アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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147話 バジリスク討伐任務 3

 

 

農村内へ侵入し まだ家の形を保っている家屋に身を隠しながら偵察でバジリスクの位置を確認しながら目視可能距離まで近づく

 

 

「・・・これがバジリスク、肉眼で見ると迫力があるな」

 

 

直線距離で約50m、周りに石化被害者と思われる石像を複数見つけ、軽く引きながらバジリスクを観察し どう始末するか考える

 

ワイバーンを始末した時みたいにテールファンネルをしても良いが、あの時と違い 今の私は3尾分身である為、パワーが3分の1程度になっているから、最悪 バジリスクの鱗を抜く事が出来ないかも知れない

 

「いや、なら収束させて威力を底上げするか、幸い 今日は晴れてて日光も使えるし」

 

 

そう言う訳で屋根が崩れ落ちている家屋に入り 床にあぐらで座って目を閉じて深呼吸をし集中する

 

要領は影識神を飛ばしたりするのと同じ、それをハチリョウと同時に水魔法と光魔法、そして太陽光を使用して某スライム魔王よろしく なんちゃってソーラレイを使う訳だ

 

 

「つっても、ゴン太なのは作れないから 首を落とすか脳破壊か バラバラにしてやらないとな・・・」

 

 

ソーラレイ(笑)でバジリスクを始末出来るだろうけど、下手に胴体を攻撃して毒袋を破ったら、この農村が核汚染地域よろしく再起不能になってしまう可能性もゼロでは無いので、慎重に狙いを定めないといけない

 

 

「よし、頭部に集中すれば毒袋を攻撃するリスクも少ない筈、多分」

 

 

水魔法で 一気に大きな収束体を造るのではなく、複数製造してリスク分散をして準備を整え ソーラレイ(偽)を放つと、呆気なくバジリスクの頭に5㎝程の穴が空くが、脳幹を外したらしく咆哮をあげているので、2射 3射とバジリスクが絶命して動かなくなるまでソーラレイ(偽)を放ち続ける

 

 

「レーザーの利点は光の熱量で焼き貫くから焼けて出血が無い事だな、うん」

 

索敵・偵察に影識神を使用した上に ソーラレイ(偽)を使用した結果、そこそこ魔力を消費したので、この後の後始末が少し しんどい事になりそうだな と思いつつ、バジリスクの死体を放置していても一利も特にならないので、家屋から出てアイデースでバジリスクを(ぬま)へ沈めインベントリへ収納する

 

 

「さて・・・エルを呼びますかねっと」

 

 

ソーラレイ(偽)を使う為に座標観測に使用していた(からす)を周辺捜索へ切り替えて、エレオノールを呼ぶ為に門の方を向くと 既にエレオノールが音もなく背後に立っていて、正直 少し驚いてしまったが 呼びに行く手間が省けて良かった と言う事にしよう

 

 

「お疲れ様でしたカヅキ」

 

「大して働いてないから大丈夫ですよエル、救助を始める手筈になっていますが、どうしますか? 」

 

 

エレオノールの労いに返答して、この後の算段を尋ねると

 

 

「ギルドへ連絡して救助班を派遣して貰い、臨時救急場へ搬送し石化解除が出来る治癒術師による人海戦術で治療を行います、恐らく 助からない方も出るでしょう・・・四肢欠損は回復魔法では対処出来ない事もありますし」

 

「なるほど、なら・・・私も治療へ加わります。私の仮説が正しければ 犠牲者を減らせる筈ですから」

 

「どう言うことでしょう?」

 

「詳しく説明する時間はありません、転移門を作りますからエルは救助班の誘導と現場指揮をお願いします、私は少し準備をしてから臨時救急場へ合流します」

 

「分かりました、貴女を信じます」

 

 

私はエレオノールの説明を聞き、こりゃ 『ナズナとイチャイチャしてる場合ではないな?』と判断し、本体と合流&合体した上でリミッター解除して全力運用で治療班へ合流する事を決め、エレオノールを転移門でギルドへ送り 転移門は維持したままで、寮へと一時帰宅して7尾に進化しナズナとルル・ブリジットを連れてギルドへトンボ返りして、臨時救急場として解放されている室内訓練場へ向かう

 

そこには既に数名の石化被害者が地面に寝かされていたので、深呼吸してリミッターを全て解除し、文字通り全力で浄火の焔を室内訓練場 いっぱいに展開する

 

 

「被害者の治療は私に任せて、一刻も早く収容を」

 

「ブリジット、カヅキを頼む。ルル、行くぞ 人手は1人でも多い方が良い」

 

「御意」

 

「お心のままに」

 

 

私の言葉に室内訓練場に居た者が一斉に動き出し、ナズナもルルを連れて救助班に加わって転移門へと向かっていく

 

そして私の予想通りに浄火の焔は、その本質である害悪を焼き払い癒すチカラを発揮して石化を解除し、被害者の身体を癒す

 

徐々に石化した身体は生身と戻り、衝撃で欠けた部分も徐々に修復されて元に戻っていく

 

その上で被害者搬送で疲労した救助班が室内訓練場へ足を踏み入れる度に、彼等・彼女等の体力も回復する

 

まぁ短時間しか居ないから、回復量は大したことないが 無いよりはマシだろう

 

これだけの大規模魔法を行使するのには、膨大なエネルギー(まりょく)が必要な為、ブリジットにお願いして糖分摂取出来る物をデリバリーしてもらう

 

流石に影へ色々沈めて魔力へ変換出来る事は秘密にしておきたい、奥の手だからね、うん

 

そんな訳で、大量のクッキーや お菓子を頬張りながら仕事を遂行する為に 浄火の焔を維持し続けるのだった、まる

 

 

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