学園祭開催期間の3日間を存分に楽しみ、勉学とナズナとの時間へチカラを注ぎ、中間テストで2位の成績を獲得し 3位を獲得し割と本気で悔しそうなチャールと健闘を称え合い、下から数えた方が早く追試になったロゼへ私・チャール・ナズナの1位から3位の3名で補講を行なって、どうにかロゼの学力の補強に成功した
ロゼの名誉の為に言及すると、彼は決してオツムの出来が悪い訳ではない、寧ろかなり頭の出来が良い分類に入る
ロゼは前世では入院生活が長すぎて 勉強をろくに出来ていなかった上に、転生後にサンクロードの様々な知識を持っていなかっただけなので、しっかりと教える事が出来ればスポンジの如く吸収して、今では中の上まで学力が上がった程だ
あと私程では無いが知識欲も強い方だから、自分が得意な事や興味がある事への成長率も高い
私が知らない間に、転生して約2ヶ月とは思えない程に召喚術を極めていて、正直 驚きを隠せなかった
そんな10月を超え、冬の兆しを感じ始める11月の某日 休日だったので私は アンからオススメされた王都で流行っているらしい恋愛小説をナズナの部屋でソファに座り読んでいると、ダールベルグ学園内の郵便員?が速達電報を持ってきたので、中身を確認する
「カヅキ、誰からだ?」
「ギルドマスターですね」
「アルテミシアから? と言う事は、招集か」
「えぇ、私を名指しにしていますし、少し行ってきます」
隣に座り内容不明のハードカバーを読んでいたナズナに尋ねられたので、差出人の名前を告げると内容を予測してきたので肯定し、ローテーブルに開いて置いてあった4分の1程 読んだ小説に栞を挟んでインベントリへ仕舞いソファから立ち上がると
「待て、俺も行く」
「貴方様? 招集は私だけですし、貴方まで動くと人数が増えます」
「かと言って、お前だけ危険な場所へ行かせたくはない。俺はついていくぞ?」
「本当、困った人です」
ナズナも立ち上がり、自分も行くと言い始めたので説得を試みるが、全く効果がない
どうした物かと考えるた結果、とりあえず招集理由が分からないとナズナを連れて行くのも判断が出来ないので、3尾分身を送り込み その後に判断しようと言う事になり、5尾になった私はナズナに捕まり膝に乗せられて読書を再開する事になった
ひとまずは、これが最善の方法だろう 多分、ダメだったら3尾分身を解除してフルパワーで挑めば良いしな? チカラこそパワーだ
そんな訳で、
ベルファさん の執務室程ではないが、ギルドマスターの執務室としては申し分ないぐらいに質が高い造りをしている中、丈夫そうな執務机の向こう側に座るアルテミシアと、1度だけ会った事のある水色の髪をした美少女が居るのが見え、なんで美少女が居るのかが分からないが立ち尽くしている訳にもいかないので、アルテミシアへ話しかける
「待たせてしまいましたか?」
「いや、予想より かなり早い参上に感謝する・・・なんか少なくないか?」
「気にしないで下さい、私的都合です」
「・・・了解した」
私が話しかけるとアルテミシアは社交辞令を言い、私の尻尾が少ない事に気付き尋ねてくる
流石はギルドの長を務めているだけある、一目で今の私が3尾である事に気付いた、その事に驚きつつもはぐらかす為に言うと何か言いたげでは有ったが頷く
「ギルドマスター? なぜエレオノール嬢が此処に? ヴェスタ神教のシスターの筈ですが?」
「エレオノールも称号持ちの1人で、今回は お前達2人で任務へ赴いて貰う」
「あの、ギルドマスター? エレオノール嬢は後方支援系統の方に見えるのですが?」
「ご安心をカヅキさん、こう見えても私 結構強いんです!」
「実際 エレオノールは中・遠距離戦のエキスパートだから強いぞ? 相性的に悪いがナズナ殿下とも渡り合える筈だ」
「分かりました」
お淑やか かつ おおらかに見えるザ・美少女シスターなエレオノールについて尋ねると、どうやら彼女も私 同様に称号持ちらしいが 戦闘要員に全く見えないので、更に尋ねるとエレオノールはフンスと両手で握り拳を作りアピールしてきて、アルテミシアも補足説明をしてきたので、ひとまず信じる事にする、最悪 エレオノールをギルドに転送するぐらいは出来るだろう、多分
「早速だが本題に入る、通常であればパーティ登録をしていない称号持ちを2名も招集はしないのだが、今回は そうも言っていられない事態が発生した・・・バジリスクがバルマバラッド方面の迷いの森から出現し、周辺地域に被害を出し始めている」
「バジリスク・・・確か猛毒を持つ爬虫類系の大型モンスターでしたっけ?」
「その通りだ、厄介なモンスターだよ 全く」
アルテミシアは本題である招集理由を説明し始め、私の相槌に頭を痛そうにして眉間に皺を寄せる
これは相当 不味い状況なんだろうな と察すると同時に、ナズナを招集しなかった理由も理解した
私は兎も角、ナズナに替えはいないからね、うん