アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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146話 バジリスク討伐任務 2

 

 

 

黒蝶と(からす)を偵察へ放って数分足らずで 音のする地点に到達し、音の主の姿を確認する

 

薄茶色の鱗でイグアナとカメレオンを足して2で割った様な6本足の巨大な爬虫類が家屋を押し潰していた

 

なるほど、これがサンクロードのバジリスクか、なんか口から紫の煙吐いてるんだけど? なんで?

 

 

「エル、バジリスクを見た事は?」

 

「剥製なら何度かあります」

 

 

ホーム画面に反映した映像を見ながらエレオノールへ尋ねると、彼女は質問に答える、これなら本当にバジリスクか確かめられそうだ

 

 

「バジリスクの外見特徴を教えてください」

 

「体長 約8m 体高 3から5m、砂漠地帯の岩石が多い地域を生息地にしている為 薄茶色や茶色 赤茶色の所謂 岩石や砂に溶け込みやすい色をしています、3対 6本の強靭な脚を有しており 角・牙・爪・唾液・体液、ありとあらゆる場所に石化毒を有しており、石化ブレスすら放ってきます」

 

「ありがとうございます、エル」

 

「いえいえ」

 

 

エレオノールに説明をお願いすると、外見情報以外の説明までしてくれて エレオノールは かなり博識だと理解する

 

それと同時にバジリスクが厄介である事を再認識する事になった、私の推測ではバジリスクの口から盛れてる紫の煙は石化ブレスだろう

 

下手に解体したら体液や血液を撒き散らす事になるしなぁ とか討伐方法を考える

 

 

「もしかして見つけましたか? カヅキ」

 

「此処から約300m先の農村に居ますね、今の所は1体だけですが 他にも居る可能性は考慮しなければなりません」

 

「そうですね、では手早くバジリスクを討伐して救助へ移りましょう?」

 

「エル?」

 

「貴女ならば、バジリスク程度 塵芥に等しいでしょう? 文字通り 手も足も出させず、気づかれる前に仕留める事が可能の筈です。なにせ貴女は主神ヴェスタが遣わした御使なのですから」

 

「あー そういえば知ってましたね?」

 

「はい」

 

 

私の質問からバジリスクを発見した事を察したエレオノールの質問に答えると、不用意に立ち上がり言ってきたので軽く見上げると ニコッと微笑んで言う

 

そういえばエレオノールは 私が転生者、それもヴェスタから祝福(チート)を授けられている人間だと知っている

 

だから、私がバジリスクを難なく討伐出来る事を知っている訳だ、と言う事はエレオノールの役割は自己処理、つまり被害者の救助をメインの仕事にするつもりなのだろう、多分

 

それは私的に解釈一致だからヨシ

 

 

「なら行きましょうか、絶対に私の後ろからズレないで下さいね? 難しいかも知れませんけど」

 

「ふふ、そうですね?」

 

 

私も彼女の様に立ち上がり前へ出てエレオノールに忠告すると、微笑み了解の意を返してくる

 

そう、エレオノールは当然ながら私より身長が高いし 今日の私は3尾分身、物理的に面積が低いので遮蔽物としては心許ない

 

まぁハチリョウでカバーしておけば 多分なんとかなるだろう

 

 

「ふむ、農村から半径500m範囲には他個体は居ないっと・・・」

 

「バジリスクは繁殖期以外は、基本的に群れませんから 恐らく単独個体と思われます、ただ今回の個体は他バジリスクより賢いらしいですし 油断は出来ませんね」

 

「なんか引っかかりますね・・・」

 

 

警戒しながら街道を進み農村の対害獣対策で建設されている木製の防壁に身を寄せ、偵察・索敵の結果を口にすると エレオノールが答えてくれるが、なにかを見落としている気がし始める

 

 

「エル、バジリスクが出現して どのぐらいになるか知っていますか?」

 

「え? 正確には分かりませんが、発覚・調査・招集の流れだと思いますから、最低でも2日〜3日は経過していると思います」

 

「何故 未だに農村に残留しているのでしょう? 此処は農村で、建物はバジリスクが好まないと思われる木造、地図上だと西へ少し行けばバジリスクの生息地に最適な岩場が有ります、恐らく進路的には そこを経由している筈・・・」

 

「・・・野生ですし、たまたまでは? と片付けるのは簡単ですが 疑ってかかる方が良いですね」

 

 

そう、バジリスクがリューネへ出現した事自体は問題では有るが、野生動物だから逸れた可能性もあるだろうと対して問題ではない、しかし生態に適した環境ではない場所に未だ残留しているのは疑問が残る

 

逸れなら農村になんて残留せず、もっと適した環境へ移動する筈だ

 

よもや違法輸入され放出された外来生物でも有るまいし、自身の脚できている筈だから・・・いや、まさか?

 

 

「まさか、送り込まれている? いや まさか・・・何の意味が?」

 

「その可能性はゼロではありませんが、ひとまずはバジリスクに対処してからにしましょう、石化もリミットがありますから」

 

「・・・分かりました、ではエルは こちらから援護を、私がバジリスクを処理してきます」

 

「はい、お任せを」

 

 

私の呟きに 石化から救助するのには制限時間があるらしい事をエレオノールが仄めかしたので、私は彼女に援護を頼み 半壊で隙間が空いている門を潜り農村内へと侵入する

 

とりあえず、その辺りの色々はバジリスクを処理してからだ、厄介な石化ブレスを吐かれる前に撃破しないとな

 

 

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