アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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136話 こんにちはワイバーン

 

 

そんな訳でワイバーン討伐の依頼(クエスト)をアルテミシアから受領し、貰った依頼書を携えナズナとロゼを連れて 一旦 テスタロッサ家の訓練場へと転移門を繋げ 禍々しさにビビるロゼを引き摺り込み移動する

 

 

「ようこそテスタロッサ家へ、時間は有限ですし 確認を始めましょう」

 

「カヅキ、お前 結構容赦無いな?」

 

「カヅキちゃん、確認って?」

 

 

恐怖で目を閉じていたロゼに用件を告げると、ナズナが苦笑して言うが 反応すると時間が取られる可能性があるので一旦スルーしておくとして、ロゼが目を開けて聞き返してきたので

 

 

「君もヴェスタに会ったのでしょう? ならば何か祝福(ギフト)を貰っている筈、何か戦闘に役に立つギフトは貰っていませんか?」

 

「せ 戦闘に役に立つギフト? えっと・・・あ、召喚魔法を貰ったよ カヅキちゃん」

 

「なるほど、召喚魔法ですか 中・後衛か、悪くないですね」

 

「んん? どう言う事?」

 

 

私より背の高いロゼを軽く見上げながら尋ねると、ロゼは少し考えてから思い出した様で 召喚魔法の存在を口にする

 

ヴェスタから貰ったギフトなら、問題無く強い召喚獣を召喚・使役が出来る筈だから、最低限の自衛は出来るだろう 多分

 

 

「それでは試運転として召喚魔法を使って見ましょう」

 

「う、うん。分かった」

 

「召喚魔法か、初めて見るな」

 

「私もです」

 

 

ロゼは両手を前に出し魔法陣を展開して短く詠唱をすると、魔法陣からツノの生えた兎が3Dプリンターで精製する様に出てくる

 

 

「なんだか予想と違い出力される様に 出てきましたね」

 

「そうだな?」

 

「で、出来た・・・良かったぁ」

 

 

ツノ付き兎を横目に呟くとロゼがフニャフニャと安堵の声を出して膝を着いてツノ付き兎を撫でている、恐らく 今回が初めての魔法使用だったのかもしれない

 

 

「ロゼ、召喚魔法が正しく使える事が分かったので、次は自衛の為に自衛の出来る召喚獣を召喚してください」

 

「う、うん 僕やってみる」

 

 

フニャフニャなロゼには悪いとは思うが、少しスパルタで慣れて貰う事にし、次を促すと次はウォーグレイモンみたいな強そうな召喚獣を召喚する

 

何だか私の知る召喚魔法とは違う気がするが、まぁ良いか 私も似た様な事をしているしね?

 

 

「プレセア、センセイとお義父(とう)様に よろしくお伝え下さい。あと半月程で帰宅しますので」

 

「はい、承りました。お気をつけて」

 

「参りましょう」

 

 

私は検証結果に満足しながら、いつの間にか気配を消して訓練場内に侵入してきていたプレセアに声を掛けて、再び転移門をギルドに繋げて移動する、これはロゼにも習得して貰った方が良いかも?

 

 

「今が12時少し過ぎ、と言う訳ですが・・・昼食を取りますか? それともワイバーン討伐をしてからにしますか? 」

 

「俺は後でも良いぞ? 腹が重いと少し動きが鈍るからな」

 

「僕も後かな? 今食べたら吐いちゃうかもだし」

 

「分かりました、では行きましょう」

 

 

2人の意見を聞いてから受付カウンターへ向かうと、手持ち無沙汰に立ち尽くすルルとブリジットを発見する

 

そういえば、アルテミシアに呼ばれた時に待機して貰ったままだったな と思い出し、2人も巻き込み ロゼの警護をして貰おう と画策する、すまないね2人共

 

そんな訳でルルとブリジットをパーティに加え、受付で依頼書を提出した後 転送魔法陣で目的地へと輸送される

 

因みに帰還用アイテムらしいブレスレットを支給されたので、帰還後に返却する必要がある

 

 

「鬱蒼とした森ですね・・・視界不良なので、気をつけてください」

 

「本来なら剣で切り拓きながら進行する物だが、無用な音を出すのは避けねばな」

 

「カヅキさん、ワイバーンなら 何度か相手にした事があります、私が先導しても?」

 

「分かりました、ブリジットさん よろしくお願いします」

 

 

周りを見渡しながら注意を促すと、ナズナが困った様子で言い ブリジットが自己申告してきたので任せる事にし、ハワワとアタフタしているロゼを落ち着かせて、アルトを召喚し殿(しんがり)を命じ ナズナと並んでワイバーン捜査を開始する

 

 

「ワイバーン、体高3mを超える空を飛ぶトカゲ、迷いの森や密林地域・砂漠地域等の熱帯・亜熱帯・乾燥地域に生息している、寒さには弱い傾向がある・・・と、ざっと見ましたが食用には向かなそうですね? 」

 

「味は悪くないが 肉質が硬いから煮込み料理で柔らかくして食す事が一般的らしい、あとは薄切りにして焼く事もあるとかないとか」

 

「・・・なるほど」

 

 

依頼書の説明欄を読んでワイバーンについて理解を深めて呟くと、ナズナがワイバーンの料理法を教えてくれ、味が気になり始める

 

困ったな、私は好奇心に抗うのが苦手なんだ、こんな事を聞いてしまっては好奇心に負けてしまう

 

とりあえずクエストに集中しなければならないが、群の殲滅が達成目標なので1〜2匹ちょろまかしても問題ない筈だ、多分

 

そんな事を考えだしたら、肉を食べたくなってきたなぁ

 

いつだったか、ユージーン料理長が焼いてくれた厚切りベーコン、アレは格別の 美味しさだったなぁ また是非とも食べたい物だ

 

 

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