アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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135話 ギルドマスターとの対面 2

 

 

何だかバチバチしている様な気がするが、チカラを持つモノとしての責務を果たす為にと、ストレス発散を兼ねたギルド活動をする為に ナズナの気持ちは嬉しく感じつつも、私の答えは決まっている

 

 

「ナズナ殿下、私は引き受け様と思います。大いなるチカラには大いなる責任を伴う、そうなっていますから」

 

「カヅキ・・・お前、それは建前で 侯爵令嬢として大人しくしているのは性に合わないから、ガス抜きしたいだけだろ?」

 

「よく分かりますね? もちろん それもあります」

 

 

私の事を良く理解しているナズナに本音の部分を言い当てられ、彼は少し苦笑していた

 

まぁ正直、私は着飾って座って 大人しく お茶をシバくだけの侯爵令嬢は性に合わない、身体を動かしている方が気も楽だしね

 

本を読むのは好きだが、好きな時に読みたいからね、うん

 

 

「話は纏まったか? 3名には 先程も言った様に称号持ちになって貰う、良いな? 」

 

「はい、構いません」

 

「カヅキが良しとするならば止められないからな」

 

「ぼ、ぼぼ僕は 良くないです! 戦闘経験なんてありません!」

 

 

私とナズナのやり取りを見守っていたアルテミシアが口を開き、私は了承し ナズナは渋々といった様子で了承の意を示す

 

ただロゼは全力で拒否の体勢を取り、自身の前で両腕をクロスさせバツを作り拒否の意を伝える

 

 

「やれやれ ナズナ殿下の次は ヴァリエールか? 先程もナズナ殿下に言った様に、Zランクの者を遊ばせておける程 戦力が潤沢では無いからな、否が応でも承諾して貰わねば困る」

 

「無理ですぅぅ 僕、魔法も使った事が 殆どないんです!」

 

「ん〜 確かに、才能だけの素人を いきなり現場に1人で送り込んだら、普通に死んじゃいそうだしね〜」

 

「ひぃぃいい」

 

「このっ!!!」

 

「痛だっっ」

 

 

断固拒否のロゼに 困った様子のアルテミシアが軽く頭を掻きながら言うと、クロエが余計な事を言い アルテミシアに折檻される

 

このタイミングは無いな、うん

 

ロゼの気持ちも理解はできる、この子は基本的に超ビビりだ その上 長年の入院生活で自己肯定感なんて物が存在しないぐらい自己肯定感が低い

 

だが、ロゼの気持ちは別にして 貴族の養子になった以上は、その務めを果たさなければならない

 

まぁクロエが言った様に、素人を戦場に送るのは ただのバカがする事でしか無い、なら答えは1つ

 

 

「戦う(すべ)を身に付けさせる他に方法は有りませんね? 」

 

「理屈では、そうなるが・・・」

 

 

私の言葉にアルテミシアが暗に『誰が仕込むんだ?』と言う目で私を見てきて、ロゼは私とアルテミシアを交互に見ている

 

 

「ロゼの教育は、私が受け持ちましょう。ロゼ? 貴方は 養子とはいえ ヴァリエール家子息、貴族の義務を果たす責任があります。なので逃げる選択肢は有りません」

 

「うぅぅ・・・」

 

「今の貴方には酷だと思いますが、最低限戦闘力を すぐに身に付けて貰います」

 

「うん」

 

 

提案しておいて、アルテミシアへ丸投げは出来ないので 私がロゼの教育をする事を告げると、ナズナが無言で私の肩を抱く手のチカラが強くなるが、一旦スルーしてロゼにも告げると 流石に観念した様で素直に頷く

 

 

「とりあえず話は纏まったな、次の話に移る訳だが・・・受領して貰う称号についてだ、おいクロエ 資料」

 

「はいはいはーい」

 

 

アルテミシアが右手を差し出すとクロエが虚空からファイルを取り出して彼女に渡す、どうやら収納魔法を会得しているらしい

 

 

「ヴァリエールは炎、ナズナ殿下には雷の称号を受領して貰う訳だが・・・おい、クロエ テスタロッサの適性が全属性になってるぞ? どう言う事だ?」

 

「どう言う事も何も、彼女の適性は文字通り全属性。ありとあらゆる属性を使い熟せるはずさ、まぁ1番得意なのは闇・影系統の様だけど 今回引退した称号持ちに闇は含まれていないし、軽くウザいけどグレゴワール君をクビには出来ないっしょ?」

 

「なるほど、なら仕方ない テスタロッサには光の称号を担って貰うしか無いな」

 

 

アルテミシアはクロエから受け取った資料に目を通して、それぞれの担当を割り振るが 私の適性が全属性と言う事に疑問を口にし、クロエは肩を竦めて答え、私は光 担当になった

 

光か、私のキャラではないが仕方ないので甘んじて受けよう

 

別に光以外の属性を使ってはいけない と言う縛りもないしね?

 

 

「ひとまず、一通りの話は終わったな? 当初の予定ではワイバーン討伐の依頼があるから3名で行ってきて貰うつもりだったが、ヴァリエールの様子からして難しいだろうな?」

 

「別に大丈夫では? 彼ぐらいなら足手纏いにならないですし」

 

「お前なら大丈夫だろうが、ロゼの心労は相当になるぞ?」

 

「そこは まぁ 経験と言う事をで、最低限の戦場を知る事で 目標の基準にはなりますから」

 

「確かにな」

 

 

アルテミシアの話を聞き、普通に返すと 嫉妬深いナズナでもロゼを心配する様で苦笑して言ってきたので、答えると納得される

 

どうせ戦場には出向く事になる訳だから、私が随行出来るタイミングの方がロゼとしても良いだろう と言う判断だ

 

とはいえ、ワイバーン討伐へ向かう前に 最低限 ロゼが出来る事を確認しておかないとね、うん

 

 

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