なんやかんやロゼとナズナに登録用紙提出を促した後も、私の待機は継続し 2人が手続きを完了して戻ってきてしまう、うん 長い
あまりに待機時間が長いので、退屈で眠くなってきたので どうしたものかとアクビを噛み殺していると
「すみませーん、お待たせしました。ギルドマスターが お話したいそうです、お手数ですがついてきて貰えますか?」
「ぁふ・・・分かりました、ではナズナ殿下、ロゼ 行ってきます」
「あ、すみません。ローゼヴィッヒさん と ナズナ殿下も同行を」
「俺達も、か?」
「僕、なんかしちゃった、かな??」
私達3人にギルドマスターが話しがある、と・・・なんだか、面倒くさい事になりそうな予感がするな
「あぁ そういえば自己紹介がまだでした、私は 当冒険者ギルド 受付をしている マツリカと言います、Zランクの方々とナズナ殿下に ご挨拶できて光栄です」
「これは ご丁寧に どうも」
「きょ恐縮です」
「今は いち生徒だ、畏まらなくて良い」
ギルドマスターが待っているであろう部屋へ向かう道中で、白髪の女性係員 改めマツリカが自己紹介をしてきたので、軽く返礼を返す
私が言えた事ではないが、このマツリカと言う女性 小柄な私とあまり変わらない体躯をしているなぁ とか くだらない事を考えつつ彼女の案内で応接間らしき場所へ案内され
「此方で少々お待ちください、直ギルドマスターと副マスターが来ますので」
「承知しました、殿下 ロゼ 座って待ちましょう」
「そうだな」
「はい」
マツリカは少し申し訳なさそうにしながら本日何度目かの待機指示を出して退室して行き、なんだか座り心地は良さそうなソファに座る様に2人を促すとナズナは慣れた様に座り、ロゼは遠慮がちに端により縮こまって座る
なかなか個性が出ていて面白いなぁ と思いつつ私もソファに座るが、私と相性が悪いタイプだったらしく少し居心地が悪くモゾモゾしていると、見かねたナズナに抱き上げられて膝に座らされる、うむ悪くない
「・・・カヅキ、お前 軽すぎじゃないか? 」
「適正体重ですよ、ナズナ殿下」
「本当か?」
何故かは分からないが、謎に疑いの目を向けられてしまい 少し困ってしまうし、私が軽いのではなく ナズナのチカラが強いだけだと思ったりする
「すまんな、仕事が・・・何をしているんだ? 殿下」
「自分の婚約者を甘やかしている、それだけだが?」
「そうか、分かった・・・いや、やはり分からん 此処はギルドの応接間かつ、級友も居るのだが?」
緑色の髪に、目付きが鋭い女性と その後ろには茶髪の猫目の男性が付き従い応接間へ入室してきて、謝罪を途中まで口にしていたが すぐにツッコミへ変容し、ナズナの 見て分からないか? と言う雰囲気に更にツッコミを入れてくる
彼女の後ろに控えている男性は、その様子を見て肩を揺らして笑っているので、良い性格をしている様だ
「アルテミシア 時間は有限だ、本題に入ってくれ」
「っっっ!! ふぅぅ・・・」
全力でツッコミを入れる女性 改め アルテミシアにナズナは無慈悲な事を言い、彼女はギッとナズナを睨んだ後に深呼吸をしてアンガーマネージメントを行う、凄いなぁ
「まずは自己紹介から、ナズナ殿下は知っているが そちらの2人は知らないだろうからな、私は当 冒険者ギルドの長であるギルドマスターをしている アルテミシア・ブリジットだ」
「副マスターのクロエ・キアラでーす、普段はアルテミシアのサポートや情報収集をしてまーす」
なんとも仕事が出来る女性といったパンツタイプのレディーススーツを着こなすアルテミシアと、ヘラヘラと軽薄そうな笑みを浮かべてパーカーを着ているクロエの自己紹介を聞く
多分、クロエは戦闘の方は そこまで強い部類では無いが、諜報活動には強いのだろう と彼の雰囲気から察する
それから2人が自己紹介をしたから、私達も自己紹介をしようとするとアルテミシアに手で制され
「お前達の事は知っているから省略させてもらう、本題なのだが・・・お前達にはギルドの頂点である称号持ちになって貰う」
「称号、ですか?」
「概ね予想通りだが・・・ロゼは兎も角、カヅキは 俺の婚約者だ わざわざ危険な場所へ向かわせたくは無い」
「ひぇぇぇ」
本題を告げられ 称号持ちが何なのか よく分からずに首を傾げていると、ナズナは 私の肩を抱いて 軽くアルテミシアを睨む様に見据えて言い、さり気無くナズナに見捨てられたロゼが謎の悲鳴をあげている、可哀想に
「おやおや 殿下は 新しい婚約者をえらく大切にしている様だな? しかしZランクは。国の保護対象であると同時に ギルドにとっても貴重な戦力だ、殿下の気持ちも分からん訳でもないが・・・」
威嚇?するナズナにアルテミシアは怯む様子を微塵も見せずに、真っ直ぐナズナを見据えて言う
うん、ナズナの気持ちは嬉しいが、アルテミシアが言っている事も理解出来る
大いなるチカラには、大いなる責任が伴うって奴だ