アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

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148話 バジリスク討伐任務 リザルト

 

 

 

そう言う訳で1晩の時間を掛けて捜索・救助・治療を行い、死傷者を最小限に留める事には成功し リミッター全解除で挑んだとはいえ1晩丸々 魔力運用をすると流石に疲労してしまい、人目を憚らずに室内訓練場の石畳の床へ仰向けに寝転んで息を吐く

 

 

「流石に・・・疲れた・・・」

 

 

浄火の焔はザ・ワールド程では無いが ソコソコ燃費が悪い部類の魔法なので、魔力を惜しげもなく使用するから疲労してしまう事になるので、センセイが居たら怒られてしまいそうだが、今は許されると思いたい

 

 

「大丈夫か? カヅキ」

 

「大丈夫ですよ貴方様、流石に1晩丸々 浄火の焔を全力運用して疲れてしまっただけですから」

 

「そうか、分かった」

 

「あの・・・何が分かったのです? 貴方様? あの、この様な民衆環視の中では、少々 恥ずかしいのですが?」

 

「何を恥じる必要がある? 今回の功労者である お前を労うのは当然だし、何より お前は俺の婚約者だ」

 

 

大の字で寝転び休んでいると、少し前から私のエネルギー原(あまいもの)をデリバリーする役にシフトしたナズナが声を掛けてきたので答えると、短く返答し 寝転ぶ私を横抱き・・・所謂 お姫様抱っこし 私の言葉に涼しい表情で言う

 

確かにナズナの言う事は間違ってない、間違ってないが・・・いや、よくよく考えたら今更 お姫様抱っこ程度で取り乱す程じゃないな?

 

散々 授業中に膝に乗せられたままだったりした事も1度や2度じゃないし? そう考えると急に冷静になってきたな

 

良かった、普段から膝から下の長めのスカートを着用してて、ミニスカートだとローライズなパンツが丸見えだったわ

 

ロングスカートは袴みたいで安心感が有るからね、うん

 

そんな訳で、私はナズナにより お姫様抱っこ で輸送され 受付へとやってくる、流石に何も言わずに勝手に帰宅するのはマズイのでね?

 

 

「フローラ、カヅキを連れて帰るぞ? アルテミシアに報告しておいてくれ」

 

「あ、分かりまし「まってくださーーーい」」

 

 

受付カウンターにいた女性職員にナズナが帰宅の意を伝えると彼女は返事をしたが、奥からマツリカが現れ引き止めてくる どうやら逃走は失敗してしまった様だ、無念

 

そんな訳で、私はナズナに お姫様抱っこ されたままマツリカの誘導でアルテミシアの執務室を訪れると、当たり前に眠そうなエレオノールとアルテミシアが居た、アルテミシアは完徹明けで物凄く眉間に皺が寄っているが、仕方ないと思う

 

 

「・・・もう面倒だから何も言わんでおくし、本題に入る・・・大まかな報告はエレオノールから聞いているし、バジリスク討伐後の対処も感謝する、ご苦労だったな?」

 

「いえいえ、私は やるべき事を やるべき時に行ったまでですよ」

 

「やれやれ、今代の光姫は謙虚だな? ナズナ殿下」

 

「やらんぞ」

 

「・・・はぁ」

 

 

頭が痛そうにしながらアルテミシアは そう言い私を労ってくれ、ナズナへ話を振るとすかさず返すナズナの返答にアルテミシアは、更に頭を痛そうにする

 

因みに光姫は 私が引き継いだ称号の事だ

 

 

「まぁ良い・・・テスタロッサ、疲れている所 すまないが報告を頼む」

 

「エルと重複すると思いますが・・・指定区域内の農村にてバジリスクを発見、周辺一帯を索敵・偵察をしましたが他個体の姿は見られなかったので、発見した個体を始末しました。とりあえず魔法で収納し検死をした結果、人間でいうウナジの部位に支配用の魔導具らしき物を発見しました」

 

「なんだと? つまり、今回のバジリスクは何者かによる侵攻だと言うのか?」

 

「侵攻か否かは不確定かと、あくまでも支配用の魔導具ですし、リューネ国内のマッドが試験運用している可能性も有りますし、迷いの森は 文字通り我々には未開の地ですからね? 未知の部族が住んでいても不思議では有りませんから」

 

「なるほど・・・支配の魔導具が使用された事しか分からない訳か、テスタロッサの言う通りだな? 迷いの森で生活出来ているのがエルフ族だけとは限らない、国と国を隔てる大森林地帯だ 我々の知らない部族が居ても不思議はないな、確かに」

 

 

私の報告を聞いて鋭い目付きになって言うアルテミシアに、他国からの侵攻と断定は出来ない事を伝えると、彼女は理解力が凄まじく 私が言いたい事を理解してくれて助かる

 

四方を大国に囲まれ その4国を隔てる大森林地帯 通称 迷いの森、そこには多種多様な動植物や魔獣が生息している事が知られているが、何故 迷いの森と呼ばれているかと言うと、迷いの森には サンクロードで魔法を行使する際に必要不可欠な存在である精霊と、その頂点である大精霊 及び 精霊の王たる存在が住む 精霊の里が存在している

 

彼・彼女等は、その強大なチカラを悪用されない為に方向感覚を狂わせる魔法を常時展開している、深い場所まで入らなければ森の外まで帰る事も可能なので、質の良い薬草を求めて森へ入る人間が居るらしい

 

因みに精霊と対話・共存をしているエルフ族は、迷いの森の中でも迷う事はなく、隠れ里と言う名の国を有しているとかなんとか

 

そんな迷いの森の中で、エルフ族のみが精霊と対話・共存していると考えるのは浅慮だろう

 

それこそ魔獣を使役する事に特化した部族が居るかもしれない訳だし

 

 

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