私の無茶苦茶さ に慣れているナズナと、
どうも他人が発動させたりした転移門や魔法陣は肌に合わない様で、ムズムズしたり毛が逆だったりして不快感を感じるからね、うん
冒険者ギルドに帰還し受付でワイバーン討伐の報告をし、討伐証明の為に解体部門でワイバーン(肉塊)を提出し解体を依頼して報奨金は後日受け取る事になった
因みに帰ろうとしたらマツリカがパタパタと駆け寄ってきて、称号持ち仕様の
なんか白銀?の縁取りがされていて結構厨二心をくすぐる見た目で、気に入ってしまう、欲を言えば縁取りが黒鉄色だったら更に良かったがナズナとロゼのギルドカードを見る限り、各属性のカラーっぽいので 光は白系だろうから仕方ない
因みにナズナは黄色? 黄金?系の色で、ロゼは朱系統の色で縁取りされていた
その後、マツリカから軽く報奨金等の金銭の扱いについて説明をして貰い学園へ帰還する事にした
マツリカ曰く、銀行が有るらしいので 暫くは死蔵しておこうと思う
それからチャールやリリウムと言う いつメンにロゼを加えた愉快な仲間と楽しい学生生活を過ごし、夏の暑さが和らぎ 漸く秋らしくなってきた10月の ある日、いつもの様に登校し自席へ到達すると 昨日までは無かったパンフレットが置かれている事に気付く
このダールベルグ学園は、貴族子息子女が生徒の98%を締めている為か、こういう季節毎のイベントや行事の お知らせが各席に置かれている と言う謎の仕様? 伝統? が存在している
念の為にサーチしてみたが、普通にパンフレットなので席に座ってからパンフレットを手に取り
「王暦506年度 ダールベルグ王立学園 学園祭?」
「学園祭か、この学園もするんだな?」
「その様ですね」
表紙?を見て呟くと、私同様 パンフレットを手に取って眺めるナズナが呟く、昨年度は魔王の遺物収集の旅で学園祭に参加していないので ナズナも知らなかった様だ
「おはっす ナズナ殿下、カヅキちゃん」
「あぁおはようチャール」
「おはようございます、チャール君」
パンフレットを開き中身を確認していると、相変わらずチャラ男の皮を被ったチャールが登校してきたので挨拶を返すと
「そういや学園祭の時期でしたね? 今年は参加出来そうっすか?」
「あぁ 新学期が始まる前に
「あ、そっすか」
チャール本人としては、そんな深い意味は無かったのだろうが ナズナの返事が想定外過ぎて困惑した様だ、ドンマイ チャール
「チャール君、パンフレットが完成して配布されている訳ですが、私達生徒は催し物はしないのですか?」
「え? 催し物? なんで?」
「え?」
「え?」
なんだか友情の情で少し可哀想になったので、チャールへ質問すると 本心から分からない と言った表情で聞き返され 顔を見合わせてしまう
これは、地域差?と言う奴か? またはジェネレーションギャップ
「あの、こう言う学園祭は 生徒が各クラスで催し物で出店を出したり、劇をしたりする物なのでは?」
「え? いやいや、学園祭って 各地にいる商人やらが集まって、自分達の商売を 学園に所属してる貴族子息子女に売り込んでコネを作る場でしょ? だから基本的に俺達は催し物はしないし、学園期間中に気に入った物が有ったら買ったり、商人のパトロンになったりするくらいじゃね?」
「えぇぇ・・・」
「カヅキが これほど 取り乱すとはな?」
「そうっすね? 」
私の言葉にチャールによる説明を聞き、私の知る学園祭とは掛け離れ過ぎていて動揺を隠せず、ナズナとチャールが軽く心配そうな表情をしている
「あ、でも カヅキちゃん 生徒会は催し物をするみたいだ」
「例外存在も居る訳ですね?」
「そうみたいだね? とりあえず今代の生徒会長は 何考えてるか良く分からない人だから、念の為に気をつけておいてねカヅキちゃん」
「君が そう言うなら、そうなんでしょうね? 分かりました」
私達の前の席に座り、私達と同様にパンフレットを見始めたチャールが催し物の項目を見ながら言ったので、相槌を打つと なんとも意味深な事を言われてしまったので、頷いておく
このタイミングでチャールが生徒会長に 気を付けろ と注意をしてきたと言う事は、私にとって危険な存在の可能性がある 又は 本当に何を考えているか分からない変わり者だから と言う意味か、或いは両方か 判断は難しいが、チャールが わざわざ口にしたのだから 頭には入れておこう
それにしても学園祭か、私は祭とか好きだから 楽しみだし、人間誰しも夢を抱くであろう 恋人と学園祭デートと言う物を味わえる訳だ
このシチュエーションにワクワクしない人間は居ない、居たら ソイツは人間じゃない