アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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133話 何か面倒な事になったな

 

 

物珍しそうにキョロキョロしながら歩くロゼと、襲撃者(バカ)が居ないか警戒しているルルとブリジットを伴って室内訓練所へと到達し、私が使う影を媒体としている為か真っ黒な転移門とは違い、白い転移門が有り 学園の教師が生徒の誘導をしていて、彼等の指示に従って転移門を潜るが 自分で作った転移門で無い為か、身体が少しゾワっとしてしまう

 

 

「ん? 大丈夫か? カヅキ、尻尾の毛が逆立ってるぞ?」

 

「大丈夫です、静電気ですかね? 自分で作った転移門では無いので」

 

「あー・・・なるほど? 今まで他者が作った転移門を使った事がないんだな?」

 

「ありませんね、そういえば」

 

 

ナズナに尻尾の毛が逆立っている事に気付かれて心配されてしまったが、大丈夫と伝えて 尻尾を手櫛で整えて、そういえば自作以外は初めてだな と思う

 

その後、恐らく室内訓練場と思われる部屋? へ誘導され 係員の指示で待機する事になった

 

所用で6尾の私だが6本も尻尾がある為、毛繕いをするのに時間が掛かるし 係員に名前を呼ばれるまで暇なので、ナズナに毛繕いを手伝って貰う

 

因みに 抜け毛が沢山出たのでインベントリへ収納しておく、後でリサイクルして何かを作る為だ、何を作ろう?

 

そんなこんなで毛繕いが終わる頃に 私達の名前が呼ばれたので、係員の元へと向かう

 

簡易テーブルの上に 如何にもな水晶が置いてある、大きさは直径15㎝ぐらいだろうか?

 

 

「お待たせしました、こちら の水晶の上に手を置いて魔力を流して下さい」

 

「分かりました」

 

 

私は係員のロングの白髪に、赤い目の受付の女性の説明を聞いて 軽く深呼吸してから言われた通りに水晶に手を置いて魔力を流す

 

すると、黒 所謂 CMYK 色の三原色の理論で全ての色が混雑している為か 黒ベタ色に水晶が染まり、次の瞬間には砕けて崩れてしまった

 

 

「・・・これは、どうしたら?」

 

「え、えーっと・・・ 一旦 保留で、すみません が アチラの辺りで待っていて貰えますか? 」

 

「分かりました」

 

 

想定外の事態に、私と係員の女性は顔を見合わせてしまい、一旦 保留を指示されてしまったので、彼女の指示に従って 指定された場所へと歩き出すと、隣で測定をしていたナズナの結果が耳に入る

 

 

「ナズナ殿下の魔力ランクはSS、適性は雷と重力です。コチラの用紙に必要事項を記入し登録カウンターへ提出してください」

 

「あぁ分かった」

 

「お疲れ様です、ナズナ殿下」

 

「それほどでも無いが・・・お前、何をした?」

 

「指示通り魔力を流しただけですよ」

 

 

登録用紙を受け取ったナズナが振り返り 私と目が合ったので労いと、なんだか訝しまれてしまったので、彼を誘導しながら私の無罪を主張する

 

実際、言葉の通りだしね? うん

 

それからロゼも私と同様に水晶を破砕し私の隣へやってくるが、若干涙目になっているのか、気のせいではないだろう

 

 

「お待たせしました、ギルドマスターに報告して ギルド秘蔵の凄い水晶の使用許可を貰ってきました、これZランクまで測れるらしいので!」

 

「この水晶まで砕いたら悪名が轟そうですね」

 

「ぼぼ僕から、良いですか?」

 

「・・・どうぞ」

 

「はは、それが良さそうだな?」

 

 

先程 私へ待機指示を出した女性係員が頑丈そうな木箱を持って現れ、中から 私が粉砕した水晶より2周り程 大きい水晶を取り出して説明してくれ、軽口を叩くと 間に受けたロゼが先に測定したいと申し出てきたので、譲ると ナズナが軽く笑う

 

「えーっと・・・ローゼヴィッヒさんの魔力ランクはZ、適性は炎ですね」

 

「こ、壊れなくて良かったぁ」

 

 

女性係員から登録用紙を受け取り、先程とは違い水晶を壊さなかった事に安堵している様子のロゼと入れ替わりに、私も水晶へ魔力を流すと 先程と同じ様に黒ベタ色に光り ビキビキと水晶がヒビ割れZと言う文字が浮かんだので手を離す

 

 

「これは・・・魔力ランクZを超えているって事になるの・・・かな? それに適性が分からない、なんなの?この色」

 

「危うく水晶を壊してしまう所でしたね?」

 

 

目の前で起こった事に困惑している女性係員を放置して、ナズナの方を向くと、何やら腕を組んで思案顔をしていて

 

 

「・・・カヅキ、普段の3分の2の魔力量なんだったな?」

 

「え? えぇ、そうですね?」

 

「つまり、全力なら間違いなく その水晶も破壊していた と言う事、だな?」

 

「・・・確かに」

 

 

ナズナの指摘に6尾で この結果なら9尾状態では間違いなく破壊していた だろう、と言う結果に至る

 

更に言うと、リミッターを掛けた状態なので、まだまだ余裕がある訳だ、うん

 

そんな会話をしていると、『私の裁量を超えているのでギルドマスターに聞いてきます』と、再び待機指示を出されてしまう

 

 

「お2人方、私は もう暫く掛かりそうですから、先に登録してきては?」

 

「そう、だね? それじゃぁ お言葉に甘えて」

 

「確かにな? まだ後続のクラスも居るし、今の内に済ませて来よう」

 

「ルルさん、ナズナ殿下をお願いしますね?」

 

「もちろん」

 

 

なんだか棒立ちで待つのも疲れたので、影識神 影狼(かげろう)を造り椅子にして、ナズナとロゼに 先に登録を完了させてくる様に促し ルルにナズナの事を頼む

 

建前上は、彼女が専属護衛だからね、うん

 

 

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