どうやってセンセイを その気にさせようか考えつつベルファさん が待つ応接間へ到着し、私が扉を開けて先に入室する 専属護衛だしね?
「おかえりなさい カヅキ、私の予想より早かったですね?」
「私も同感です、お
「プレセア、ルーティ、お茶を お願いします。 今日は暑いので冷たい物を」
「はい、旦那様」
「失礼します」
私を出迎えてくれたベルファさんは、にこやか な笑みを浮かべ私の方へ歩いてきて軽く頭を撫でて、プレセアとルーティに指示を出す
いつもなら2人に ではなくセンセイに指示を出すのだけど、何か思惑がありそうだな、こりゃ
「ようこそ当家へ、そんなに羨ましい表情をしなくても 貴方から取ったりしませんよ、むしろコチラが取られる側ですからね? ナズナ君」
「そうだな、そういう事にしておこう」
「さぁ立ち話も これぐらいにして座りましょう」
「そうだな」
いつもの様に胡散臭い笑みを浮かべてベルファさんは ナズナをイジる様に言い、ソファを勧め ナズナは素直に従い座り 私はベルファさんに誘導されて彼の隣りに座らされる
理由はよく分からないが、多分 貴族のアレだろう 知らんけど
「早速だが本題だ、昨夜 先触れを出した件で 今日はテスタロッサ家へ来た。カヅキを俺の妃にしたい」
「色々と達観と言うか年齢にそぐわない落ち着きを持っている 君が、これほどまでに感情的になる、それほどにカヅキへの想いが強いのですね?」
「その通りだ、これほどまでの激情と言うのか? こんな感情を掻き立てられるのは初めてだ、その上で言うが 俺はカヅキ程の器を持つ者を知らん」
「おやおや、これは私の想定を超えていますね」
私とベルファさんが座るソファ横に控えるセンセイの目付きが鋭い中、ナズナが本題を切り出して、ベルファさん と問答?をする
確かに人前では比較的 年齢不相応な落ち着きを見せているナズナの激情を感じたベルファさんが、面白そうに笑う
相変わらず 少しナズナをナメてるな、この人
「ナズナ君の熱い想いは分かりましたので、カヅキ 貴女は どうですか? 私は貴女の気持ちを尊重しますし、場合によっては全力でターニャを説得します」
「私の気持ちは決まっています、私はナズナ殿下を愛しています 生涯この身を捧げても構いません」
「そうですか 分かりました・・・ターニャ、貴女の気持ちも分かりますが あまりナズナ君を睨んではいけませんよ?」
「・・・元々 こういう人相ですので、ご容赦を」
ベルファさん に私の気持ちを確認されたので、素直に答えるとベルファさんは 未だにナズナへ鋭い視線を向けているセンセイをたしなめる が、明らかに嘘をついてきて、ベルファさん とナズナが苦笑する
これは私が三文芝居を敢行するしかないか? と思ったのでベルファさんの隣りから立ち上がり、センセイの前に立ち
「センセイは、私の恋路は反対ですか?」
「う・・・反対、ではありませんよ? ですが、私は心配なのです。ナズナ殿下が 穀潰し達から貴女を護れるかが」
「大丈夫ですよセンセイ、1人 2人 消しても 証拠を残さなければ良いのです。 生ゴミは生ゴミとして粛々と処理するだけの事」
「それもそうですね? 貴女の想いが成就した事、嬉しく思います」
「ありがとうございます、センセイ」
「・・・ベルファ、俺は 何も聞いていないからな? 」
「分かりました、そう言う事にしましょう。私も そうします」
上目遣いでセンセイを見上げて言うと、センセイは一瞬 言い淀むが すぐに私の想いを尊重してくれて、私の頭を優しく撫でてくれる
やはり私は、センセイに母親になって欲しいし センセイ以外が母親になるのは嫌だ と感じる
「センセイ、私のワガママを聞いて貰えませんか?」
「貴女がワガママを? なんです?」
私の頭を撫でながらセンセイは首を傾げる、私からのお願いは珍しいからだろう
そんなセンセイを見上げ
「センセイ、私はセンセイが お母さんになってくれると、とても嬉しいです。むしろ貴女以外は嫌です」
「・・・なるほど、そう来ましたか」
「念の為に言っておきますが、私は無関係ですからね? ターニャ」
「それは失礼しました」
私のワガママの内容を聞いてセンセイは 物言いだけにベルファさん を見るが、彼はすぐに否定する
そりゃ そうだ、私の独断だから ベルファさん が関与してる訳はないのだから
「ダメ・・・ですか?」
「少し考える時間を貰っても良いですか?」
「はい、分かりました」
「婚約の話をしにきたのに、なんだか大事になってしまったな?」
「そうですね? まぁ良いんじゃないですか?」
再度 上目遣いでセンセイを見て尋ねると、センセイは私の頭を撫でて そう言うので、私は頷く
センセイの人生を左右する事だし、即断即決は無理な話だから 仕方ない
そんな事を考えていると、プレセアとルーティが戻ってきて アイスティを配り始めたので、私もナズナの隣りへ座りアイスティで喉を潤す
私の服は温度一定化の術式が施されているが、喉は乾くので 水分補給は大切なのだ、熱中症はヤバいしね?
コチラは一段落したけど、ナツキと