少々空腹を感じ始めて、さっさと
「ワイバーンですか?」
「はい、少し先に岩場が有るでしょう? そこに目測で3・・・いや4匹、実数は倍以上いる筈です」
「分かりました、偵察してみましょう。少々お待ちを」
小声でブリジットと会話し、彼女が指差した方向にいるワイバーンを目視で確認してから、私は 影識神・黒蝶を複数造り放ち 偵察を敢行する
「どうやら、あの岩場の横穴に巣があって群れで生活している様ですね? 総数は・・・40〜50を超えている模様、思ったより楽そうですね」
「お前ならな? 普通は こんな少人数で討伐するものじゃない、最低でも2個小隊を当てるべきだ」
「それは何名編成なんですか? ナズナ殿下」
「1小隊 36名 かける 2で72名編成だな」
「なるほど?」
空を飛ぶ程度のトカゲが50匹ならロゼの初陣としては丁度良いか と思い呟くと、ナズナに軽く注意されてしまう
どうやらワイバーンは、1匹に対して2〜3人で対処するべき生き物の様だ、やっぱり私の感覚はズレている様だ 気をつけないと
ひとまずビビりまくってプルプル震えてるロゼは、まぁ自衛に専念して貰う事にして
「アルト、ロゼの面倒をお願いします。ルルさん ブリジットさん、ナズナ殿下の護衛をお願いしますね? ワイバーンの相手は私が担いますので」
「御意」
「いやいやいや、待ってくださいよカヅキさん? 私の仕事は貴女の護衛なんですよ? まぁ建前上ですけど・・・」
「諦めてくれブリジット、カヅキは言い出したら聞かないだろうしな? 」
「ナズナ殿下、私・・・必要です?」
「・・・ノーコメントで頼む」
「くぅーん」
各々に指示を出すと、ブリジットがショボンとした犬みたいになってしまって、少し可哀想に思うが仕方ないので
「さて・・・どのぐらい楽しめるかねぇ」
「ギュオアアアアアアァアア!!!」
「五月蝿〜 そんなに吠えんでも聞こえてるよ」
「おい、カヅキ あんまり無茶するんじゃないぞ?!」
「分かっていますよ、貴方様」
森の切れ目から岩場へ出ると流石にワイバーンが私の存在に気付いて、翼を広げ咆哮を上げて威嚇行動を行ってくる、その様子に離れた場所でルルとブリジットにブロックされ行動制限されているナズナから言われたので、軽く手を振り大丈夫と伝え
「それじゃ・・・実験してみるかな? 前から構想はあったんだよねぇ〜 行け! ファンネル!! 」
「えぇぇぇ?!?!」
「と、飛んでる?!」
光属性魔法を使う方法を考える中で、前から試してみようと思っていた事を実験する事にし、6本有る尻尾の内 4本を射出してファンネルにしてワイバーンを複数方向から光属性由来の光子ビームで攻撃すると、容易く鱗はおろか肉まで貫通してワイバーンは絶命する
「ふむふむ、分身を遠隔操作するよりは楽だが チカラ加減は難しいな? 貫通した後に地面まで溶けてるし、少し出力を下げるか」
「何、呑気に考察してるんだ! 次が来ているぞ?」
「大丈夫ですよ、この程度」
尻尾ファンネルの使用感を呟いていると 仲間を
ワイバーンも生物である以上は頭部に脳が存在する訳で、その脳を破壊してしまえば最低限の損傷で仕留める事が出来る訳だ
「とりあえずワイバーンの死体は放置していても邪魔だからインベントリに収納するとして・・・あと46匹ぐらいか」
アイデースを使い影へ引き摺り込んでインベントリへ収納し、空で滞空したり岩場から私を威嚇しているワイバーンを見据えて次はどうするか考え、最大有効射程の検証とハチリョウによる屈折射撃の検証をする事に決め、実行に移しワイバーンを物言わぬ肉塊へと変えてゆき
「ふぅ、使い勝手は悪くない事は分かったな、うん」
「カヅキ、お前は本当に俺を退屈させない女だな」
「ふふ、喜んで貰えたなら良かったです」
「悪い意味も含まれているんだが・・・まぁ良いか」
ワイバーンを全滅させて尻尾ファンネルに満足していると、ナズナが私の所へ歩み寄ってきて、肩を竦めて言うが ワザと良い意味と受け取った様に返事を返しておく
それから目をキラキラさせているロゼと、軽く引いているルルとブリジットも合流し、尻尾を再ドッキングして6尾に戻り ロゼとファンネルのロマンについて軽く語る
うんうん、やっぱりファンネルはロマンだよね〜
そんな訳でワイバーン討伐と言う目的を果たした訳だが、念の為に周辺に取りこぼしが無いか と巣を確認して卵を回収しておく
ここだけの話、味も気になるし 何かに使えるかも知れないしね? うん