アナザーストーリー タイプ エフ   作:銭湯妖精 島風

150 / 267
150話 体育館裏に来いってさ 2

 

 

法の申し子と化しているナズナの気持ちは嬉しいが、上から地位によって圧殺するのは、ガルシアと変わらないクズに成り下がる事なので

 

 

「貴方様、ルルさん、ブリジットさん、アナタ方の お気持ちは嬉しいですが、この場で権力を振り翳しガルシア嬢を圧殺してしまえば、彼女とやっている事は変わらない、どうか落ち着いてください」

 

「・・・すまない」

 

「「御意」」

 

 

3人からの威嚇にビビり散らしているガルシア+α を横目に 3人を宥める、どうやら私の言葉を聞いて冷静になれるぐらいの理性は残っていた様だ、良かった 良かった

 

 

「さて・・・ガルシア嬢、私の婚約者が申し訳ありませんでした、しかし 遅刻しておいて あの発言は些か品性を疑わずにはいられませんし、誰がどう見ても悪意を持っている、と判断されるでしょう・・・貴女が私を個人的に気に入らない事は貴女の勝手ですが、貴女はガルシア家の令嬢ですよね? 感情的な事を理由に家の損失になる事は慎むべきだと思います」

 

 

どうにか3人が威嚇をしない様に宥めてガルシアを改めて見据えて言うと、彼女は物凄く恨めしそうな眼で私を見てくる

 

その眼は辞めてくれよ 私は話し合いで解決しようとしているのに、うっかり手が出てしまいそうになるじゃないか

 

 

「なんて生意気なの!! 家格を抜きにしても年長に対して礼儀がなっていませんわ!!」

 

「いやいや、年齢を出されたら困りますよ・・・」

 

 

この場で どうにかして優位に立ちたいらしいガルシアが言ってきて、よりにもよって年齢かよ と思い困惑していると、ガルシアは勝った様な表情をし、ナズナが “ コイツ、馬鹿だな ” みたいな表情で軽く笑っているのが視界に映ったので、彼の脇腹を軽く小突くと

 

 

「くくく・・・ガルシア、この場での最年長者はカヅキだぞ?」

 

「はぁぁ?! ありえませんわ!! どう見ても15にも満たないです」

 

「ブリジット、国から発行した身分証をガルシアへ見せてやれ」

 

「かしこまりました」

 

 

何故かナズナはガルシアへトドメを刺しに行き、ブリジットが国から正式に発行された身分証を ややキャラ崩壊をしているガルシアへ提示する為に歩み寄り見せる

 

うーん、なんか知らない間に身分証が発行されてるなぁ? 確かにチョイチョイ 私の年齢で珍事が発生しているし、正式にテスタロッサの養子として戸籍が登録されたのだろうから、それでかも知れない

 

狐耳飾りは、偽装しようと思えば偽装出来るは出来るしね? うん

 

 

「カヅキ・タンザナイト・テスタロッサ、生年月日 王歴487年 イフリート3の月 22日・・・えぇっと? え? 19歳?!」

 

「・・・おい、ブリジット カヅキの誕生日が過ぎているぞ?」

 

「え? はい、そうですね? 」

 

「何故 教えない!」

 

「えぇぇ?? いや、ナズナ殿下 逆に誕生日知らなかったんですか!?」

 

 

なんともカオスな空間が形成されてしまった、私の生年月日を確認したガルシアが驚き過ぎて硬直しているし、私の誕生日を知らなかったナズナはブリジットへ八つ当たりし始めて、ブリジットからの反撃に撃沈しているし、ルルは苦笑しているし なんなんだ? これは

 

元々自分の誕生日を祝って貰う必要が無いと思っている私は、ナズナに生年月日を聞かれなかったので伝えてこなかった

 

誕生日ってのは、私が産まれた日だ その日に真に感謝するべきなのは産んでくれた母に対してだしね?

 

だから私への祝いは不要と転生後は特に何もしていないし、ナズナの誕生日には、勝手に 彼の母 リンの墓前に花を備えている、ちなみにナズナは知らない

 

実は城の奥の吾妻(あずま)庭園 最奥の隠しスペースに リンの名前が記された小さな墓標があるんだよね

 

いやはや分身が出来るメリットを使えば、墓掃除も秘密裏に完了出来るからね、うん

 

 

「ガルシア嬢、余計な足掻きは辞めて素直に表面上でも構わないので謝罪して手打ちにしましょう? ね?」

 

「何ですの、その目は! 貴女本当に生意気ですわ!!」

 

 

硬直しているガルシアへ 譲歩した提案をすると、私の面倒くせー と言う感情がですぎた様で彼女は激昂し、利き手である右手を私の方へ向け魔力を練り 早口で詠唱を始めたので

 

 

「ガルシア嬢、それは流石にダメです、ダメですよ・・・お前、誰が私の隣に立ってるか分かってねーのか? あ? 死にてぇのか? てめぇ」

 

「な、な、な、なんですの?! 助けっ」

 

「おい、質問に答えろよグズが! 腕、いらねーのか? 答えろ!!」

 

「ひぃぃっっっ ぎぃぃぃああ」

 

 

ガルシアが何属性の使い手かは分からないが、私の隣にはナズナが立っているにも関わらず、感情的に私へ魔法を放とうとしたのでアイデースでガルシアの右腕を掴み強制的に射線を塞ぎギチギチに拘束し、締め上げ威圧して質問するが、全く答えなかったので アイデースでガルシアの右腕を握り潰した後に切り落とし 物理的に右腕をナイナイしてあげると、彼女は気持ち悪い声を上げ始める

 

ナズナを危険に晒したんだ、右腕1本だけで済ませた事を感謝して欲しい所だが、今 言っても耳に入らないだろうな?

 

まぁ良いか、脅しとしては上々 これで話し合いがスムーズになるだろう 多分 メイビー

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。