アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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132話 転入生は転生者 2

 

 

 

秘密の話をする為に場を整えローゼヴィッヒへ内容を話す様に促すと、彼は返事をし

 

「えっと・・・僕も、転生者なんです 前の名前は、神谷(かみや) (ひかり)と言って、女の子でした。その・・・僕、体が弱くて ずっと病院から出れなくて 死んじゃった後に、神様から、こっちの世界に転生させて貰えたんです。その時に・・・先にサンクロードに転生した 転生者がいるから、仲良くしてくれるだろう、って聞いてて・・・転生して全く知らない場所だったから 彷徨っていて、途方に暮れていた所を お義父さんに拾ってもらえて、8月の頭ぐらいに ヴァリエール家の子になったんです」

 

「あー・・・なるほど? 私と同類でしたか、通りで私達の記憶にない訳ですね?」

 

「なるほど、カヅキと似た境遇だったか。記憶に無い理由は理解できたな」

 

「そうですね、ナズナ殿下」

 

 

ローゼヴィッヒの言葉を丸々信用するなら、病院に入院しっぱなしで人とのコミュニケーションを取る事が少なかったから、軽く人見知りをする性格になっているのだろう と判断し、彼がオドオドとしている理解を察する

 

 

ヴェスタも雑な仕事をしやがるな とか、軽くイラッとしつつも怒りを飲み込む、ローゼヴィッヒを怖がらせたら可哀想だからね

 

 

「貴方が周りに聞かせたく無い、と言う理由も理解しました。同郷のよしみです、仲良くしましょう」

 

「はい! よろしくお願いします」

 

 

私はナズナに肩を抱かれたままで、ローゼヴィッヒに右手を差し出すと彼は嬉しそうに笑顔になって握手に応じる

 

うーん、こう言っては何だけど ローゼヴィッヒは無邪気? 無警戒過ぎるなぁ、変な輩に騙されたりしないと良いけど

 

 

「カヅキはやらんぞ?」

 

「と、取りません!」

 

「だから、威圧するな と・・・」

 

「痛たたたた」

 

 

再びナズナがローゼヴィッヒを威圧? 威嚇したので、右二の腕をつねって反省を促すが、多分効果は無いだろうな

 

そんな訳で秘密の話も終わったので時間停止を解除し、ローゼヴィッヒの人差し指に結んだ髪を解いて影へ沈め

 

 

「では自己紹介を、私はカヅキ・タンザナイト・テスタロッサです。カヅキと呼んでください、私も養子に入った身ですし」

 

「知っているとは思うが、俺はナズナ・エキザカム・ブリリアント。リューネ王国王太子だ、カヅキは 俺の妃にする 粉をかけようとするなよ? ローゼヴィッヒ」

 

「ぴぃっっ ろろろ ローゼヴィッヒ・ロードナイト・ヴァリエールです、名前が長いので、ロゼと呼んでください」

 

「殿下? 私の故郷(くに)には、『仏の顔も3度まで』と言う言葉があります・・・後は言わなくても分かりますね? 」

 

「・・・すまない」

 

 

改めて自己紹介をすると、ナズナがロゼに威嚇をしたので 割とガチトーンでナズナを叱ると、察しの良い彼は私の本気を理解した様で反省してくれた、いやぁ良かった良かった

 

これで反省の色が見えなかったら、センセイ仕込みの正座+ お説教コンボを発動せざるを得なかったからね

 

 

「さてロゼ君、ウチの殿下が申し訳ありませんでした。これから友人として よろしくお願いしますね?」

 

「は、はい よろしく、お願いします? あの・・・呼び捨てで、良い・・・です」

 

「そうですか? ならばロゼと、君も敬語では無く タメ口で構いませんよ? 」

 

「うん、分かったよ カヅキちゃん」

 

 

ローゼヴィッヒ 改め ロゼを少し不満そうに見るナズナは、後で ご機嫌取りをするとして 友人が少ない私としても、養子とはいえ21貴族の子息と友達になれるのはプラスだから、良しとしておこう

 

本音で言えば、ナズナが嫉妬をしてくれているのは悪い気分でも無いしね?

 

そんなこんなでロゼを含めて他愛ない話をしていると、相変わらずチェーンスモーカーなカーンが咥えタバコで左手に携帯灰皿を持って現れ

 

 

「皆さん、お待たせしました。漸く皆さんの番が回ってきましたから、転移魔法陣の有る室内訓練所まで移動を始めてくださいね? ギルドに着いたら、係員の指示に従って下さい」

 

 

なんとなくだが、カーンは長生き出来ない気がする チェーンスモーカー過ぎて肺ガンとかになってしまう、そんな予感がする

 

まぁ私がどうにか出来る訳でもないし、言った所でタバコを辞めるとも思えないから、放置しておこう

 

 

「ではナズナ殿下、参りましょうか」

 

「そうだな? 俺は 今から お前が、どんな結果を出すのか 楽しみだ」

 

「きっとご期待に添えると思いますよ?」

 

 

カーンの言葉を聞いて教室から室内訓練所へと向かうクラスメイトの群れに加わる為に席を立ってナズナと会話をしながら教室を後にする

 

当たり前だが、ルルとブリジットもついて来ていて 周りを警戒しているのを感じる

 

私がナズナの側に居れば、基本的に彼は安全だが王太子婚約者(わたし)が襲撃者を捕縛や撃破してしまうと、専属護衛(かのじょたち)が職務を果たせなかった事になってしまうので、それはそれで問題になってしまうから、本当に危ない時以外は基本 手を出さない方が良いのだろう

 

まぁ襲撃なんてしてくるバカは先手必勝で、先に対処してしまうけどね? うん

 

 

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