 

麻人に続いてナツキも祝福してくれたが、怖い事を言ってくれやがったので言うと、ナツキは少し呆れた表情をし

 

 

「今世だと あんた も お嬢様じゃないの、何を言っているのよ」

 

(それがし) 侯爵令嬢になって 今日が3日目でござる」

 

「いや、なったばかり過ぎ!」

 

「近々過ぎるね?」

 

 

私がナツキの言葉に返すとナツキの渾身のツッコミが炸裂し、麻人が肩を揺らして笑う

 

本当にそうなんだよね、新人侯爵令嬢過ぎるんだよな 私

 

というか、侯爵令嬢になって3日足らずで王太子(ナズナ)と婚約するとか、色々と濃ゆいな?

 

 

「侯爵令嬢としては新人だが、カヅキのマナーや所作は立派な物だぞ? そこいらの貴族令嬢以上にしっかりしている」

 

「それはセンセイの教育の お陰なだけで・・・」

 

「あんた って昔から変な所で謙遜するわよね? 厨二病罹患してたのに」

 

「確かに、カヅキは厨二病罹患してても 変な所で謙遜するね? 」

 

「うっせーな、こちとらセンセイに そう言う風に教育されてて刷り込まれてんだよ! あと厨二病は関係ねーだろ! 」

 

「「えぇぇーー??」」

 

「ハモんな!!」

 

 

ナズナが手放しに褒めてきたので センセイが良かっただけ と答えると、ナツキと麻人が容赦なくズケズケと言ってきたので、半ギレで反論すると 見事にハモってきたので、若干イラっとしてしまうが ナズナは面白い物を見る目で私達の やり取りを見ている

 

いや、ナズナ? 止めてくれても良いんだぞ?

 

 

「ナズナ殿下、カヅキを よろしくお願いします。この子 意地っ張りな上に頑固で尚且つ色々と背負い込もうとする所がありますし、特定条件下だと豆腐メンタルになってしまうので」

 

「カヅキを悲しませて泣かせたら いくら王太子とはいえ、僕は黙っていないからね? ゆめゆめ お忘れなく」

 

「あぁ 分かっているさ、必ず幸せにする」

 

 

ひとしきり漫才を繰り広げた後、ナツキと麻人が真剣な表情をして ナツキがナズナに私の事を頼み、麻人が釘を刺し ナズナは了承する

 

なんだ? この空気は、中々に居心地が悪いぞ? よし、空気を変える為に話題を振ろう

 

 

「お前等、いつまでコッチに居るつもりだ? 数日滞在するなら、近くの街を案内するけど?」

 

「はぁ・・・あんたって子は・・・」

 

「カヅキ、君って奴は・・・」

 

「うるさい親父が来るまでの、約2週間程度なら自由に寝泊まりしてくれて構わないぞ? 」

 

 

あからさまに話題変更?をすると、明らかに呆れた表情をナツキと麻人がして言ってきて、ナズナは我関せずな様子で最大2週間程度の滞在を許可する

 

よし、とりあえず 作戦は成功したな、うん

 

 

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