アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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123話 サイドB 真夏の散策

 

 

 

時は少し戻り、ナツキと麻人(あさと)2尾分身(わたし)に任せてナズナと共に出掛ける本体(わたし)に見送られ、転移門を潜り最寄りの街(アルタミラ)へとやってくる

 

 

「まだ午前中も良い所なのに、日差しが凄いなぁ」

 

「あんた 毛量と言うか、物理的に日光が当たる場所が多いものね?」

 

「確かに、その内 自然発火しない事を祈るよ。カヅキ」

 

「発火したら、消火してくれ 麻人」

 

「はは、任せてよカヅキ。 今の君でも僕は容赦なく水をかけられるからね」

 

 

時間にして大凡 9時を回った所なのだが、真夏の日差しが強すぎて軽く愚痴ると ナツキが最もらしい事を言い 麻人がふざけたので、軽口で返すと 謎のサムズアップが返ってきて ナツキが 私と麻人のやり取りを軽く呆れた様子で見てくる

 

うんうん、これだよ これ

 

この身にもならない何の役にも立たない やり取り、これこそ私達だ

 

そんな訳で、日差し対策で麦わら帽子を被っていても日差しが強いと感じるので、日射病や熱中症に気をつけないとな とか考えつつ アルタミラへと進入する

 

因みにナツキは私と同様に麦わら帽子を被り、麻人は和風半袖パーカーを着てフードを被っている、2人の服にも温度一定化の術式を組み込み済みだ、変に体調不良になられても困るしね? うん

 

あと私とナツキは色違いの和風ワンピースを着ている、体格が ほぼ同じだったので良かった

 

 

「此処 アルタミラは別荘の有るトリスタン領の港町 兼 貿易港で、東の友好国 吾妻(あずま)と その他 島国との交易が盛んな街なんだ、だから人の数が尋常じゃないから逸れるなよ? 特にナツキ、お前は私と違って特徴も無いからな」

 

「・・・なんか釈然としないけれど、分かったわ」

 

「まぁありきたり な事を言うと、人攫い とか居そうだもんね?」

 

「そう言うこった、今の私は通常の3分の1以下しかチカラが出せないからな? 本当、攫われたら間に合うか分からん・・・いや、お前達も転生者なら大丈夫か」

 

「誘拐犯なんて、ギッタギタのボッコボコにしてやるわ」

 

「正当防衛は大事だよね〜」

 

 

軽くアルタミラの説明をしてナツキに釘を刺しておく、私と同様にリューネでは珍しい黒髪ではあるが、貿易・交易の街であるアルタミラでは 希少性がガクッと下がってしまう

 

何せ東側諸国の船乗りに黒髪の人間がチラホラいるからだ、あと世間的に夏休みとあって旅行客と思わしき婦女もいるから、更にだ

 

小柄のナツキが迷子になってしまうと、物凄く面倒な事になるのは間違いないので、釘を刺すのは仕方ない 仕方ない事なんだ

 

 

「そんな訳で船着場・倉庫街を隔てた表通りと呼ばれるエリアを案内するからな? 絶対に逸れるなよ? 小道1本隔てた先のエリアとか マジでグレーゾーンな場所とかあるから気をつけろ」

 

「これだけの規模だものね? 闇市とかもあるのかしら?」

 

「闇市も娼館も有るぞ? なんならヤクザが仕切ってる」

 

「本当にグレーゾーンだね、逸れないどこ」

 

 

貿易・交易で栄えているとはいえ、大きな街になる と言う事は その分 統治者の監視の目が行き届かないと言う事でもあるし、流れ者も居たりする訳で裏街が存在してしまう

 

逆に言えば、裏街へ入らなければ比較的安全と言える 何故なら絶対不可侵が暗黙のルールだからだ

 

それ故に裏街は暗黙の了解でヤクザが統治し、表街はアルタミラの代官が統治している と言う構図になっている

 

とはいえ、裏街が無法地帯かと言うと そうでもなく、ルールが存在しているが まぁ荒くれ者が大量にいるし、チカラこそパワーな脳筋は所もある、うん

 

 

「ん? 中華ロリな服が売ってるぞ?」

 

「水色かぁ・・・あたし、似合わないわね〜 あとなんか丈が短くない?」

 

「ナツキは白とかが似合うよね〜 カヅキは黒」

 

「確かに、ミニ丈って奴か? 昔NHKでやってたアニメにいたよな、袖長いけどスカート短くてパンモロしてる奴、麻人 お前 今 私達が着てるからか?」

 

「そんな事ないよ? 」

 

 

マップを視界の端に展開しつつ高級品店を歩きながら見ていると、吾妻の服専門店の前に差し掛かり、マネキンで展示されている中華ロリを見て呟くと ナツキは自分に色的に合わないと言い、麻人は 今 私とナツキが着ている服の色を言ったので、疑いをかけたが気のせいだった様だ

 

 

「カヅキ その娘、パンモロじゃなくてアレは下にホットパンツ履いてたわよ?」

 

「え? マジ? ずっとパンモロしてると思ってたわ」

 

「まぁ設定書? では少なくともホットパンツよ」

 

「確か・・・() 苺鈴(めいりん)だっけ? 」

 

「そうそう、そいつ そいつ」

 

「あれ、結構かわいいわよね」

 

「確かに、悪くはない」

 

 

ナツキの指摘に ずっと勘違いしていた事に驚愕しつつ、メイリンの服を可愛いと言うナツキに同意する

 

アレは悪くないが、少し暑そうだな とも思ったりする

 

まぁアレなら暗器とか袖に仕込める気もするし、良いのかも知れないが

 

そんな他愛ない話をしつつウィンドウショッピングをしつつ、交易品を販売している露天市へと向かう

 

買う・買わないは別にして、そう言うのを見るのは楽しいからね

 

 

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