アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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139話 学園祭 前日譚 2

 

 

 

何故かは分からないがチャールから生徒会長に注意しておく様に言われ、複数考察をしていると 今日はえらく ご機嫌なロゼが学園祭パンフレットを大事そうに抱えて現れ

 

 

「おはようカヅキちゃん、もうすぐ学園祭が有るんだってね? 僕 入院ばかりで こう言う皆んなで作り上げるイベントに参加した事なくて、楽しみ! 」

 

「ロゼ、とても残酷な事を伝える事になってしまい大変心苦しいのですが、ダールベルグ学園はクラス毎での催し物は無いそうです」

 

「え・・・? う、嘘・・・だよね? カヅキちゃん」

 

「残念ながら・・・事実です」

 

「そ・・・そんな・・・」

 

「え? なに? そんな絶望する事なの? え?」

 

「チャール、貴方 少し空気読みなさい」

 

「痛だだだだだ」

 

 

ニッコニコのロゼが私へ学園祭についての意気込みを伝えてきたのだが、私は彼へ真実を伝える

 

今 誤魔化す事もできるが、いずれは真実を知る事になる以上 傷が浅い内に真実を知らせる方が良いと思ったからだ、すまないロゼ 私も少しショックだから許して欲しい

 

そんな絶望しているロゼの様子に 理解が出来ていないチャールがリリウムに耳を引っ張られて折檻されている

 

チャール、私も それは空気を読めなさ過ぎると思うよ

 

その後、同じ痛み(笑)を受けた者としてロゼを慰めていると ナズナが私を膝に乗せ抱きしめ始めたけれど、好きにさせておこう 独占欲とかだろうし

 

なんとかロゼを絶望の淵から回復させて、パンフレットを見ながら学園祭の催し物について話していると、始業の鐘が鳴り いつもの様に歩きタバコでカーンが教室に入って来て

 

 

「はーい、ホームルームを始めますよ〜」

 

 

相変わらず絶妙にダルそうに紫煙を吐き出して告げると、立っていたクラスメイトが自席へと座り出したので、私も自席へ戻ろうとしたらナズナに腰を抱かれてホールドされてしまい移動が出来ないので、軽く文句を言うが全く聞き入れて貰えず困っていると

 

 

「まず、皆さんの机に置かれていた学園祭パンフレットは見たと思いますが、もう少しすると学園祭が開催されます。それに伴い 本日からの準備期中の1週間は校庭 及び 周辺庭園・通路 該当区画への立ち入り制限がありますので注意して下さいね? 学園祭期間後の撤収期間も同様に約1週間あるので お忘れなく、詳しいスケジュールは同封のプリントを参照して下さいね」

 

 

明らかに見えている筈なのだが、見なかった事にされて私はナズナの膝に乗ったままホームルームを受ける事になってしまった

 

カーン、本当 ナズナに注意してくれて良いんだぞ?

 

と思いつつも、嫌では無いし寧ろ良い気分なのは間違いないので、職務怠慢のカーンに尿管結石になる(まじな)いを掛けるのは止めておいた、可哀想だしな、うん

 

その後はつつがなくホームルームも終わり、私は依然 ナズナにホールドされながらパンフレットに同封されていたプリントを見てみる

 

 

「此方が該当エリアの簡易地図で、此方がスケジュール・・・なるほど? 今日含めて準備期が約1週間、開催期間が3日間 その後 片付けに約1週間ですか なるほど なるほど・・・準備期が長くないですか? 」

 

「そうか? ダールベルク学園は貴族子息子女が通う学園だ、入れるにも出すにも相応の調べが必要だろう? 下手に食中毒が発生して死人が出たり、暗殺が発生したら 物理的に学園長の首が飛ぶ」

 

「・・・なるほど、それは慎重にせねばなりませんね?」

 

 

彼の膝に乗せられたまま呟くと、ナズナが丁寧に説明をしてくれる

 

確かに学園とは無関係の外部の人間を招き入れる訳だし、搬入物を念入りに検めるのは大切だ、下手に鮮度が悪い物とか質の悪い物を口にして食中毒が発生して死人が出たら責任問題 不可避だし

 

部外者が多くなるって事は、暗殺者や殺し屋も普段より学園へ入り込みやすくなるって事だし、暗殺なんて発生した場合も責任問題不可避だ

 

撤収期間も同様に長いのは、持ち出しも検めるからだろう 学園には 一般平民では手に入らない お宝が大量にあるし、剣を盗んで その剣を使って暗殺をしたりしたら犯人は学園の生徒 と偽る事も可能になってしまったりする訳だし?

 

兎に角、相応のリスクが存在しているって訳だ、うん

 

 

「やはりカヅキは良い匂いがするな」

 

「流石に頭頂部を吸われる事には抵抗を覚えるので、止めてください」

 

「む・・・なら仕方ない、尻尾にするか」

 

「何が仕方ないのだろうか?」

 

「カヅキちゃん、諦めて受け入れる事も時には大切だぞ?」

 

「貴方が言うと浅く感じるわね〜」

 

「ひでー」

 

 

身長の関係で私の頭頂部を吸い始めたナズナへ苦言を呈すると、尻尾吸いを始めるが 何が仕方ないのか サッパリと分からない

 

そんな私を見てチャールがサムズアップして、格好付けて言うがバッサリとリリウムに切られてしまい、チャールは軽くふざけて言う

 

本当、仲良いなぁ この2人、漫才のキレも良いし

 

それはそれとして、当日ロゼは一緒に回れる友達は出来たのだろうか? それが少し心配だ

 

流石に学園祭中に邪魔されるのは、ナズナが嫌がりそうだしね? 私も可能ならナズナと2人っきりで学園祭を回りたい所だ、まぁ無理だけど

 

 

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